結論
卒業祝いは孫なら1〜3万円、 甥・姪なら3千〜1万円が目安です。
ただし進学する場合は、入学祝いにまとめるのが基本です。 卒業と入学は1か月ほどしか離れておらず、両方贈ると相手の負担になります。 卒業祝いを単独で贈るのは、進学せずに就職する場合です。
まず判断すること:どちらを贈るか
| 状況 | 贈るもの |
|---|---|
| 卒業して進学する | 入学祝いのみ(卒業祝いは不要) |
| 卒業して就職する | 卒業祝い(または就職祝い) |
| 進路が未定 | 卒業祝い。進路が決まってからでもよい |
| 大学院に進学する | 入学祝い、または卒業祝い。どちらか一方 |
両方は贈りません。どちらか一方にまとめるのが、贈る側にも受け取る側にも無理のない形です。
卒業祝いの金額の目安
| 贈る相手 | 小学校・中学校 | 高校・大学 |
|---|---|---|
| 孫(祖父母から) | 1〜2万円 | 1〜3万円 |
| 甥・姪 | 3千〜5千円 | 5千〜1万円 |
| いとこの子・その他の親戚 | 3千円〜/不要 | 3千〜5千円 |
| 友人・知人の子 | 不要 | 不要 |
卒業祝いは入学祝いよりやや控えめが一般的です。入学時ほど実費がかからないためです。 4千円・9千円など4と9のつく金額は避けます。
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進学するなら入学祝いにまとめる
卒業祝いを考えるとき、最初に決めるのは金額ではなく「卒業祝いと入学祝い、どちらを贈るか」です。
進学する場合は、入学祝いにまとめます。理由は2つあります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 時期が近い | 卒業式(3月)と入学式(4月)は1か月ほどしか離れていない |
| 入学のほうが費用がかかる | 制服・教材・入学金など、実費は入学時に集中する |
両方贈ると、贈る側の負担も、受け取る側のお礼の手間も倍になります。
「卒業のときに何も贈らない」は失礼ではない
卒業祝いを省いても、失礼にはあたりません。入学祝いが卒業と進学の両方を祝う意味を持ちます。卒業式のときは「卒業おめでとう」と言葉で伝え、お祝いは入学時にまとめる。これがもっとも一般的な形です。
ケース例:孫が中学を卒業して高校に進学する
入学祝い(1〜3万円)だけを贈ります。卒業祝いは不要です。
タイミングとしては、高校の合格発表後、3月中旬〜下旬に贈ることになります。ちょうど中学の卒業式の前後になるので、卒業のお祝いの言葉を添えて渡せば、両方を祝った形になります。
表書きは「御入学祝」にします。卒業式の前に渡す場合でも、進学先が決まっているなら入学祝いとして問題ありません。
卒業祝いだけを贈る場合
卒業祝いを単独で贈るのは、その先に入学がない場合です。
- 進学せずに就職する(高校卒業後・大学卒業後)
- 進路が決まっていない
- 専門的な進路に進むなど、入学祝いという形になじまない
大学卒業はもっとも典型的な場面です。多くの人が就職するため、入学祝いという次の機会がありません。この場合は卒業祝い、または就職祝いとして贈ります。
進路が決まっていない場合は急がない
就職先や進学先が決まっていない段階では、進路に触れないのが配慮です。「これからどうするの?」と聞かれること自体が負担になります。卒業そのものを祝う形で、金額も通常どおりにします。時期を少しずらして、進路が決まってから贈るという判断もあります。
金額の考え方
卒業祝いは、入学祝いよりやや控えめが一般的です。入学時のような実費がかからないためです。
| 卒業段階 | 孫 | 甥・姪 |
|---|---|---|
| 小学校卒業 | 1万円前後 | 3千〜5千円 |
| 中学校卒業 | 1万円前後 | 5千円前後 |
| 高校卒業 | 1〜3万円 | 1万円前後 |
| 大学卒業 | 1〜3万円 | 1万円前後 |
小学校・中学校の卒業では、そのまま進学するのが通常なので、入学祝いにまとめる形が大半です。この表は「卒業祝いを単独で贈る場合」の目安になります。
なお、孫や甥姪が複数いる場合は全員同額にします。入学祝いと同じ原則です。進学した子には入学祝い、就職した子には卒業祝いという分かれ方をしても、金額の水準は揃えます。
進学しない子が不利にならないように
大学に進んだ孫には入学祝い3万円、高校卒業で就職した孫には卒業祝い1万円。こうなると、進学しなかったほうが少ないという結果になります。進路の選択でお祝いに差がつくのは避けたいところです。就職する子には卒業祝いと就職祝いを合わせる、あるいは最初から同水準にするなど、意識して揃えます。
就職する場合の扱い
進学せずに就職する場合、卒業祝いと就職祝いは1つにまとめて構いません。
| まとめ方 | 表書き | 時期 |
|---|---|---|
| 卒業祝いとして | 御卒業祝 | 3月中 |
| 就職祝いとして | 御就職祝 | 3月中〜入社前 |
| 両方贈る | — | 不要。どちらか一方でよい |
どちらの表書きでも構いません。就職が決まっているなら「御就職祝」のほうが、これからの生活に向けた気持ちが伝わります。
就職する場合は、社会人生活で使えるものが喜ばれます。
- 現金(引っ越しやスーツの準備に充てられる)
- 腕時計
- ビジネスバッグ・革靴
- 名刺入れ・ペン
- スーツの仕立て代
ただし好みが分かれるものは本人と選ぶのが確実です。バッグや靴は、職場の雰囲気によって適したものが変わります。
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現金と品物、どちらを選ぶ?
入学祝いほど実費が明確ではないため、品物も選びやすいのが卒業祝いの特徴です。
| 卒業段階 | 向いている贈り物 |
|---|---|
| 小学校卒業 | 図書カード、文具、腕時計、本 |
| 中学校卒業 | 現金、図書カード、腕時計、本人の希望品 |
| 高校卒業 | 現金、腕時計、財布、本人の希望品 |
| 大学卒業 | 現金、腕時計、ビジネス用品、スーツ |
中学生以上なら本人に希望を聞くのが確実です。この年齢になると好みがはっきりしています。
進学する場合で、卒業のときにも何か渡したいなら、入学祝い(現金)とは別に、少額の品物を卒業のお祝いとして渡すという方法もあります。この場合、卒業のほうはのしをつけず、プレゼントとして渡す形が自然です。
贈る時期
卒業する月の中旬から月内が目安です。遅くとも入学や就職の前までに贈ります。
| 状況 | タイミング |
|---|---|
| 卒業式の日程が分かっている | その前後に渡す |
| 卒業のみ(就職する) | 3月中旬〜下旬 |
| 進学する(入学祝いにまとめる) | 3月上旬〜中旬。合格発表後 |
| 進路が決まっていない | 卒業式後でもよい。急がない |
入学祝いにまとめる場合は、入学祝いの時期(3月上旬〜中旬)に合わせます。
のしと表書き
水引は紅白の蝶結び。入学祝いと同じです。卒業も何度かある節目なので、結び直せる蝶結びを使います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 水引 | 紅白の蝶結び(花結び) |
| のし | あり(慶事のため) |
| 表書き | 「御卒業祝」「祝御卒業」 |
| 就職祝いにする場合 | 「御就職祝」「祝御就職」 |
| 名前 | 贈る側のフルネーム |
| かけ方 | 手渡し=外のし/郵送=内のし |
名前は贈る側を書きます。卒業する本人の名前ではありません。入学祝いと同じです。
お返しの扱い
卒業祝いにもお返しは原則不要です。入学祝いと同じ考え方で、収入のない子どもへのお祝いだからです。
代わりになるのが本人からのお礼です。年齢に応じた形で伝えます。
就職する場合は少し扱いが変わる
大学や高校を卒業して就職する場合、本人はまもなく収入を得る立場になります。この場合、初任給が出てから自分でお礼の品を用意する、という形もよく見られます。義務ではありませんが、社会人としての区切りとして自然な行動です。贈った側にとっても、この上ないお返しになります。
高額をいただいた場合や、地域・親族に慣習がある場合は、3分の1程度を返すこともあります。
入学祝いの相場全体を見る(関係別・進学先別の早見表)よくある質問
卒業祝いと入学祝いの両方を贈るべきですか?
進学する場合は、入学祝いにまとめるのが一般的です。両方贈ると相手の負担になり、金額も膨らみます。卒業と入学は1か月ほどしか離れていないため、より費用がかかる入学のほうにまとめます。
卒業祝いはいくらが目安ですか?
孫なら1〜3万円、甥・姪なら3千〜1万円が目安です。小学校・中学校の卒業は5千円程度、高校・大学の卒業は1万円程度が中心になります。進学せず就職する場合は、就職祝いを兼ねてやや多めにすることもあります。
卒業祝いだけを贈るのはどんな場合ですか?
進学せずに就職する場合です。この場合は入学祝いがないため、卒業祝いを単独で贈ります。就職祝いとしてまとめる形もよく使われています。
いつ贈ればよいですか?
卒業する月の中旬から月内が目安です。遅くとも入学や就職の前までに贈ります。卒業式の日程が分かっていれば、その前後に渡すのが自然です。
のしの表書きは何と書きますか?
「御卒業祝」「祝御卒業」です。水引は紅白の蝶結びで、入学祝いと同じです。名前は贈る側のフルネームを書きます。
お返しは必要ですか?
原則不要です。本人からのお礼が「お返し」にあたります。ただし就職して収入がある場合は、社会人として自分でお礼の品を用意することもあります。高額をいただいた場合は3分の1程度を返すこともあります。
まとめ
- 進学するなら入学祝いにまとめる。両方は贈らない
- 卒業祝いを単独で贈るのは就職する場合
- 金額は孫1〜3万円、甥・姪3千〜1万円
- 入学祝いよりやや控えめが一般的
- 就職する子と進学する子でお祝いの水準を揃える
- 就職なら卒業祝いと就職祝いは1つにまとめてよい
- 時期は卒業する月の中旬〜月内
- のしは紅白の蝶結び、表書きは「御卒業祝」、名前は贈る側
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参考情報
- 郵便局のネットショップ「『卒業祝い』と『入学祝い』はどちらを贈れば?相場やマナーをまとめてご紹介」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_113.aspx - AND PLANTS「卒業祝いの金額相場|相手やシーン別の相場とマナー」
https://andplants.jp/blogs/magazine/graduationgift-price - 通販ギフト生活.JP「入学祝いの金額・相場について」
https://tuhan-cs.jp/manner/category-nyugaku-iwai01.html - QUOカード「甥や姪の入学祝いにはどれくらい渡す?金額相場やマナーを解説」
https://www.quocard.com/individual/column/article/enterschool-gift-relatives/
「進学する場合は入学祝いにまとめる」という考え方、および甥・姪への卒業祝いの相場(3千〜1万円)は、複数の情報源で一致しています。
本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。卒業祝い・入学祝いの扱いは、ご家庭や親族間の取り決めによって異なります。ご親族と相談のうえ判断してください。