結論
贈らなくても失礼にはあたりません。 新築祝いは、お披露目に招かれた人が贈るものという性格が強いためです。
ただし兄弟姉妹は別です。 親族間では贈り合いになるため、まず事情を確かめるほうが確実です。
贈らなくてよい理由
新築祝いは、新居のお披露目に招かれた人が持参するという性格が強いお祝いです。
招かれていなければ贈らない、というのは一般的な判断です。近年はお披露目を行わない家庭も多く、そもそも贈る機会がなかったということが珍しくありません。
自分が招かなかった可能性もあります
自分の家を建てたときにお披露目をしなかったり、来てもらう機会がなかったりすれば、相手は贈るきっかけがありませんでした。
「もらっていない」ことに、相手の意思が関わっていないことがよくあります。
もらわなかった事情
「自分のときはもらっていないが、贈るべきか」で迷うことがあります。 判断の前に、なぜもらわなかったのかを考えてみてください。
相手が意図的に贈らなかったとは限りません。 お披露目をしなかった、当時は関係が薄かった、 別の形で祝ってもらっていたといった事情が考えられます。 これが分かると、判断がしやすくなります。
| 当時の状況 | 考え方 |
|---|---|
| お披露目をしなかった | 相手に贈る機会がありませんでした |
| 新築を知らせていなかった | 相手に非はありません |
| お祝いを辞退していた | 自分から断っていれば、相手は従っただけです |
| 訪問時に手土産をもらった | 形が違うだけで受け取っています |
| 賃貸から賃貸への引越しだった | 新築祝いの場面ではありませんでした |
4つ目は見落とされがちです。新居を見に来てくれた、手土産を持ってきてくれたということも、お祝いの一形態です。
関係別の判断
| 相手 | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 兄弟姉妹 | まず事情を確認 | 親族間では贈り合いの記録が残ります |
| その他の親族 | 他の親族と揃える | 相場よりも親族内で揃えることが優先されます |
| お披露目に招かれた友人 | 贈る | 招かれた以上、持参するのが自然です |
| 招かれていない友人 | 贈らなくてよい | 内祝いの負担をかけるだけになります |
兄弟姉妹は「他の兄弟はどうするか」を先に確認します。一人だけ違うと、内祝いを通じて後で分かります。
兄弟姉妹の場合、金額は相場より「揃えること」が優先されます
自分が家を建てたときに兄弟からお祝いを受け取っていれば、同額を贈るのが基本です。
受け取っていないなら、贈らないという判断も成り立ちます。ただし他の兄弟が贈るなら合わせておくほうが、後で気まずくなりません。
贈る場合の金額
もらっていない相手に贈る場合、金額はやや控えめにしておくほうが収まります。
高額だと、相手は「自分は贈らなかったのに」と気にします。 内祝いを返す負担も生じます。 相場の下限あたりにしておくと、受け取りやすくなります。
| 関係 | 目安 |
|---|---|
| 兄弟姉妹 | 1〜5万円(中心は3万円) |
| 親戚 | 1〜3万円 |
| 友人 | 5千〜1万円 |
「もらっていないのに贈る」場合は、相場の下限か控えめにしておくほうが、相手も受け取りやすくなります。4と9のつく金額は避けます。
渡すときの言い方
過去の経緯に触れません。「ご新築おめでとうございます」だけで十分です。
「うちのときはもらっていないけれど」と言うと、相手に引け目を感じさせます。せっかくのお祝いが、気まずいやり取りになってしまいます。
お返しを軽くしたいなら、「お返しは気にしないでください」と一言添える方法があります。
よくある質問
新築祝いをもらっていない相手に贈らないのは失礼ですか?
失礼にはあたりません。新築祝いは新居のお披露目に招かれた人が持参するという性格が強く、招かれていなければ贈らないのは一般的な判断です。近年はお披露目を行わない家庭も多くなっています。
自分のときにお披露目をしませんでした。
その場合、相手には贈る機会がありませんでした。「もらっていない」ことに相手の意思が関わっていないことがよくあります。贈るかどうかは今の関係だけで決めて構いません。
訪問時に手土産をもらいました。それでも「もらっていない」ことになりますか?
いいえ。新居を見に来てくれた、手土産を持ってきてくれたということも、お祝いの一形態です。現金や改まった品物でなかっただけで受け取っています。
兄弟姉妹の場合はどうしますか?
まず事情を確認します。親族間では贈り合いの記録が残るためです。自分が家を建てたときに受け取っていれば同額を贈るのが基本です。受け取っていないなら贈らない判断も成り立ちますが、他の兄弟が贈るなら合わせておくほうが後で気まずくなりません。
贈る場合の金額は?
兄弟姉妹なら1〜5万円(中心は3万円)、親戚なら1〜3万円、友人なら5千〜1万円が目安です。ただし「もらっていないのに贈る」場合は、相場の下限か控えめにしておくほうが相手も受け取りやすくなります。
渡すときに過去のことに触れるべきですか?
触れないのが基本です。「うちのときはもらっていないけれど」と言うと、相手に引け目を感じさせます。「ご新築おめでとうございます」だけで十分です。
まとめ
- 贈らなくても失礼にはあたりません
- 新築祝いはお披露目に招かれた人が贈る性格が強い
- 手土産や訪問も、お祝いの一形態
- 自分がお披露目をしなければ相手に機会がなかった
- 兄弟姉妹はまず事情を確認
- 親族は相場より揃えることが優先
- 贈るなら相場の下限か控えめに
- 渡すときは過去の経緯に触れない
参考情報
- リンベル ギフトコンシェルジュ「贈り物のマナー」
https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/1939 - 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
新築祝いがお披露目に招かれた人を中心に贈られる点は、参照した情報源で共通しています。贈らないことを失礼と明示している情報源はありません。
本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。地域・ご家庭の慣習によって異なります。判断に迷う場合は、ご親族や周囲の方にご確認ください。