結論
注文は上位の方から伺い、 値段は相手と同等かそれ以下にします。
注文を通すのは下座に座った人です。 頼まれる前に、まとめて店員さんに伝えてください。
注文する順番
会食では全員が同時に頼むわけではありません。 順序があります。
理由は後の人が合わせられるようにするためです。 先に上位の方が決めれば、 それを基準に値段も品数も揃えられます。
| 順 | やること |
|---|---|
| 1 | メニューを上位の方へ差し出します |
| 2 | 「何になさいますか」と上位の方から伺います |
| 3 | 順に下がって希望を聞きます |
| 4 | 自分は最後に決めます |
| 5 | まとめて店員さんに伝えます |
コースが決まっている会食では、この手順は要りません。飲み物だけ伺えば足ります。手順が要るのは、各自が単品で頼む場合です。
決まらないときは選択肢を絞って促してください
「何になさいますか」だけでは決めかねる方がいます。メニューが多いほどそうなります。
「魚と肉、どちらになさいますか」のように二択で尋ねると、相手は答えやすくなります。決まらないまま時間が過ぎるほうが、場を止めます。
値段の合わせ方
ごちそうになる場面では、値段に気を遣います。 好きなものを頼めばよいわけではありません。
基準になるのは相手が頼んだものです。 それより上を頼むと、 支払う側の想定を超えます。
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| ごちそうになる | 相手と同等か、それ以下 |
| 「好きなものを」と言われた | 中位の価格帯から選びます |
| 割り勘 | 大きく外れない範囲で自由に |
| 相手が高いものを勧める | 素直に受けて構いません |
| 自分が招く側 | 先に頼み、基準を示します |
安すぎるものを選ぶのも考えものです。遠慮が過ぎると、招いた側が「気を遣わせた」と感じます。中位の価格帯なら、どちらにも寄りません。
注文の通し方
希望が出そろったら店員さんに伝えます。 この役目は席の位置で決まります。
担うのは下座に座った人です。 入口や呼び出しボタンに近く、 店員さんを呼びやすい位置にいるためです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 通す人 | 下座の人・幹事 |
| 伝え方 | 全員分をまとめて伝えます |
| 店員さんの呼び方 | 手を軽く上げます。大声は出しません |
| 追加注文 | 周りに一声かけてから頼みます |
| 飲み物の追加 | グラスが空いた方へ先に伺います |
グラスの残りを見ておくのが下座の役目です。空いてから頼むと届くまで手持ち無沙汰になります。半分を切ったあたりで伺うと、途切れません。
苦手なもの・アレルギー
食べられないものがある場合、いつ伝えるかが問題になります。 当日その場では手遅れなこともあります。
とくにコース料理では、 仕込みが済んでいるため 当日の変更が効きません。
| 場面 | 伝え方 |
|---|---|
| アレルギーがある | 予約の段階で伝えます。健康に関わります |
| 宗教・信条による制限 | 予約の段階で伝えます |
| 苦手なものがある | 単品なら注文時に。コースなら事前に |
| 招く側から聞かれた | 遠慮せず答えます |
| 当日に出てしまった | 残して構いません。無理に食べません |
アレルギーは遠慮する場面ではありません。「少しなら大丈夫です」と受けると、店にも同席者にも大きな迷惑をかけることになります。予約の段階で必ず伝えてください。
招く側は、予約前に確認してください
アレルギーや食べられないものは、本人から言い出しにくいものです。とくに立場が下の方は遠慮します。
店を決める前に「苦手なものやアレルギーはありますか」と一度尋ねてください。この一言があるだけで、相手は答えられるようになります。
よくある質問
会食では誰から注文しますか?
上位の方から伺い、順に下がって、自分は最後に決めます。後の人が値段や品数を合わせられるようにするためです。ただしコースが決まっている会食では、この手順は要りません。
ごちそうになるとき、値段はどう選べばいいですか?
相手が頼んだものと同等か、それ以下にしてください。「好きなものを」と言われた場合は中位の価格帯から選ぶと、どちらにも寄りません。安すぎるものを選ぶと、招いた側が気を遣わせたと感じます。
相手が注文を決めかねているときはどうしますか?
「魚と肉、どちらになさいますか」のように二択で尋ねてください。「何になさいますか」だけでは決めかねる方がいます。決まらないまま時間が過ぎるほうが場を止めます。
注文は誰が店員さんに伝えますか?
下座に座った人か幹事です。入口や呼び出しボタンに近く、店員さんを呼びやすい位置にいるためです。全員分をまとめて伝えてください。
飲み物の追加はいつ頼みますか?
グラスが半分を切ったあたりで伺ってください。空いてから頼むと届くまで手持ち無沙汰になります。グラスの残りを見ておくのが下座の役目です。
アレルギーはいつ伝えればいいですか?
予約の段階です。コース料理は仕込みが済んでいるため、当日の変更が効きません。健康に関わることなので遠慮する場面ではありません。「少しなら大丈夫」と受けないでください。
まとめ
- 上位の方から伺い、自分は最後
- 値段は相手と同等かそれ以下
- 通すのは下座の人
- アレルギーは予約時に必ず伝える
参考情報
- 農林水産省「食文化のポータルサイト」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/index.html - 農林水産省「『和食』がユネスコ無形文化遺産に登録されています」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/ich/
食事の作法に公的な基準はありません。本記事は広く共通して挙げられる目安をまとめたものです。地域・店の格式・間柄によって実際には異なります。(最終確認:2026年8月)
本記事で紹介している作法は一般的な目安です。細かな作法を完璧に守ることより、同席する人が気持ちよく食べられることのほうが大切です。格式の高い店や改まった席では、店の案内に従ってください。