結論
復帰の1〜2か月前に上司へ連絡し、初日に挨拶します。
お菓子は必須ではありません。 それより働き方の条件を事前に共有しておくほうが、双方にとって役立ちます。
復帰前の連絡
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1〜2か月前 | 上司へ復帰の意思と日程を連絡します |
| 同時期 | 人事へ手続きを確認します |
| 面談があれば | 働き方の希望を伝えます |
| 2〜3週間前 | 配属先・業務内容を確認します |
| 1週間前 | 初日の時間と持ち物を確認 |
| 保育所が決まらない | 早めに相談します。延長できる場合があります |
保育所が決まらない場合、育児休業を延長できる制度があります。要件があるため、分かった時点で人事に相談してください。手続きに時間がかかることがあります。
復帰の意思は早めに伝えてください
職場は人員の配置を組み直します。代替要員の契約期間もあります。
早く伝えるほど、希望する働き方を反映してもらいやすくなります。これは自分のためでもあります。
初日の挨拶
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 全体へ | 本日より復帰いたしました、〇〇です。 長らくお休みをいただき、ありがとうございました。 ブランクがあり、ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、 一日も早く慣れるよう努めます。よろしくお願いいたします。 |
| 上司へ | 「ご配慮いただきありがとうございました。よろしくお願いいたします」 |
| 引き継いでくれた人へ | 「長い間ご負担をおかけしました。ありがとうございました」 |
| 休業中に入った人へ | 「はじめまして。〇〇と申します」 |
引き継いでくれた人へのお礼を忘れないでください。その人が長期間、業務を担っていました。全体への挨拶とは別に、個別に伝えてください。
休業中に入った人がいます
1年前後空くと、顔を知らない人がいるのが普通です。
相手も「誰だろう」と思っています。こちらから名乗ってください。「育休から復帰しました〇〇です」と伝えれば、状況も分かります。
お菓子は必要か
復帰の初日にお菓子が要るかで迷います。 産休前に配っている場合はなおさらです。
迷いの背景には負い目があります。 長く抜けた分を埋めたい気持ちが、 形にしなければという考えに向かいます。
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 必須かどうか | 必須ではありません |
| 職場に慣行がある | それに合わせます |
| 用意するなら | 2千〜3千円程度 |
| タイミング | 復帰初日 |
| 産休前に配った | 復帰時は不要でも構いません |
| 添える言葉 | 「長らくお休みをいただきありがとうございました」 |
産休前と復帰時、どちらか一方で足ります。両方配る必要はありません。育児中は買い物に出るのも大変です。無理をしないでください。
共有しておくこと
お菓子より、条件の共有のほうが役立ちます
お迎えの時間、急な欠勤の可能性、連絡が取れる時間帯。
先に共有しておくと、周りも段取りを組めます。当日になって「実は」となるより、はるかに助かります。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 勤務時間 | 時短勤務なら開始・終了時刻を |
| お迎えの時間 | 「〇時には出ます」と伝えます |
| 急な欠勤の可能性 | 子どもの発熱で呼び出されることがあります |
| 連絡が取れる時間 | 保育所からの連絡が入る時間帯 |
| 対応できない業務 | 出張・夜間対応など |
| 代わりに引き受けられること | 示せると調整しやすくなります |
「急に休むことがある」を先に伝えておいてください。子どもは急に熱を出します。事前に共有しておけば、周りも心づもりができ、当日の連絡もしやすくなります。
使える制度
| 制度 | 概要 |
|---|---|
| 短時間勤務(時短) | 3歳未満の子を養育する労働者について、事業主に措置が義務づけられています |
| 子の看護等休暇 | 子の病気やけがの際に取得できる休暇制度があります |
| 所定外労働の制限 | 請求により、残業を免除される仕組みがあります |
| 時間外労働・深夜業の制限 | 請求により制限を受けられる場合があります |
| 不利益な取扱い | これらの利用を理由とする不利益な取扱いは禁じられています |
要件や内容は改正されることがあります。対象となる子の年齢、請求の手続き、会社独自の上乗せ制度などは、厚生労働省の資料と就業規則で最新のものを確認してください。
制度の利用を理由に不利益な扱いを受けた場合
降格、減給、不当な配置転換、退職の強要。これらは禁じられています。
また上司や同僚による嫌がらせはハラスメントにあたる可能性があります。一人で抱えず、都道府県労働局の雇用環境・均等部門に相談してください。
よくある質問
育休復帰の連絡はいつしますか?
1〜2か月前に上司へ復帰の意思と日程を伝え、人事へ手続きを確認します。職場は人員の配置を組み直すため、早く伝えるほど希望する働き方を反映してもらいやすくなります。
保育所が決まらない場合は?
育児休業を延長できる制度があります。要件があるため、分かった時点で人事に相談してください。手続きに時間がかかることがあります。
初日は何と挨拶しますか?
「本日より復帰いたしました〇〇です。長らくお休みをいただき、ありがとうございました」で足ります。全体への挨拶とは別に、引き継いでくれた人へ個別にお礼を伝えてください。その人が長期間、業務を担っていました。
復帰時にお菓子は必要ですか?
必須ではありません。産休前と復帰時、どちらか一方で足ります。育児中は買い物に出るのも大変なので、無理をしないでください。
職場に共有しておくべきことは?
お迎えの時間、急な欠勤の可能性、連絡が取れる時間帯、対応できない業務です。お菓子より、こちらの共有のほうが役立ちます。とくに「子どもの発熱で急に休むことがある」を先に伝えておけば、周りも心づもりができます。
復帰後に使える制度はありますか?
短時間勤務(3歳未満の子を養育する労働者について事業主に措置が義務づけられています)、子の看護等休暇、所定外労働の制限などがあります。これらの利用を理由とする不利益な取扱いは禁じられています。要件は改正されることがあるため、厚生労働省の資料と就業規則で確認してください。
まとめ
- 復帰の1〜2か月前に連絡
- 早く伝えるほど希望が通りやすい
- 保育所未定なら延長できる制度がある
- 引き継いだ人へ個別にお礼
- 休業中に入った人にはこちらから名乗る
- お菓子は必須ではない
- 条件の共有のほうが役立つ
- 時短・看護休暇などの制度がある
参考情報
- e-Gov法令検索「民法」
https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089 - e-Gov法令検索「労働基準法」
https://laws.e-gov.go.jp/law/322AC0000000049 - e-Gov法令検索「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」
https://laws.e-gov.go.jp/law/403AC0000000076 - 厚生労働省「職場における子育て支援」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/shokuba_kosodate/index.html
退職・休業の作法に公的な基準はありません。本記事は広く共通して挙げられる目安をまとめたものです。ただし退職の申し出時期、産前産後休業、育児休業は法律で定められており、作法の問題ではありません。該当箇所では根拠となる法令を示しています。手続きは会社の就業規則が優先します。出典は2026年8月15日に確認しました。
本記事で紹介している作法は一般的な目安です。会社・業界によって慣行は大きく異なります。退職・休業の手続きは就業規則で定められており、そちらが優先します。また産前産後休業・育児休業は法律で保障された制度であり、取得にあたって作法上の遠慮は必要ありません。