結論
どちらでも構いません。決まりはありません。
ただし生菓子や日持ちしないものは出すほうが自然です。 すでに別のものを用意しているなら、無理に開ける必要はありません。
いただいた手土産の受け取り方全般は、別記事で扱っています。 本記事は「その場で開けて出すかどうか」の判断に絞ります。
手土産をもらったときの受け取り方を見る出すほうがよい場合
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| 生菓子・ケーキ | 日持ちしません。その日のうちに |
| 「よかったら今日召し上がって」 | そのつもりで選ばれています |
| 冷やして食べるもの | ゼリー、水ようかんなど |
| まだ茶菓を出していない | これから出すところなら自然です |
| 相手が楽しみにしている様子 | 「おいしいお店なんです」など |
持ってきた側は、一緒に食べたいと思っていることが多くあります。とくに「近所で評判の店で」と説明されたなら、その場で開けるほうが喜ばれます。
生菓子は出すほうが親切です
ケーキや和生菓子は当日〜翌日が消費期限のことがほとんどです。
しまい込むと食べきれません。「せっかくですので、いただきましょう」と開けるほうが、持ってきた側も安心します。
出さなくてよい場合
いただいた品をその場で開けないほうがよい場面もあります。
判断の材料は品物の性質と相手の言い方です。 すでに茶菓を用意している、量が多い、日持ちする。 いずれも急ぐ理由がありません。
| 場面 | 理由 |
|---|---|
| すでに茶菓を用意している | 用意したものを出します |
| 日持ちする焼き菓子・詰め合わせ | 後日でも構いません |
| 箱を開けると量が多い | その場では食べきれません |
| 食事の直前・直後 | おなかが満たされています |
| 「後で召し上がってください」 | そう言われたら開けません |
| お供え・仏事の品 | まず仏壇に供えます |
「後で召し上がってください」と言われたら、その場では開けません。持ってきた側が「食べる場面をつくらせたくない」と考えていることがあります。
複数の来客がいるとき
誰が持ってきたかが分かる出し方は避けます
複数の来客があり、手土産を持参した方とそうでない方がいる場合があります。
「〇〇さんがお持ちくださったものです」と紹介すると、持参しなかった方が気まずくなります。黙って出すか、用意していたものを出すほうが無難です。
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 全員が持参した | どれか一つを出すか、用意したものを |
| 一部の人だけ持参 | 用意したものを出すほうが無難 |
| 全員分に足りない | 出しません |
| 持参者が勧めた | 出して構いません |
| 出すとき | 誰の品か言わずに出します |
数が足りないものは出さないでください。行き渡らないほうが、出さないより気まずくなります。
添える言葉
開けるにせよ開けないにせよ、一言添えます。 無言で受け取ると、そっけない印象になります。
持ってきた側が気にしているのは選んだものが喜ばれたかです。 反応が返らないと、 好みに合わなかったのかと考えます。
| 場面 | 言い方 |
|---|---|
| 開けるとき | 「せっかくですので、ご一緒にいただきましょう」 |
| 生菓子のとき | 「おいしそうですね。今いただきましょうか」 |
| 開けないとき | 「後ほど家族と、ありがたくいただきます」 |
| 用意したものを出す | 「粗茶ですが、どうぞ」 |
| 食べた後 | 「とてもおいしかったです」 |
開けない場合こそ、一言添えてください。「後ほど家族と、ありがたくいただきます」と言えば、持ってきた側も安心します。黙ってしまうと、気に入らなかったのかと思われます。
出さなかった品の扱い
- いったん脇に置き、見えるところに置いておきます
- すぐしまい込まないでください。そっけなく見えます
- 冷蔵・冷凍のものはすぐ冷蔵庫へ。一言断って中座します
- 後日「おいしくいただきました」と伝えます
- お返しは基本的に不要です
後日の一言が、いちばん喜ばれます
その場で開けなかったなら、後日「あの〇〇、とてもおいしかったです」と伝えてください。
持ってきた側は、選んだものが喜ばれたかを気にしています。短い連絡で十分です。
よくある質問
いただいた手土産はその場で開けるべきですか?
どちらでも構いません。決まりはありません。ただし生菓子やケーキなど日持ちしないものは出すほうが自然で、すでに別のものを用意しているなら無理に開ける必要はありません。
どんなときに出すほうがよいですか?
生菓子やケーキなど日持ちしないもの、「よかったら今日召し上がって」と言われたもの、まだ茶菓を出していない場面です。持ってきた側は一緒に食べたいと思っていることが多くあります。
出さなくてよいのはどんなときですか?
すでに茶菓を用意している、日持ちする焼き菓子、箱を開けると量が多い、食事の直前直後、「後で召し上がってください」と言われた場合です。仏事の品はまず仏壇に供えます。
来客が複数いるときは?
手土産を持参した方とそうでない方がいる場合、「〇〇さんがお持ちくださったものです」と紹介すると持参しなかった方が気まずくなります。黙って出すか、用意していたものを出すほうが無難です。
数が足りないときは?
出さないでください。行き渡らないほうが、出さないより気まずくなります。用意していたものを出してください。
開けない場合、何と言えばよいですか?
「後ほど家族と、ありがたくいただきます」と一言添えてください。黙ってしまうと気に入らなかったのかと思われます。またすぐしまい込まず、後日「おいしくいただきました」と伝えるといちばん喜ばれます。
まとめ
- どちらでも構わない
- 生菓子は出すほうが自然
- 用意済みならそちらを出す
- 「後で」と言われたら開けない
- 複数の来客では誰の品か言わない
- 足りないものは出さない
- 開けないなら一言添える
- 後日「おいしかった」と伝える
参考情報
- 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html - 高島屋「進物の基礎知識」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
手土産の金額や渡し方に公的な基準はありません。本記事は広く共通して挙げられる目安をまとめたものです。地域・ご家庭・間柄によって実際には大きく異なります。
本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。手土産に決まりはなく、地域・ご家庭・間柄によって異なります。とくに親しい相手との間では、形式より相手の負担にならないことを優先してください。