結論

新居にお招きしてもてなした方には、お返しは不要とされています。 新築祝いは、もてなしが返礼を兼ねる点が他のお祝いと違います。

お招きしていない方には新築内祝いとして 半額〜3分の1を、 引越し後1〜2か月以内に贈ります。

状況別・お返しの要否

相手の状況お返し考え方
お披露目に来ていただいた 不要 もてなしが返礼にあたる
お招きしていない・遠方 必要 半額〜3分の1を品物で
高額をいただいた 必要 来ていただいた場合でも別に贈る
親から 不要なことが多い 親子間では省略が一般的
兄弟姉妹から 省略することも 家庭の慣習による
「お返し不要」と言われた 軽い品でよい 意向を尊重しつつ、菓子など気軽なもので

判断の基準は「新居に来ていただいたかどうか」です。ここが新築内祝いの特徴で、出産内祝いや結婚内祝いとは考え方が異なります。

いただいた額とお返しの目安

いただいた額お返しの目安
5千円2千〜2千5百円
1万円3千〜5千円
3万円1万〜1万5千円
5万円1万5千〜2万円
10万円以上3分の1、または3万円前後

金額が大きいほど3分の1に寄せて構いません。10万円をいただいて5万円を返すのは、お祝いの意味を打ち消す形になります。

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お返しが不要とされる理由

新築祝いには、新居にお招きしてもてなすことがお返しにあたるという考え方があります。これが新築内祝いの最大の特徴です。

理由は、お祝いの性質にあります。新築祝いは「家が完成したことを祝う」だけでなく、「新しい家を見せてほしい」という関心と一体になっています。お披露目に招いて家を見てもらい、食事を出すこと自体が、お祝いへの返礼として成立します。

出産内祝い・結婚内祝いとの違い

出産や結婚では、お祝いをいただいたら原則として品物を返します。もてなしが返礼を兼ねるという発想はありません。

新築祝いだけが違うのは、お披露目という行事が組み込まれているためです。「お返しは要らないのか」と迷いやすいのは、この違いが知られていないからです。

ただし、もてなしたからといってすべてが不要になるわけではありません。高額をいただいた場合は、来ていただいた方にも別途お返しをします。目安は次の章で説明します。

金額の目安と、高額をいただいた場合

お返しの目安はいただいた額の半額から3分の1です。これは他の内祝いと同じ考え方になります。

迷いやすいのが、親や親族から10万円を超える額をいただいた場合です。

高額に半返しは、かえって失礼になることがある

10万円をいただいて5万円を返せば、相手の贈り物は実質5万円になります。お祝いの気持ちを打ち消す形です。

高額の場合は3分の1、あるいは3万円前後にとどめ、代わりに新居に招く、写真を送る、近況を知らせるといった形で感謝を表すほうが自然です。

とくに親から住宅資金の援助を受けた場合は、品物で返す性質のものではありません。金額に対応させようとせず、別の形で応えます。

親から子への新築祝いを詳しく見る(援助との違い・税金の扱い)

お返しの時期

引越し後1〜2か月以内が目安です。お祝いをいただいてから1か月前後、と考えても構いません。

状況時期
お披露目の前にお祝いをいただいたお披露目でもてなす。別途返すなら1か月以内
お披露目の当日にいただいた高額でなければ不要
配送でお祝いが届いた受け取ってから1か月前後
遅れてしまった気づいた時点で。お詫びを添える

お祝いを受け取ったら、まず届いた旨と感謝をすぐ連絡します。品物のお返しは後日で構いませんが、受け取りの連絡だけは早いほうがよいためです。

のしの書き方

項目内容
水引紅白の蝶結び。5本
のしあり
表書き新築内祝/内祝
名前世帯主の姓、または姓のみ
のし紙のかけ方配送が多いため内のしが一般的

出産内祝いでは赤ちゃんの名前を書きますが、新築内祝いで名前を書くことはありません。世帯の姓を書きます。

内祝いは内のしにするのが一般的です。「お返しです」と前面に出さない、控えめな形になるためです。配送で届けることが多いという実際的な理由もあります。

のしの書き方を詳しく見る(水引・表書き・名前の書き方)

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品物の選び方

内祝いは相手の好みが分からないまま贈ることがほとんどです。そのため、残らないものや相手が選べるものが選ばれます。

品物向いている理由
菓子・食品残らない。定番で外しにくい
タオル何枚あっても困らない
洗剤・消耗品確実に使い切る
カタログギフト相手が選べる。金額帯を選びやすい
コーヒー・お茶日持ちする。好みが分かれにくい

商品券は金額がそのまま伝わります。目上の方には避けるという考え方があるため、上司や年配の親族には品物やカタログギフトにするほうが無難です。

品物にはお礼状か一筆を添えます。新居の様子を一言書き添えると、家を見ていない相手にも報告になります。

親・兄弟からのお祝いの扱い

親からのお祝いには、内祝いを省略するのが一般的です。親子の間では改まった返礼をしません。

代わりになるのが、新居に招いて食事を出すこと、そしてその後の様子を伝えることです。親にとっては、家がどう使われているかを知ることのほうが意味を持ちます。

兄弟姉妹からのお祝いも、家庭によっては省略します。ただし兄弟の間で扱いを揃えることは意識しておきます。一人にだけ返して他に返さないと、後で話題になります。

ケース例:親から30万円、兄から3万円、友人3人から5千円ずつ

には品物を返しません。新居に招いて食事を出し、その後も様子を知らせます。援助に近い金額なので、金額に対応させようとしないほうが自然です。

には1万円前後の内祝いを。お披露目に来ていれば省略しても構いませんが、他の兄弟がいるなら扱いを揃えます。

友人3人は、お披露目に来ていればお返しは不要です。来ていない人にだけ2千円前後の菓子などを贈ります。

よくある質問

新築祝いのお返しは必要ですか?

新居にお招きしてもてなした場合は、それがお返しにあたるとされ、品物を返さないことも一般的です。お招きしていない方、遠方の方、高額をいただいた方には、新築内祝いとして品物を贈ります。新築祝いは他のお祝いと違い、もてなしが返礼を兼ねる点が特徴です。

お返しの金額はどれくらいですか?

いただいた額の半額から3分の1が目安です。高額をいただいた場合は3分の1に寄せて構いません。親や親族から大きな額をいただいた場合、半額を返すと相手の気持ちを打ち消すことにもなるため、金額を抑えて別の形で感謝を伝えるほうが自然です。

お返しの時期はいつまでですか?

引越し後1〜2か月以内が目安です。お祝いをいただいてから1か月前後と考えても構いません。遅れた場合でも贈らないよりはよいので、お詫びを一言添えて届けます。

新築内祝いののしはどう書きますか?

水引は紅白の蝶結び、表書きは「新築内祝」または「内祝」です。名前は世帯主の姓、または姓のみを書きます。出産内祝いのように子どもの名前を書くことはありません。配送する場合は内のしが一般的です。

親からもらった場合もお返しは必要ですか?

親子の間では内祝いを省略することが一般的です。新居に招いて食事でもてなすことがお返しにあたります。高額の援助を受けた場合も品物で返す性質のものではなく、きちんとお礼を伝え、その後の様子を知らせることのほうが意味を持ちます。

何を贈るのが無難ですか?

タオルや洗剤、菓子、カタログギフトなど、相手の家庭に残りにくいものが選ばれています。内祝いは相手の好みが分からないまま贈ることが多いため、消えものや相手が選べるものが無難です。金額が分かりやすい商品券は、目上の方には避けるという考え方もあります。

まとめ

  • お披露目でもてなした方にはお返し不要。新築祝い特有の考え方
  • お招きしていない方・遠方の方には半額〜3分の1を贈る
  • 高額をいただいたら3分の1に寄せる。半返しは気持ちを打ち消す
  • 時期は引越し後1〜2か月以内。受け取りの連絡だけは先にする
  • のしは紅白の蝶結び/「新築内祝」/世帯主の姓内のしが一般的
  • 品物は消えものかカタログギフト。商品券は目上に避ける考え方も
  • 親には品物を返さない。招いてもてなし、近況を伝える
  • 兄弟の間では扱いを揃える
新築祝いの相場全体を見る(関係別の早見表)

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参考情報

  1. リンベル ギフトコンシェルジュ「新築祝いのお返し【新築内祝い】のマナーやタブー、熨斗(のし)の書き方や人気ギフトも紹介!」
    https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/1420
  2. 郵便局のネットショップ「新築祝いのお返し【新築内祝い】の基本マナー、知っておきたい熨斗(のし)の書き方、ギフトの選び方」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_110.aspx
  3. シャディ ギフトモール「新築祝いのお返しマナー!タブーや相場について」
    https://shaddy.jp/shinchiku/manner/okaeshi/
  4. 三越伊勢丹「新築祝い・新居祝いに何を贈る?時期・相場・のし紙の書き方とギフトマナーガイド」
    https://www.mistore.jp/gifts/newhome/newhome_manner

「新居でのもてなしがお返しにあたる」という考え方、金額の目安(半額〜3分の1)、時期(1〜2か月以内)は、参照した情報源で一致しています。

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。内祝いの要否や規模は、地域やご家庭の慣習によって差が大きい部分です。ご親族については、まず身内の慣例をご確認ください。