結論
お年玉には新札が望ましいとされますが、絶対ではありませんので、 銀行へ寄る時間が取れないまま元日を迎えたのであれば、 手持ちのなかからできるだけきれいな札を選んで入れれば足ります。
気をつけたいのは年末年始は銀行が閉まるという一点で、 お年玉が要る元日には窓口も両替機も動いていませんから、 12月30日ごろまでに用意しておくほうが確実です。
なぜ新札か
年末に親戚の子どもの人数を数えてポチ袋を買いそろえたところで、 中に入れるお札は新しいものでなければいけないのかという疑問が出てきます。 財布に入っているのは折り目の付いた千円札ばかりで、 そのまま入れてよいものかどうかで手が止まります。
分かれ目は札の見た目そのものというより、正月が前もって日の決まっているお祝いだという点にあり、 そこへ間に合わせたこと自体に意味が生まれます。 銀行へ寄るひと手間をかけたかどうかは、受け取る子どもよりも、 その場に居合わせている親のほうへ先に伝わります。
| 見るところ | 扱い |
|---|---|
| 正月という行事 | 前もって日が決まっているお祝いにあたります |
| 新札を用意する意味 | 準備していましたという気持ちが形で伝わります |
| 気にするのは誰か | 新札かどうかを気にするのは大人の側です |
| 受け取る子ども | 折り目の有無はほとんど意識していません |
| 用意できなかったとき | 渡さないでおくほうがよほど問題になります |
折り目のないきれいな札であれば、それで十分です。新札にこだわったせいで用意が間に合わず、ポチ袋そのものを渡しそびれてしまうほうがよほど残念ですので、手持ちのなかから状態のよい一枚を選んでください。
ポチ袋を受け取った子どもが、中のお札に折り目が付いているかどうかを確かめることはまずなく、 いくら入っているかを見たらそのまま自分の財布へしまいます。 新札かどうかを気にしているのは渡す側の大人のほうですので、 そこへ神経を使いすぎると、かえって当日になって慌てることになります。
年末に銀行へ行きそびれてしまったからといって、渡すこと自体を見送るのがいちばん惜しい選択です。 折り目やしわの少ない札を財布から選び出してポチ袋に入れておけば、 受け取る側にとっては同じことですので、まずは渡すほうを優先してください。
入手する方法
新札を手に入れる方法はいくつかあり、銀行の窓口へ並ぶのか、 両替機に通すのか、ATMから出てくる札に賭けるのかで、かかる手間がまるで変わります。 何人ぶん必要なのかによっても、選ぶ方法は変わってきます。
分かれ目は確実さと手間の兼ね合いにあり、そこへ年末という時期の事情が重なります。 同じことを考える人が同じ週に集中しますので、 普段であれば数分で済むはずの方法が、その時期だけ使えなくなることがあります。
| 方法 | 確実さと注意 |
|---|---|
| 銀行の窓口 | もっとも確実ですが平日9〜15時に限られ、年末は混みます |
| 銀行の両替機 | 営業時間内だけ使え、両替カードが要ることもあります |
| ATM | 新しい札が出ることもありますが、確実さは低く運次第です |
| 郵便局の窓口 | 取り扱いが店舗によって異なりますので確実さは中ほどです |
枚数が多いのであれば、窓口へ先に相談しておいてください。お年玉の時期は新札の需要が一時に集中しますので、窓口であっても在庫が限られることがあり、当日になって頼んでも希望どおりの枚数がそろわない場合があります。
銀行の窓口は平日の9時から15時までしか開いていませんので、 勤めに出ている人は昼休みに走るか、半日休みを取るかのどちらかになります。 年末が近づくほど発券機から出てくる待ち番号は伸びますので、 両替の用だけで一時間近く長椅子に座って待つことにもなります。
両替機であれば列に並ばずに済みますが、営業時間内しか動いていませんし、 両替カードを持っていないと使えない銀行もあります。 ATMから新しい札が出てくることもあるものの、そればかりは運次第ですので、 それを当てにして年末の最後の日まで引き延ばすのは避けてください。
年末年始は閉まります
用意しなければと思いながら年末の買い出しや大掃除に追われていると、 気がついたときには銀行のシャッターが下りています。 お年玉が要るのは元日ですが、その日に両替してくれる窓口はどこにもありません。
判断の軸は自分の予定ではなく金融機関の営業日のほうにあり、 銀行の窓口は12月31日から1月3日まで休みに入ります。 年末は窓口そのものも混み合いますので、最終日に駆け込む形にすると、 開いてはいても順番が回ってこないということが起こります。
| 時期 | 窓口の様子 |
|---|---|
| 〜12月中旬 | 余裕をもって用意できますので、この時期が確実です |
| 12月下旬 | 窓口が混雑し、待ち時間が長くなります |
| 12月30日 | 年内の最終日にあたり、混雑のピークになります |
| 12月31日〜1月3日 | 窓口は休業しますので両替はできません |
金融機関によって年末年始の営業日は異なりますので、年末の営業最終日は事前に確かめておいてください。12月30日までに動けば形のうえでは間に合いますが、その日の窓口の混み具合まで考えると、12月の中旬までに済ませておくほうが安心です。
実際に困るのは、大晦日の夕方になってポチ袋の中身が足りないと気づいた場面で、 その時点ではもう窓口も両替機も止まっています。 コンビニのATMは動いていますが、出てくる札を選ぶことはできませんので、 新しい札が入っているかどうかは引いてみるまで分かりません。
12月30日までに用意しておけば日取りのうえでは間に合いますが、 その日の窓口は両替の順番を待つ人で埋まります。 何人ぶん要るのかを早めに数えて12月の中旬までに済ませてしまえば、 正月用の買い出しと銀行通いが同じ週に重なることもありません。
間に合わないとき
手を尽くしても新札が間に合わないまま元日を迎えることはありますし、 そのときにポチ袋を空のまま置いておくわけにもいきません。 手元にあるのは財布に入っている札だけという状態から、 どこまで見られる形に整えられるかという話になります。
考え方は簡単で、できることから順に試していけば足ります。 折り目の少ない札を選び出すところから始めて、それでも気になるならアイロンや辞書を使い、 最後はそのまま渡すというところまで、順に下りていけば必ずどこかで収まります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1. きれいな札を選ぶ | 手持ちから折り目やしわの少ないものを選びます |
| 2. アイロンをかける | あて布をして低温でかけ、霧吹きは使いません |
| 3. 本や辞書で伸ばす | 一晩挟んでおくと、折り目が薄くなります |
| 4. そのまま渡す | 問題ありませんので、渡さないでおくより先です |
アイロンは低温であて布をするのが原則で、高温を当てると変色や損傷のおそれがあります。破れていたり大きく傷んだりしている札は、ほかに手持ちがなくてもポチ袋には入れないでください。
急ぐのであればアイロンがいちばん早く、お札の上に薄い布を一枚かぶせて低温で当てれば、 折り目はかなり目立たなくなりますが、霧吹きで湿らせることはしません。 高温を当てると変色や損傷のおそれがありますので、 温度はいちばん低いところに合わせたまま、短く当ててください。
前の晩から時間があるのなら、辞書や厚めの本のあいだに一枚ずつ挟んで一晩置いておくだけでも、 翌朝には折り目がかなり薄くなっています。 なお、お年玉は三つ折りにしてポチ袋へ入れますので、 どれだけきれいな新札を用意しても最後には折り目が付きますが、それを気にする必要はありません。
お札の折り方を見る(図解あり)弔事とは逆です
正月のために新札を用意することに慣れてくると、 今度は不祝儀袋のときにも同じようにしてよいのかという疑問が出てきます。 同じお札を袋へ入れる場面でありながら、慶事と弔事とでは扱いが正反対になります。
分かれ目は札の新しさそのものではなく、前もって用意していたことをどう受け取られるかという意味づけで、 同じ準備という行いが、正月には良い意味に振れ、弔いの席では悪い意味に振れます。 どちらの袋を手にしているのかで、選ぶ札が入れ替わることになります。
| 見るところ | 慶事と弔事の違い |
|---|---|
| お札 | 慶事では新札を使い、弔事では新札を避けます |
| 理由 | 慶事は準備していたという意味になり、弔事は予期していた印象を避けるためです |
| 新札しかないとき | 弔事では一度折り目を付けてから包みます |
慶弔で扱いがそのまま入れ替わります。お年玉やご祝儀では折り目のない札を選び、香典では折り目の付いた札を選ぶという逆の動きになりますので、混同しやすいところではありますが、一度覚えておけば両方の場面で迷わずに済みます。
香典を包む段になって財布に新札しかないという状況は珍しくありませんが、 そのときは真ん中で一度折り目を付けてから中袋へ入れます。 折り目が一本入っているだけで、あらかじめ用意していたようには見えなくなりますので、 わざわざ両替に走る必要はありません。
お年玉やご祝儀のほうはこれと逆で、折り目のない札を選ぶことがそのまま準備していたという意味になりますので、 銀行で両替した新札はそのままポチ袋へ入れて差し支えありません。 どちらの場面かを取り違えると意味まで逆になりますので、 袋を用意する前に、慶事と弔事のどちらなのかだけ先に確かめてください。
お年玉の札に決まった正解が一つあるわけではなく、新札が望ましいとはいえ絶対ではありませんので、 その年に用意できたところまでで十分です。 12月の中旬に銀行の窓口へ寄れた年は両替した新札を、寄れないまま暮れを迎えた年は、 財布のなかでいちばんきれいな一枚を選んでおけば、それで形になります。
どの年でも変わらないのは、新札にこだわって渡しそびれないことと、 傷んだ札はポチ袋に入れないことの二つだけで、 この二つさえ守っていれば折り目の有無まで気にする必要はありません。 受け取る子どものほうは、ポチ袋を開けて中身を確かめたら、そのまま自分の財布へしまいます。
よくある質問
お年玉は新札でないといけませんか?
新札が望ましいとされますが、絶対ではありません。お正月は前もって日が決まっているお祝いですので、新札を用意することが「準備していました」という意味になりますが、用意できなければできるだけきれいな札で構いません。折り目のない札であれば十分です。
新札はどこで手に入りますか?
銀行の窓口がもっとも確実で、平日9〜15時に扱っています。ほかに銀行の両替機や郵便局の窓口という方法もありますが、両替機は営業時間内だけで両替カードが要ることもありますし、郵便局は取り扱いが店舗により異なります。ATMでも新しい札が出ることはありますが運次第ですので、枚数が多い場合は事前に相談してください。
年末年始でも両替できますか?
銀行の窓口は12月31日から1月3日ごろまで休業しますので、お年玉が必要になる元日には両替できません。12月30日ごろまでに用意しておいてください。年末は窓口が混み合って待ち時間も長くなりますので、12月の中旬までに済ませておくとさらに確実です。
新札が間に合いませんでした。
手持ちから折り目やしわの少ない札を選んでください。あて布をして低温でアイロンをかける、本や辞書に一晩挟んで伸ばすといった方法もありますが、そのまま渡しても問題ありません。渡さないでおくほうがよほど残念です。
アイロンをかけるときの注意は?
低温であて布をするのが原則で、高温を当てると変色や損傷のおそれがありますし、霧吹きで湿らせることもしません。また、破れていたり大きく傷んだりしている札は使わないでください。
香典も新札がよいのですか?
逆になります。弔事では新札を避けますが、これは予期していたという印象を避けるためで、新札しかない場合は一度折り目を付けてから包んでください。慶弔で扱いが正反対になる点は混同しやすいところですので、覚えておくと両方の場面で役立ちます。
まとめ
- 新札が望ましいものの絶対ではありません
- 気にするのは大人の側で子どもはほとんど意識しません
- 銀行の窓口がもっとも確実に用意できます
- 12月31日から1月3日は窓口が休業します
- 12月の中旬までに済ませておくと確実に間に合います
- アイロンは低温であて布をしてかけます
- 傷んだ札はポチ袋に入れません
- 弔事はこれと逆で新札を避けます
参考情報
- 株式会社マルアイ「【2026年お年玉に関する実態調査】」(2025年12月16日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000051757.html - All About「お年玉、1人あたりの相場はいくら?学年別ランキング」(インテージ「2026年お年玉調査」)
https://allabout.co.jp/gm/gc/516484/ - リセマム「お年玉をあげるのは何歳まで?年齢別の相場は…実態調査」(マネーインサイトラボ)
https://resemom.jp/article/2025/12/01/84145.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
お年玉の金額に公的な基準はありません。本記事の金額は、複数の実態調査と広く共通して挙げられる目安を照合してまとめたものです。調査ごとに集計の区切り方が違うため、本文では幅のある形で示しています。地域・ご家庭・親族間の取り決めによって実際には大きく異なります。新札を用意する慣習、弔事では逆になる点は、参照した情報源で共通しています。
本記事で紹介している金額は一般的な目安です。お年玉の金額に決まりはなく、地域・ご家庭・親族間の取り決めによって大きく異なります。ご親族に渡す場合は、まず身内での申し合わせをご確認ください。