結論
お札は表(肖像画のある面)を内側にして、 左から右の順に三つ折りにしていきますので、 仕上がったときには肖像画が内側に隠れている形になります。
ポチ袋へ入れるときは上下を逆さにしないように気をつけていただければ足りますし、 硬貨で渡す場合も考え方は同じで、表のほうを袋の表側に向けて入れます。
三つ折りの手順
大晦日の夜になってポチ袋とお札を机に並べたところで、 どちらの面を内側にして折るのだったかが、急に分からなくなってしまいます。 枚数が何枚もあるとなおさらで、一枚目で迷ったまま全部を折ってしまい、 あとから向きが逆だったと気づく、というのはよくある流れです。
基本の形は肖像画のある面を内側にした三つ折りで、 折る順番のほうにも決まりがありますから、 先に手順を通しで確かめてから、まとめて折ってしまうほうが早く片づきます。
お札の三つ折り
- お札の表(肖像画のある面)を上に向けて置きます
- 左の3分の1を内側へ折ります
- 右の3分の1を上から重ねて折ります
| 手順 | 動作 |
|---|---|
| 1. 表を上に | 肖像画のある面が見えるように置きます |
| 2. 左を内側へ | 左の3分の1を、手前に折り込みます |
| 3. 右を重ねる | 右の3分の1を、上から重ねて折ります |
| 仕上がり | 肖像画が内側に隠れた形になります |
この手順のなかで押さえておきたいのは、右ではなく左のほうを先に折るという点です。右から先に折ってしまうと、受け取った子が開いたときの順序がちょうど逆になります。慶事では左が先で右が後という並びが基本で、祝儀袋の包み方でも同じ考え方をしますので、そろえておくと迷いません。
折り目は、指の腹で押さえる程度にとどめておくほうが仕上がりがきれいです。 爪を立ててきつく折り込むと紙にはっきりとした筋が残ってしまいますし、 使うときに広げても、その折り目が消えないまま残りますので、 軽く押さえて形を作るだけで十分に足ります。
枚数がまとまっている場合は、一枚ずつ折るより向きだけ先に全部そろえてから 順に折っていくほうが、途中で表裏が入れ替わりません。 机の上に肖像画を上にして並べ、左端から順に折っていけば、 最後の一枚まで同じ形にそろいます。
ポチ袋への入れ方
折り終えたお札を袋に入れる段になっても、今度はまた向きのことで手が止まります。 袋の絵柄がある面が表であることは分かるとしても、 折ったお札のどちらの面を、その表に向ければよいのかが判断しにくいところです。
揃えるべきなのは開けたときに肖像が正しく見えるかどうかで、 受け取った子が袋から抜いて広げたとき、 そのまま読める向きになっていれば、入れ方としては正しくなっています。
- ポチ袋を表(絵柄のある面)に向けます
- 折ったお札を、肖像画が袋の表側を向くように入れます
- 上下を逆さにしません。取り出したとき、そのまま読める向きにします
- 袋の口からお札がはみ出さないようにします
| 確認 | 内容 |
|---|---|
| 向き | 取り出して開いたとき、そのまま読める形にします |
| 折り数 | 三つ折りにします。四つ折りは避けます |
| 枚数 | 複数あるときは、向きを揃えて重ねます |
| はみ出し | 袋に収まる大きさになるまで折ります |
四つ折りを避けるのは、「4」が「死」を連想させるとされているためです。三つ折りにすると入らないような小さな袋に当たったときは、折る回数を増やすのではなく、袋のほうを大きいものに替えてください。折る回数が増えれば増えるほど、開いたときの見た目のほうも崩れていきます。
ポチ袋という形は、いまでもお年玉の渡し方としてもっとも多く選ばれています。 株式会社マルアイが2025年11月に、お年玉をあげる予定のある604名へ行った インターネット調査では、渡し方として 「現金をぽち袋に入れて手渡す」が77.8%で最多でした。
同じ調査で、電子マネーでの送金は4.0%、口座への振り込みは3.8%にとどまっています。 支払いの多くがキャッシュレスに移ったあとでも、 お年玉だけは袋に入れて手渡す形が残っているということですから、 入れ方に少し気を配っておく意味も、そのぶん残ります。
ポチ袋の名前の書き方を見る硬貨の場合
未就学の子に渡すときは、お札ではなく硬貨にすることがあります。 金額の感覚がまだない年齢であれば、 硬貨のほうが手の中で分かりやすいということもあって、 500円玉を一枚だけ袋に入れる、という形がよく取られます。
硬貨にも表と裏がありますので、迷いどころはどちらが表なのかという点で、 数字の大きく入っている面を表だと思っている方が多いものの、 実際には逆になっています。
| 項目 | 向き |
|---|---|
| 硬貨の表 | 絵柄や漢数字のある面が表になります |
| 硬貨の裏 | 製造年が刻印されている面が裏になります |
| 入れる向き | 硬貨の表を、袋の表側に向けて入れます |
| 複数枚 | 向きを揃えて重ねておきます |
見分け方としては、製造年が刻まれている面が裏だと覚えておけば間違えません。500円玉であれば、大きく「500」と数字が入っている面が裏で、「五百円」と漢字が並んでいる面のほうが表になります。100円玉でも1000円札でもない硬貨全般に当てはまる見分け方ですので、種類が変わっても迷いません。
なお硬貨の向きは、厳密に守られている作法というわけではありません。 袋を開けた子が向きを確かめることはまずありませんし、 渡す側でも気にしている方は多くありませんので、 その場で迷ったのであれば、気にせず入れてしまって差し支えありません。
それよりも気をつけたいのは、硬貨が袋の中で動いてしまうことのほうです。 薄いポチ袋に一枚だけ入れておくと、硬貨の角で紙のほうが切れてしまうことがありますので、 渡すまでのあいだは、袋を折り曲げずに持ち歩いてください。 枚数が多いときは、少し厚みのある袋に替えるほうが安心できます。
折らずに入れる場合
相手が高校生や大学生になってくると、金額も一枚では収まらなくなります。 枚数が増えたぶんだけ折ったときの厚みも出てきますし、 小さなポチ袋では口のところからはみ出してしまいますので、 その場合は封筒型の大きめの袋を選ぶことになります。
折らずに入れられる袋を使う場合は、 お札の表を袋の表側に向け、肖像画が上に来るようにそろえます。 折り目がないぶん、開けたときの見え方がそのまま丁寧さとして伝わります。
| 項目 | 入れ方 |
|---|---|
| お札の向き | 表を袋の表側に向けて入れます |
| 上下 | 肖像画が上に来るようにそろえます |
| 高校生・大学生 | 折り目のない形のほうが丁寧に見えます |
| 複数枚 | すべて同じ向きに重ねてから入れます |
金額が大きくなる場合は、ポチ袋ではなく紅白の蝶結びの祝儀袋を使うこともあります。このときもお札は折らず、肖像画を表・上にしてそのまま入れることになりますし、表書きは「お年玉」または「御年玉」で、目上の方のお子さんに渡すときほど、この形のほうが収まりよく見えます。
封筒型の袋を使うときには、口を閉じるかどうかというところでもう一度迷います。 その場で手渡すのであれば糊付けまでする必要はありませんので、 折り返して差し込むか、シールを一枚貼る程度で十分です。 郵送で届ける場合にかぎっては、途中で中身が出ないようにしっかり閉じてください。
枚数を重ねて入れるときは、袋の中で角がずれないように押さえます。 一枚ずつ向きは揃えていても、 入れる途中でずれると、口の部分だけ厚くなって収まりが悪くなりますので、 重ねた状態のまま、まっすぐ差し入れるほうがきれいに納まります。
気をつけたいこと
折り方や向きを整えたあとでも、袋の状態そのもので印象が変わります。 前の年の残りを引き出しから出してきたポチ袋は角が潰れていることがよくありますし、 財布に入れて持ち歩いたお札は、渡すころには波打っています。
いずれも受け取ったときの見え方に関わってくるところで、 子ども本人は気にしなくても、 横で見ている親のほうは、そこを案外よく覚えているものです。
| 避けること | 理由 |
|---|---|
| 四つ折り | 「4」が「死」を連想させるとされています |
| くしゃくしゃに丸める | 受け取る側の印象が悪くなってしまいます |
| 裸で渡す | ポチ袋に入れて渡すのが基本の形です |
| 袋からはみ出す | 持ち歩くあいだに落とす恐れがあります |
ここに挙げてきたのは、あくまで渡す側である大人のほうの作法にすぎません。折り方の細部まで気にする子どもはまずいませんので、守れば丁寧に見えるというだけのことだと考えてください。袋が足りないからと渡しそびれるくらいなら、形が整っていなくても渡してしまうほうが、よほど意味があります。
袋のほうについても、渡す前に一度は角と口の状態を確かめておいてください。 潰れた角や折れた口は開ける前から目に入りますし、 前の年の書き損じが裏に残っていることもありますので、 枚数に余裕を持って用意しておくほうが安心できます。
お札そのものが折れている場合は、新しいものに替えるほうが収まります。 新札でなければならないという決まりはありませんが、 財布のなかで折れ癖がついた一枚は、袋に入れても浮いて見えますので、 年末のうちに、まとまった枚数を用意しておくと当日に慌てません。
お札の入れ方に唯一の正解があるわけではなく、 渡す相手が未就学の子なのか、高校生や大学生なのか、 その場で手渡すのか郵送するのかを見て、 袋と折り方をそろえればそれで足ります。 小さな子であれば硬貨を一枚入れるだけで形になりますし、 金額が大きくなるようであれば、折らずに入る袋を選ぶほうが見た目も整います。
どの相手でも変わらないのは、取り出して開いたときに肖像がそのまま読める向きに しておくことの一点だけで、これさえ守っていれば、 折る順番や硬貨の表裏を思い出せなくても失礼にはなりません。 細部を突き詰めるより、その場で渡せることのほうがずっと大切です。
よくある質問
お年玉のお札はどう折りますか?
表(肖像画のある面)を上に向けて置き、左の3分の1を内側へ折り、次に右の3分の1を上から重ねて折ります。三つ折りが基本で、仕上がりは肖像画が内側になります。
なぜ左から先に折るのですか?
右から先に折ると、開いたときに順序が逆になります。慶事では左を先、右を後という順序が基本で、祝儀袋の包み方でも同じ考え方をします。
ポチ袋にはどう入れますか?
ポチ袋を表に向け、折ったお札の肖像画が袋の表側を向くように入れます。上下を逆さにせず、取り出して開いたときそのまま読める向きにします。
四つ折りではいけませんか?
避けます。「4」が「死」を連想させるとされるためです。三つ折りで入らない小さな袋なら、折る回数を増やすのではなく、袋のほうを大きいものに替えてください。
硬貨の向きはありますか?
製造年が刻印されていない面が表です。500円玉なら「五百円」と漢字がある面が表になります。硬貨の表を袋の表側に向けます。ただし厳密に守られている作法ではないので、迷ったら気にせず入れて構いません。
折らずに入れてもよいですか?
大きめの封筒型のポチ袋なら折らずに入れられます。お札の表を袋の表側に向け、肖像画が上に来るようにします。高校生・大学生には折り目のない形が丁寧に見えます。
まとめ
- 表(肖像画の面)を内側にして三つ折りにします
- 折る順番は左が先、右が後にします
- 袋の表側に肖像画を向けて入れます
- 上下を逆さにしないよう気をつけます
- 四つ折りは避け、袋のほうを替えます
- 硬貨は製造年のない面を表として扱います
- 大きい袋なら折らずに入れて構いません
- 細部よりその場で渡すことを優先します
参考情報
- 株式会社マルアイ「【2026年お年玉に関する実態調査】」(2025年11月25日〜26日実施・インターネット調査・有効回答604名/事前調査2,405名)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000051757.html - All About「お年玉、1人あたりの相場はいくら?学年別ランキング」(インテージ「2026年お年玉調査」)
https://allabout.co.jp/gm/gc/516484/ - リセマム「お年玉をあげるのは何歳まで?年齢別の相場は…実態調査」(マネーインサイトラボ)
https://resemom.jp/article/2025/12/01/84145.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
マルアイの実態調査は、お年玉をあげる予定があると答えた方へのインターネット調査で、お札の折り方そのものを尋ねたものではありません。お年玉の金額に公的な基準はありません。本記事の金額は、複数の実態調査と広く共通して挙げられる目安を照合してまとめたものです。調査ごとに集計の区切り方が違うため、本文では幅のある形で示しています。地域・ご家庭・親族間の取り決めによって実際には大きく異なります。三つ折りにする点、四つ折りを避ける点は、参照した情報源で共通しています。硬貨の向きについては扱いに幅があるため、厳密な作法ではないと記載しています。
本記事で紹介している金額は一般的な目安です。お年玉の金額に決まりはなく、地域・ご家庭・親族間の取り決めによって大きく異なります。ご親族に渡す場合は、まず身内での申し合わせをご確認ください。