結論

贈らなくても失礼にはあたりません。 お祝いのやり取りは、必ずしも一対一で対応するものではないためです。

ただし親族や、これからも付き合いが続く相手の場合は、 贈っておくほうが後々の関係が楽になります。判断の軸は「当時の事情」と「今後の関係」です。

贈らなくてもよい理由

結婚祝いはお互いに贈り合うことが前提の制度ではありません。それぞれが「祝いたい」と思ったときに贈るものです。

「もらっていないから贈らない」も、「もらっていないけれど贈る」も、どちらも成り立ちます。片方だけが贈った状態が、そのまま失礼になることはありません。

気にしているのは自分だけ、ということも多い

相手が贈っていないことを覚えていない場合も少なくありません。当時の事情を忘れていたり、そもそもお祝いのやり取りを意識していなかったりします。

「贈らなかったから気まずい」と感じているのが自分だけ、という状況はよくあります。

もらわなかった事情を考える

判断の前に、なぜもらわなかったのかを思い出してみてください。事情によって答えが変わります。

当時の状況考え方
結婚を知らせていなかった 相手に非はありません。贈るかどうかは純粋に今の気持ちで決めて構いません
式に招待しなかった 招待していなければ贈らないのが通常です。気にする必要はありません
まだ親しくなかった 当時の関係が違えば、対応が違うのは自然です
相手が学生・新社会人だった 経済的な事情があったと考えられます
招待したが贈られなかった 出席していればご祝儀を受け取っているはずです。混同していないか確認を

最後の点は見落とされがちです。披露宴に出席した相手からは、ご祝儀という形で受け取っています。「結婚祝いをもらっていない」と感じていても、実際には受け取っていることがあります。

関係別の判断の目安

相手目安理由
兄弟姉妹・親族 贈る 今後も長く続く関係。親族間でやり取りが記録されることも多い
現在も親しい友人 贈る 祝いたい気持ちがあるなら、過去は関係ありません
式に招待された 贈る(ご祝儀として) 招待に対する返礼という性質が別にあります
疎遠になっている 贈らなくてよい かえって相手にお返しの負担をかけます
職場の同僚 部署の慣行に従う 個人判断より、周囲と揃えるほうが重要です

迷ったら「今後も付き合いが続くか」で決めます。続く相手なら贈っておくほうが、後で気にせずに済みます。

高額にしないこと

「もらっていないのに贈る」場合、相手はお返しを考えます。過去の経緯を知っていれば、なおさら気にします。

金額を上げると相手の負担が増えるだけです。相場の下限か、それより控えめにしておくほうが、受け取る側も楽になります。

贈る場合の金額

通常の結婚祝いと同じで構いません。式に出席しない場合の目安は次のとおりです。

いただいていない相手へ贈る場合は、 相手に返礼を考えさせない額にしておくのが要点です。 高くすると、内祝いの手配という手間を渡すことになります。

相手目安
友人・同僚5千〜1万円
兄弟姉妹3〜5万円
いとこ・甥姪1〜3万円

現金が気になる場合は、同額程度のギフトやカタログギフトでも構いません。「お返し不要」と添えれば、相手の負担がさらに軽くなります。

角が立たない伝え方

過去の経緯には触れないのが基本です。「もらっていないけれど」と言うと、相手に引け目を感じさせます。

「このたびはおめでとうございます。ささやかですが」と、今回のお祝いとしてだけ伝えれば十分です。

配送する場合も同じで、カードにはお祝いの言葉だけを書きます。

よくある質問

結婚祝いをもらっていない相手に贈らないのは失礼ですか?

失礼にはあたりません。結婚祝いは必ずしも一対一で贈り合うものではなく、それぞれが祝いたいときに贈るものだからです。ただし親族や今後も付き合いが続く相手の場合は、贈っておくほうが後々の関係が楽になります。

当時、結婚を知らせていませんでした。それでも気にするべきですか?

知らせていなければ、相手に贈らなかった理由はありません。相手に非はないので、贈るかどうかは今の気持ちだけで決めて構いません。過去の経緯を持ち出す必要はありません。

披露宴に出席してもらった相手なら、もう受け取っていますか?

その通りです。披露宴に出席した相手からは、ご祝儀という形でお祝いを受け取っています。「結婚祝いをもらっていない」と感じていても、実際には受け取っていることがあるので、混同していないか確認してください。

贈る場合、金額はどれくらいにしますか?

通常の結婚祝いと同じで構いません。式に出席しない場合は、友人・同僚なら5千〜1万円、兄弟姉妹なら3〜5万円が目安です。高額にすると相手のお返しの負担が増えるため、相場の下限か控えめにしておくほうが親切です。

渡すときに、もらっていないことに触れるべきですか?

触れないのが基本です。「もらっていないけれど」と言うと、相手に引け目を感じさせます。「このたびはおめでとうございます」と、今回のお祝いとしてだけ伝えれば十分です。

疎遠になっている相手にも贈るべきですか?

無理に贈る必要はありません。疎遠な相手に贈ると、かえってお返しの手配という負担をかけることになります。祝いたい気持ちがあれば、お祝いの言葉を伝えるだけでも十分です。

まとめ

  • 贈らなくても失礼にはあたりません
  • 結婚祝いは一対一で贈り合う制度ではありません
  • まずもらわなかった事情を思い出す。知らせていなければ相手に非はない
  • 披露宴に出席した相手からはご祝儀を受け取っています。混同に注意
  • 親族・今も親しい友人なら贈っておくほうが後が楽
  • 疎遠なら贈らなくてよい。お返しの負担をかけるだけ
  • 贈るなら相場の下限か控えめに
  • 渡すときは過去の経緯に触れない

参考情報

  1. リンベル ギフトコンシェルジュ「結婚祝いのマナー」
    https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/1939
  2. 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
    https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html
  3. 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx

結婚祝いが必ずしも相互に贈り合うものではない点は、参照した情報源で共通しています。一方、贈らないことを失礼と明示している情報源はありません。

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。地域・ご家庭の慣習によって異なります。とくに親族に関わる場合は、ご親族に確認のうえ判断してください。