結論

決まった金額はありません。 迷ったときの目安は未就学児5百〜1千円、小学生1千〜3千円、中学生5千円、高校生5千〜1万円です。

2026年の調査で最も回答が多かったのは、小学校低学年2千円台、小学校高学年と中学生4千〜5千円台、高校生と大学生は1万円前後でした。目安より高めに出る学年があります。

ただし相場より優先されるのが親族内で揃えることです。 一人だけ多いと、他の家が合わせざるを得なくなります。 まず身内に取り決めがないかを確かめてください。

年齢・学年迷ったときの目安調査で最も多い価格帯
0〜2歳(乳幼児)渡さない〜1千円1〜1,000円
3〜6歳(未就学児)5百〜1千円1〜1,000円
小学1〜3年1千〜3千円2,001〜3,000円
小学4〜6年3千円4,001〜5,000円
中学生5千円4,001〜5,000円
高校生5千〜1万円9,001〜10,000円
大学生・専門学校生1万円9,001〜10,000円

右列はインテージ「2026年お年玉調査」(全国15〜79歳5,000人・2025年11月実施)で、渡す側の回答が最も多かった価格帯です。0〜6歳は調査上「小学生未満」としてまとめて集計されています。小学4〜6年と高校生では、目安より調査値のほうが高く出ています。お年玉の金額に公的な基準はないため、どちらが正しいということはありません。2つの列にはさまれた範囲で決めれば、まず外しません。

目安と実際の金額のズレ

冒頭の表には2つの列があります。 左が「迷ったときに外さない額」、右が「実際に多かった額」です。 この2つは一致しません。

理由は単純で、お年玉の金額には公的な基準がないためです。 調査ごとに集計の区切り方も違うので、「相場はいくら」と一点で答えられる数字は存在しません。 別の調査(マネーインサイトラボ/Z〜X世代4,397人)では、次のように出ています。

年齢・学年別調査で最も多い帯
未就学児・小学校低学年1,000〜3,000円未満
小学校高学年3,000〜5,000円未満
中学生・高校生5,000〜10,000円未満
大学・短大・専門学校生10,000〜30,000円未満

同じ「小学校高学年」でも、調査によって3千円台から5千円台まで開きます。幅の中に収まっていれば、どの額でも失礼にはあたりません。

結局いくらにするか決められないとき

親族に前例があるならそれに合わせます。前例がなければ、上の表の下限(小学校高学年なら3千円)から始めてください。

後から下げるほうが角が立ちます。初年度は低めに始めて、学年が上がるときに上げるほうが続けやすくなります。

「年齢÷2×1000円」という計算方法もあります

6歳なら3千円、10歳なら5千円、14歳なら7千円という目安です。

簡単ですが、7千円のように相場では見かけない額になることがあります。使うなら、千円単位で切りのよい額に寄せてください。

関係別の考え方

お年玉の額は、年齢だけでなく相手との関係でも変わります。 同じ小学生でも、孫と親戚の子では扱いが違います。

基本は関係が近いほど多くなります。 ただし相場がそのまま当てはまらない関係もあり、 家庭ごとの取り決めが優先する場面があります。

相手目安
孫年齢の目安どおり、またはやや多め
甥・姪年齢の目安どおり
いとこの子年齢の目安、またはやや少なめ
友人の子渡さないことも。渡すなら少なめ
近所の子渡さないのが一般的です
上司・目上の方の子お年玉としては渡しません

関係が近いほど多くなるのが基本です。ただし祖父母から孫への額は家庭差が非常に大きく、目安が当てはまらないことがあります。

実際に渡している相手も、この順です。 2026年の調査では、渡す相手は親戚の子ども58.6%、自分の子ども38.6%、孫(ひ孫)29.3%でした(複数回答)。 友人の子や近所の子は、渡さないほうが多数派と考えて構いません。

何歳から何歳まで渡すか

金額と同じくらい迷うのが、いつ始めて、いつやめるかです。 ここにも決まりはありませんが、調査には偏りがはっきり出ています。

区切り調査結果
渡し始め「未就学児から」73.3%、「小学1〜3年から」24.4%。約9割が小学校低学年までに始めています
やめる時期の考え「高校卒業まで」34.6%が最多。次いで「短大・大学・専門学校生まで」18.2%、「社会人になるまで」15.9%
実際に最後に渡した相手「大学・短大・専門学校生など」62%、「高校生」28.7%

「いつまでが適切か」と「実際にいつまで渡したか」で結果がずれています。高校卒業を区切りと考えつつ、進学したら在学中は続ける——という運用が実態に近いと読めます。

なお、2022年4月の民法改正で成年年齢は18歳になりました。 これを理由に「成人したら終わり」とする家庭もありますが、 お年玉の終わりを法律が決めているわけではありません。 高校卒業・成人・大学卒業・就職のどこで区切っても間違いにはなりません。

迷ったら「就職して収入を得るまで」

最も揉めにくい区切りです。学生のうちは続き、働き始めたら終わる。本人にも理由が説明でき、きょうだい間でも不公平になりません。

やめる年は、あらかじめ「高校を出たら最後だよ」と伝えておくと、翌年に気まずくなりません。

何歳まであげるかを詳しく見る

金額の決め方

次の順で考えると決めやすくなります。

年齢と関係が分かれば額は決まりますが、 その前に確認しておくことがあります。

忘れられがちなのが人数です。 2026年の調査では、渡す予定の人数は平均3人でした。 親族が集まると対象が増えます。 一人あたりの額より、 合計が毎年続けられる範囲かを先に見てください。

順確認すること
1親族内で取り決めがあるか。あればそれが最優先
2前年いくら渡したか。下げると気づかれます
3年齢・学年の目安に合っているか
4渡す人数の合計。無理のない範囲か

4を忘れがちです。親族が集まると人数が多くなります。一人あたりの額より、合計が続けられる範囲かを先に確認してください。

物価が上がっても、無理に増額する必要はありません。 同じ調査で、翌年の総額を「変わらない」とした人が59.9%と最多でした。 増額の理由も「相手の年齢が上がったから」が中心です。 据え置きが標準と考えて構いません。

揃えることが優先

一人だけ多く渡さないこと

子ども同士はもらった額を話します。親も把握します。

一人だけ多いと、他の家が合わせざるを得なくなります。相場に合っているかより、親族内で揃っているかのほうが問題になります。

  • 同じ年齢の子には同額にします
  • 兄弟で年齢が違えば、金額に差があって構いません
  • 迷ったら事前に他の親族と相談します
  • 親族で上限を決めている家系もあります

相談しにくい場合は、「今年はうちは○円にしようと思うのですが」と自分の額を先に言うのが角が立ちません。 相手も同じことで迷っているため、たいていは合わせてもらえます。

金額に差をつけてよいか詳しく見る

避ける金額

お年玉で避けられているのは4と9のつく額です。 「死」「苦」を連想させるとされます。

これは慣習であって規則ではありません。 違反しても罰則があるわけではなく、気にしない家庭もあります。 ただし他の額を選べば済むため、わざわざ使う理由がありません。

避けるもの理由代わりに
4千円・4万円「死」を連想させるとされます3千円か5千円
9千円「苦」を連想させるとされます8千円か1万円
前年より少ない額忌み数ではありませんが、子どもが気にします据え置きにする

小学生の3千円から中学生の5千円へ一段飛ぶのは、あいだの4千円が避けられるためです。金額の区切りが5千円単位になりやすいのも同じ理由です。

渡し方で迷うこと

渡し方は現金をポチ袋に入れて手渡しが圧倒的です。 2026年の調査では77.8%、別の調査では97.2%が現金手渡しでした。 キャッシュレスで渡す人は、電子マネー送金4.0%・口座振込3.8%にとどまります。

一方、受け取る側の意識は変わりつつあります。 20歳以下では38.5%がキャッシュレスで受け取りたいと答え、前年の30.5%から8ポイント増えました。 とはいえ渡す側が9割以上現金である以上、現金にしておけば外しません。 相手の家庭から希望があったときだけ、送金を検討すれば十分です。

迷うこと結論
新札でないとだめ?新札が望ましいものの、用意できなければきれいなお札で構いません
お札の折り方肖像が内側になるように三つ折り。硬貨は表を上に
ポチ袋の名前表に相手の名前、裏に自分の名前を書きます
渡す時期元日から松の内(多くの地域で1月7日)までが目安
会えない場合郵送するなら現金書留。普通郵便は使えません

現金を普通郵便で送ってはいけません

郵便法第十七条は、現金を郵便物として差し出すときは書留にしなければならないと定めています。ポチ袋を普通郵便の封筒に入れて送るのは、この規定に反します。

郵便局の窓口で現金書留として出してください。専用封筒があり、ポチ袋のまま入れられます。手紙を同封することもできます。

渡してはいけない相手

お年玉は目上から目下へ渡すものです

そのため上司や恩師のお子さんに「お年玉」として渡すのは、失礼にあたるとされます。

渡す場合は表書きを「文具料」「玩具料」「御年賀」などに変えます。これなら目上の方のお子さんにも贈れます。

同様に、目上の方本人にお年玉は渡しません。大人へは「御年賀」として品物を贈ります。 これも慣習であり、近年は気にしない職場も増えています。 ただし表書きを変えるだけで避けられるので、迷うなら変えておくほうが確実です。

お年賀の贈り方を詳しく見る

お年玉に税金はかかるか

通常のお年玉に贈与税はかかりません。 国税庁は、贈与税がかからない財産として 「個人から受ける香典、花輪代、年末年始の贈答、祝物または見舞いなどのための金品で、社会通念上相当と認められるもの」を挙げています。 お年玉はこの「年末年始の贈答」にあたります。

「社会通念上相当」に金額の明示はありません。 数千円から数万円という通常のお年玉であれば、税金を心配する必要はまずありません。

高額を「お年玉」名目で渡す場合は別です

暦年課税では、1年間に受け取った贈与の合計が基礎控除110万円を超えると贈与税の対象になります。学費や住宅資金にあたるような額を、名目だけお年玉にしても非課税にはなりません。

判断に迷う金額なら、税務署か税理士に確認してください。本記事は税務の個別判断を行うものではありません。

よくある質問

お年玉の金額に決まりはありますか?

ありません。公的な基準はなく、慣習と各種調査に基づく目安があるだけです。迷ったときの目安は未就学児5百〜1千円、小学生1千〜3千円、中学生5千円、高校生5千〜1万円です。

調査だと目安より高い金額が出ているのはなぜですか?

調査は「実際に多かった額」、目安は「迷ったときに外さない額」だからです。2026年の調査では小学校高学年と中学生で4,001〜5,000円、高校生と大学生で9,001〜10,000円が最多でした。目安より高い学年がありますが、高いほうが正しいわけではありません。

お年玉は何歳から何歳まで渡しますか?

始めるのは未就学児からが73.3%、小学1〜3年からが24.4%で、約9割が小学校低学年までに始めています。やめる時期は「高校卒業まで」が34.6%で最多です。ただし実際に最後に渡した相手は「大学・短大・専門学校生など」が62%で、進学中は続ける家庭が多くなっています。

相場より大切なことはありますか?

親族内で揃えることです。子ども同士はもらった額を話しますし、親も把握します。一人だけ多いと他の家が合わせざるを得なくなります。

兄弟で金額が違ってもよいですか?

年齢が違えば差があって構いません。同じ年齢の子には同額にします。

避けたほうがよい金額はありますか?

4千円・4万円(死を連想)、9千円(苦を連想)は避けられます。慣習であって規則ではありませんが、避けておけば問題が起きません。また前年より少ない額も、忌み数ではないものの子どもが気にします。

会えない子にお年玉を郵送してもよいですか?

郵送するなら現金書留です。郵便法第十七条で、現金を郵便物として差し出すときは書留にしなければならないと定められています。ポチ袋を普通郵便で送ることはできません。

上司の子どもに渡してもよいですか?

お年玉としては渡しません。お年玉は目上から目下へ渡すものとされるためです。渡す場合は表書きを「文具料」「玩具料」「御年賀」などに変えます。

お年玉に税金はかかりますか?

かかりません。国税庁は「年末年始の贈答のための金品で社会通念上相当と認められるもの」を贈与税のかからない財産としており、お年玉はこれにあたります。ただし基礎控除110万円を超えるような高額を渡す場合は別で、迷う額なら税務署か税理士にご確認ください。

まとめ

  • 決まった金額はありません
  • 目安は未就学児5百〜1千円、小学生1千〜3千円、中学生5千円、高校生5千〜1万円
  • 2026年調査の最多帯は高学年・中学生4〜5千円台、高校生以上1万円前後
  • 相場より親族内で揃えることが優先
  • 始めるのは未就学児〜小学校低学年、やめるのは高校卒業〜学校を出るまでが多数
  • 合計額が続けられる範囲か確認する。据え置きが標準
  • 4千円・9千円は避ける
  • 郵送するなら現金書留。普通郵便は郵便法で認められていません
  • 目上の方の子には「文具料」などにする
  • 通常の金額なら贈与税はかかりません

参考情報

  1. 株式会社マルアイ「【2026年お年玉に関する実態調査】」(2025年12月16日)
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000051757.html
  2. All About「お年玉、1人あたりの相場はいくら?学年別ランキング」(インテージ「2026年お年玉調査」)
    https://allabout.co.jp/gm/gc/516484/
  3. リセマム「お年玉をあげるのは何歳まで?年齢別の相場は…実態調査」(マネーインサイトラボ)
    https://resemom.jp/article/2025/12/01/84145.html
  4. 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
  5. 国税庁「No.4405 贈与税がかからない場合」(令和7年4月1日現在法令等)
    https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/zoyo/4405.htm
  6. e-Gov法令検索「郵便法」(第十七条)
    https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000165

お年玉の金額に公的な基準はありません。本記事の金額は、複数の実態調査と広く共通して挙げられる目安を照合してまとめたものです。調査ごとに集計の区切り方が違うため、本文では幅のある形で示しています。地域・ご家庭・親族間の取り決めによって実際には大きく異なります。

本記事で紹介している金額は一般的な目安です。お年玉の金額に決まりはなく、地域・ご家庭・親族間の取り決めによって大きく異なります。ご親族に渡す場合は、まず身内での申し合わせをご確認ください。