結論

友人・同僚として出席するなら、当日、受付で渡します。 順番はあいさつ → ご祝儀 → 記帳。 記帳を先に済ませてしまうと、受付側の流れが崩れます。

親族の場合は式の前に、本人か親へ直接渡すのが一般的です。 当日持参しても構いません。

ご祝儀袋はふくさに包んで持参し、その場で取り出します。 袋のまま鞄から出すのは避けます。

いつ渡すか(立場別)

渡す時機は新郎新婦との関係で分かれます。 全員が当日受付で渡すわけではありません。

立場いつ渡すか
友人・同僚・上司当日、受付で
親族(おじ・おば・いとこなど)式の前に、本人か親へ直接。当日でも構いません
受付を担当する受付を始める前に、自分の分を先に出しておきます
欠席するが祝いたい挙式の1週間前までに届くように
招かれていないが祝いたい挙式後でも構いません
子どもの分も包むまとめて1つの袋で渡します

親族が事前に渡すのは、当日は本人が動けないからです。ただし遠方で会う機会がなければ当日で構いません。その場合は「当日持参します」と先に伝えておくと、相手が把握できます。

事前に渡す日は、都合を優先して構いません

事前に渡すときは大安や友引を選ぶとよいとされますが、近年は気にしない人も増えています。お互いの都合が合う日で問題ありません。

ただし式の直前は避けてください。準備で忙しい時期に人と会う時間を作らせることになります。1〜2週間前までに済ませるとお互い楽です。

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受付での流れ

受付では順番が決まっています。 迷って止まると、後ろに列ができます。

順やること
1クロークでコートと大きな荷物を預けます(受付の前に)
2受付に並び、順番が来たら一礼します
3「本日はおめでとうございます」とあいさつします
4ふくさからご祝儀袋を取り出し、両手で差し出します
5芳名帳に記帳します
6席次表などを受け取り、会場へ向かいます

コートは受付の前に預けてください。手に持ったまま受付に立つと、ふくさを開く動作ができません。クロークがない会場では、たたんで腕にかけておきます。

記帳を先にしないでください

受付では、先にご祝儀を出してから記帳するのが一般的な流れです。記帳中に「ご祝儀を」と言われて片手で探すことになると、動作が慌ただしくなります。

また、すでに新郎新婦へ渡してある場合は、受付で「お祝いは新婦さまへお渡ししています」と伝え、記帳だけを済ませます。黙っていると、受付側が渡し忘れと勘違いします。

ふくさから取り出す手順

ふくさはご祝儀袋を汚したり折ったりしないためのものです。 同時に、丁寧に扱っているという意思表示にもなります。

要点は「右開き」「時計回り」の2つです。 弔事は左開き・反時計回りなので、慶事とは逆になります。

順動作
1受付の直前まで、ふくさに入れたまま持ちます
2右手側が開くようにふくさを開きます
3ご祝儀袋を取り出します
4ふくさをたたみ、その上にご祝儀袋をのせます
5時計回りに回して、相手から名前が読める向きにします
6両手で差し出します

回す向きだけ覚えておけば足ります。時計回りが慶事、反時計回りが弔事です。ふくさごと差し出しても、ご祝儀袋だけを差し出しても構いません。ふくさごと渡した場合は、その場で返してもらいます。

金封ふくさ(挟むタイプ)の場合

右開きになるように包みを開き、ご祝儀袋を取り出します。畳んだふくさの上にのせ、時計回りに反転させて相手に正面を向けて差し出します。手順は風呂敷タイプと同じです。

風呂敷タイプ(包むタイプ)の場合

ふくさを左手にのせ、右手で開きます。ご祝儀袋を手前に引いて取り出し、ふくさをたたんでその上にのせます。時計回りに反転させ、正面を向けて差し出します。

ふくさの色は、慶事なら暖色系か紫を選んでください

赤・オレンジ・ピンクなどの暖色系が慶事用です。紫は慶弔どちらにも使えるので、1枚だけ持つなら紫が便利です。

紺・グレー・緑などの寒色系は弔事用とされます。手元にあるものが弔事用しかない場合は、後述のとおり別の方法をとります。

添える言葉

長い口上は不要です。 一言で足ります。

場面言葉
受付で渡す「本日はおめでとうございます」
事前に本人へ渡す「心ばかりですが、お納めください」
親へ渡す「このたびはおめでとうございます。心ばかりですが」
すでに渡してある「お祝いは新婦さまへお渡ししています」
受付が友人で気安いそれでも一言はおめでとうございます、と述べます

金額に触れないでください。「少ないですが」「たいした額ではありませんが」と言うと、受付の人も返答に困ります。「心ばかりですが」で十分です。

ふくさがないときはどうするか

当日になってふくさがないと気づくことがあります。 代わりになるものはあります。

状況対応
時間があるコンビニ・書店・百貨店で買えます。数百円のものがあります
ハンカチがある無地の淡い色のハンカチで代用できます
何もないご祝儀袋が入っていた薄い袋のまま持参します
弔事用のふくさしかない使わず、ハンカチか袋のままにします
鞄から直接出すできれば避けます

ふくさがないこと自体を、受付で謝る必要はありません。気にして口に出すと、かえって場が止まります。袋が折れていない状態で丁寧に差し出せば足ります。

鞄の中で折れることのほうが問題になります

ふくさの有無より、ご祝儀袋が折れたり角がつぶれたりしていないかのほうが目に見えます。

小さいバッグしかないときは、ご祝儀袋が折れない大きさのサブバッグに入れるか、袋が入っていた台紙ごと持つ方法があります。男性はジャケットの内ポケットに入れると折れにくくなります。

迷いやすい場面

場面対応
夫婦で出席し、1つの袋にまとめたどちらか一方が渡し、記帳は代表者が書いて連名にします
受付が新郎側と新婦側で分かれている自分を招いた側の受付へ並びます
受付の列が長く、開式が迫っている並んだまま、ふくさを開く準備をしておきます
受付が親族だった対応は変わりません
挙式のみ参列し、披露宴には出ない受付がある場合はそこで。ない場合は後日渡します
ご祝儀を忘れたその場で無理に作らず、後日届けます

夫婦で1つの袋にまとめる場合、渡すのはどちらか一人です。二人で並んで差し出す必要はありません。記帳は代表者が氏名を書き、もう一方は名前だけを並べて書きます。

ご祝儀を忘れたときの対応を見る

袋そのものの選び方・書き方は別の記事にまとめています。 水引の種類や表書きで迷っている場合は、そちらをご覧ください。

ご祝儀袋の選び方・書き方を見る

よくある質問

ご祝儀は受付で渡すのですか、本人に渡すのですか?

友人・同僚・上司として出席する場合は、当日の受付で渡します。親族の場合は、式の前に本人か親へ直接渡すのが一般的です。遠方などで会えない場合は当日持参しても構いません。

受付では記帳とご祝儀のどちらが先ですか?

あいさつをしてご祝儀を差し出し、そのあとに記帳するのが一般的な流れです。記帳を先に済ませると、片手でご祝儀を探すことになり動作が慌ただしくなります。

ふくさはどちら向きに開きますか?

慶事は右開きにして、ご祝儀袋を取り出したあと時計回りに回して相手に向けます。弔事は左開き・反時計回りで、慶事とは逆になります。

ふくさを持っていない場合はどうしますか?

無地の淡い色のハンカチで代用できます。何もなければ、ご祝儀袋が入っていた薄い袋のまま持参して構いません。弔事用の寒色系のふくさは使わず、ハンカチか袋のままにします。ふくさがないことを受付で謝る必要はありません。

ふくさは相手に渡してしまうのですか?

ふくさごと差し出した場合は、その場で返してもらいます。ご祝儀袋だけを差し出しても構いません。その場合、ふくさはたたんで手元に持っておきます。

渡すときに何と言えばいいですか?

受付では「本日はおめでとうございます」で足ります。事前に本人へ渡す場合は「心ばかりですが、お納めください」など。「少ないですが」と金額に触れる言い方は避けてください。

夫婦で1つの袋にまとめた場合、どう渡しますか?

どちらか一方が渡します。二人で並んで差し出す必要はありません。記帳は代表者が氏名を書き、もう一方は名前だけを並べて書きます。

すでに新郎新婦にご祝儀を渡してあります。受付ではどうしますか?

「お祝いは新婦さま(新郎さま)へお渡ししています」と伝え、記帳だけを済ませます。黙っていると、受付側が渡し忘れと勘違いします。

まとめ

  • 友人・同僚は当日、受付で。親族は事前に本人か親へ
  • 受付の順はあいさつ → ご祝儀 → 記帳
  • ふくさは右開き、時計回りで向きを直す
  • ふくさがなければ無地のハンカチで代用できる
  • 添える言葉は「本日はおめでとうございます」で足りる

参考情報

  1. ゼクシィ「結婚式でのご祝儀の『渡し方』&『タイミング』について解説!マナーや出席しない場合も」(2024年8月時点)
    https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter8.html
  2. ゼクシィ「結婚式で使える『袱紗(ふくさ)』の色・柄は?ご祝儀の包み方&渡し方マナー」
    https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter3.html
  3. 結婚スタイルマガジン(NIWAKA)「【結婚式ご祝儀の渡し方】受付で渡すときのマナー」
    https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/gift-money/how-to/09/

袱紗の扱いと受付での流れは、上記各社の解説で共通して挙げられている手順をまとめたものです。公的な基準はありません。(最終確認:2026年8月)

本記事で紹介している作法は一般的な目安です。地域・家・会場によって考え方が異なる場合があります。迷ったときは、招待状の記載や、同じ立場で出席する人・親族に確認してください。