結論

1歳の誕生日は「初誕生(はつたんじょう)」と呼ばれ、 数え年で暮らしていた時代に唯一お祝いをした誕生日にあたります。 いま行われている中心は一升餅と選び取りの2つで、 一升餅は1,002人に尋ねた調査で76パーセントと、 やっている家のほうが多い行事です。

呼ぶ相手は両家の祖父母までが一般的で、場所は 自宅が70パーセントと大半を占めます。 日どりは誕生日当日でなくてかまわず、 親戚が集まりやすい週末に寄せる家も多くあります。 当日は昼寝と機嫌に左右されますので、 やることを絞って上から削れる形にしておくと破綻しません。

1歳の誕生日には何をするのか

2歳以降の誕生日ならケーキとプレゼントで形がつきますが、 1歳だけは事情が違い、餅を背負わせるとか将来を占うといった聞き慣れない言葉が出てきます。 やらなければいけないものなのか、それとも余裕のある家がやることなのかが、 調べ始めた時点では見当がつきません。

判断の材料になるのは、実際にどれだけの家が何をやっているかという数字で、 昔から続く行事と、この数年で広まった演出とでは、実施率がはっきり分かれます。 次の表は、1歳の誕生日を祝った人へ何を行ったかを尋ねた2つの調査の結果を、 実施率の高い順に並べ、どちらの調査によるものかを添えたものです。

行ったこと実施率どの調査か
一升餅76パーセントが行い、この日の中心にあたりますアカチャンホンポ
離乳食ケーキ73パーセントが用意し、市販のキットも出回っていますコズレ
選び取り59パーセントが行い、カードで代える家が増えていますアカチャンホンポ
写真館での撮影51パーセントが利用し、ちょうど半々に分かれますコズレ
スマッシュケーキ40パーセントが行い、手づかみでケーキを食べさせますアカチャンホンポ
ファーストアート11パーセントにとどまり、まだ少数派といえますアカチャンホンポ

この日にやることの中心は、一升餅と選び取りという2つの行事です。アカチャンホンポが1歳の誕生日を祝った1,002人へ2024年に尋ねた調査では、一升餅を行った人が76パーセントに達しており、行事としては珍しく「やった人のほうが多数派」という結果になっていましたし、スマッシュケーキやファーストアートのように近年広まったものは、やっている家のほうがまだ少数にとどまります。数値は2つの調査から取っており、一升餅・選び取り・スマッシュケーキ・ファーストアートはアカチャンホンポ、離乳食ケーキと写真館はコズレの調査によるものです。全部をこなす必要はまったくなく、餅を背負わせるところだけでも初誕生の形は十分に整いますので、当日の機嫌と昼寝の具合を見ながら削っていって差し支えありません(最終確認:2026年8月)。

一升餅と選び取りは、どちらも赤ちゃん自身が主役になって動く行事にあたり、 餅を背負って一歩踏み出すか座り込むか、並べた品のどれに手を伸ばすかは その場にならないと分からないところが、見どころとして長く残ってきた理由になります。

一方でスマッシュケーキやファーストアートは、 写真に残すことを目的として近年広まった演出で、 やらなかったからといって行事として欠けるものではありませんし、 片づけの手間が大きいものでもありますので、その年の体力と相談して決めて差し支えありません。

2つだけやれば形は整う

準備の時間が取れない年でも、一升餅を背負わせて、選び取りのカードを並べるという2つさえ行えば、初誕生として不足はありません。どちらも所要時間は10分ほどで、必要なものは餅と背負う道具、それに紙のカードだけです。

逆に、飾りつけ・スマッシュケーキ・出張撮影まで一日に詰め込むと、赤ちゃんの昼寝と食事の時間に押されて必ずどこかが崩れます。やりたいことが多い年は、行事は当日、撮影は別の日と分けるという組み方もあり、実際にそうした家からは満足したという声が上がっています。

なぜ1歳だけ特別なのか

2歳、3歳と誕生日は毎年めぐってくるのに、1歳のときだけ餅を背負わせたり 占いをしたりするのは、言われてみると不思議な話です。 日本の行事なのか、それとも海外から入ってきたものなのかも、 ファーストバースデーという言い方が混ざっているせいで分かりにくくなっています。

ここを解くのは暦の話で、かつての日本には誕生日を祝うという習慣そのものが無く、 年齢は元日を迎えるたびに一つ増える数え年で数えられていました。 次の表は、初誕生がどういう位置づけの行事なのかを、言葉の由来ごとに整理したものです。

言葉意味するところ
初誕生数え年の時代に、唯一祝われた誕生日を指します
一升餅一升と一生をかけ、食べ物に困らないよう願います
餅力持ちにかけ、健康でたくましく育つよう願います
丸い形角が立たず、円満な人生を送れるよう願います
選び取り並べた品のどれを取るかで、将来の仕事を占います
ファーストバースデーアメリカで1歳を盛大に祝う習慣から来た呼び方です

初誕生が特別な行事として残ったのは、満1歳まで育つことが当たり前ではなかったためです。乳幼児の死亡率が高かった時代に、無事にここまで来たことを親戚一同で確かめる日として営まれてきました。いまの言葉に置き換えるなら、赤ちゃんの誕生日であると同時に、親になって1年が経った日でもあります(最終確認:2026年8月)。

一升は米の量を表す単位で、重さに直すとおよそ1.8キログラムありますので、 1歳の子にとっては体重のおよそ5分の1にあたるかなりの重量になります。 背負わせると多くの子はその場に座り込んでしまいますが、 それも含めて縁起がよいと受け取るところが、この行事の作りにあたります。

願いのかけ方はどれも語呂合わせで、一升と一生、餅と力持ちというように、 音の重なりに意味を持たせています。 理屈で説明のつくものではありませんが、 その分だけ家ごとに好きな意味を足していってよい、おおらかな行事でもあります。

祖父母は呼ぶものなのか

家族だけで静かに祝いたい気持ちと、 両家の祖父母に成長を見せたい気持ちの両方があって、決めかねる場面です。 片方だけを呼ぶと角が立ちそうですし、 両方を呼ぶと家が手狭になり、当日の段取りも重くなります。

呼ぶ範囲を縛る決まりはありませんが、実際にどこまで声がかかっているかを見ると 両家のあいだに偏りがあり、その差は気持ちの問題ではないところから生まれています。 次の表は、1歳の誕生日の集まりに誰が加わったかを尋ねた調査の結果を、 参加した人ごとの割合とあわせて並べたものです。

参加した人割合
ママ・パパそれぞれ80パーセント以上が参加していました
母方の祖父母48パーセントが参加し、父方より多くなっています
父方の祖父母39パーセントが参加し、9ポイントの差がついています
きょうだい上の子がいる家では、そのまま同席しています
子どもの友達とその家族3パーセントにとどまり、ほとんど例がありません

呼ぶ範囲を決めているのは慣習ではなく、その家がどこまで日常的に行き来しているかです。コズレの調査で誕生日の集まりに加わった人を尋ねたところ、母方の祖父母が48パーセント、父方の祖父母が39パーセントと9ポイントの差がついており、里帰り出産などで母方と会う機会が多くなりやすいことが表れていますので、両家に等しく声をかけたつもりでも、実際には片方だけが来るという形になりやすくなっています。気をつけたいのは、母方だけを呼んだ結果を父方があとから写真で知る場面で、同じ日に来られないなら別の日に会う機会を作っておくと後を引きません(最終確認:2026年8月)。

母方に偏るのは、里帰り出産や産後の手伝いで母方の実家と過ごす時間が長くなり、 そのまま行き来が続いていることが背景にあります。 悪気があって差をつけているわけではなく、 距離の近さがそのまま出ているだけの数字だと考えて差し支えありません。

それでも、餅を背負う写真を父方の祖父母があとから見て寂しく思う場面は起こります。 同じ日に集まれないなら、 翌週に会いに行く、動画をその日のうちに送る、餅を切って届けるといった形で、 日を分けて関わってもらう手が残されています。

両家を呼ぶと決めたときの段取り

両家が顔を合わせる機会は、結婚前の顔合わせ食事会以来だという家も少なくありません。当日に困りやすいのは、誰が餅を用意したかが分からないまま同じものが2つ届くという形です。声をかける段階で、餅はどちらの家が用意するか、祝い膳やケーキはどうするかを先に振り分けておいてください。

もう一つ決めておきたいのは滞在時間で、1歳の子は昼寝と食事の時間を動かせません。集まる時間を昼寝の後に設定し、2時間ほどで区切ると伝えておくと、両家とも予定が立てやすくなります。長く居てもらうことより、赤ちゃんの機嫌がよい時間帯に重ねるほうが、結果として良い写真が残ります。

初節句の食事会の招き方を見る

どこでやるのか

自宅は手狭で飾りつけも映えないと感じる一方、 店を予約すれば1歳の子を連れて出かける負担が重くのしかかります。 祖父母の家という選択肢もありますが、 勝手が違う場所で赤ちゃんが落ち着かないという心配も残ります。

判断の材料になるのは部屋の広さや飾りつけの映え方ではなく、 その場所で赤ちゃんが普段どおりに過ごせるかどうかという、ごく実務的な条件です。 次の表は、実際に選ばれている場所を割合の多い順に並べ、 それぞれの使い勝手を添えたものです。

場所割合と使い勝手
自宅70パーセントが選び、昼寝と着替えに困りません
祖父母の家27パーセントが選び、大勢に祝ってもらえます
レストラン10パーセントにとどまり、気を遣う場面が増えます
写真館撮影だけを別日に切り出す使い方ができます
貸しスペース汚れを気にせず使え、片づけも任せられます

場所を決めているのは広さではなく、赤ちゃんが昼寝と着替えをできるかどうかです。同じ調査では開催場所は自宅が70パーセント、祖父母の家が27パーセント、レストランが10パーセントで、自宅に落ち着く家が圧倒的に多くなっていましたし、外食を選んだ家からは疲れたという声も上がっていました。一升餅は餅粉が散り、選び取りは床に物を並べますので、汚れても構わない床であることが実は最優先の条件になります(最終確認:2026年8月)。

祖父母の家を選ぶと、こちらは赤ちゃんの世話に集中でき、 食事の支度や片づけを任せられるという利点があります。 一方で飾りつけを持ち込みにくく、部屋の雰囲気が思い描いた写真と合わないという声も、 同じ調査に寄せられていました。

外食を選んだ家からは、子どものためと思って出かけたのに疲れたという感想が上がっています。 店を使うなら個室が取れるかどうか、離乳食を持ち込めるかどうかを先に確かめておくと、 当日に慌てずに済みます。

誕生日当日でなくてよいのか

誕生日が平日にあたる年は、まず仕事を休むかどうかから考えることになりますし、 祖父母を呼ぶとなればなおさら日程が合わず、 当日にこだわると誰も集まれないという結論に行き着きがちです。

初誕生が祝っているのは無事に1年を過ごせたという事実のほうですから、 暦の上でどの日に行うかは、集まる人の都合で動かして差し支えない部分にあたります。 次の表は、日どりを決めるときに実際に使われている考え方を、 選ばれることの多い順に並べたものです。

日どりの決め方扱い
誕生日の当日家族だけで祝うなら、いちばん収まりがよい日です
誕生日に近い土日祝親戚が集まりやすく、多くの家が選んでいます
大安などの吉日縁起を重んじる家では、この形も選ばれています
前倒し月末生まれで帰省と重なる年などに使えます
後ろ倒し体調を崩した年は、回復してからで差し支えありません

初誕生の行事を、誕生日の当日に寄せなければならないという決まりはありません。満1歳を祝うものですから日付そのものに意味があるわけではなく、親戚が集まりやすいよう誕生日近くの土日祝に動かしたり、大安を選んだりする家も多くあります。前倒しと後ろ倒しのどちらでもよいという点も覚えておくと選択肢が広がりますので、平日の誕生日に無理に休みを取るより、その週末に寄せるほうが穏やかに進みます(最終確認:2026年8月)。

前倒しと後ろ倒しのどちらでもよいという点は意外と知られていませんが、 七五三のように季節と結びついた行事ではありませんので、 数週間ずれても行事としての意味は変わらないと考えて構いません。

唯一気をつけたいのは餅を手配するときの日数で、 名前や生年月日を入れる商品は届くまでに1週間以上かかることもありますので、 日どりを決めたら真っ先に注文の期限を確かめておいてください。

選び取りのやり方と、並べるもの

赤ちゃんの前に品物を並べて、最初に手を伸ばしたもので将来を占うという話は、 それだけ聞けば分かりやすいのですが、いざ用意する段になると、 そろばんも筆も家に無いことに気づき、何を並べればよいのか分からなくなります。

並べるものに決まりはなく、意味づけも自由に足して構いませんが、 定番として長く使われてきた品にはそれぞれ割り当てられた意味があります。 次の表は、選び取りでよく並べられる品を挙げ、 それぞれに割り当てられている意味をまとめたものです。

並べるもの占いの意味
そろばん・電卓計算が得意になり、商売上手になるとされます
本・辞書成績が伸び、学者や知識人になるとされます
筆記具字や絵が上達し、物書きや芸術家になるとされます
お金・財布お金に困らず、豊かに暮らせるとされます
箸・スプーン食べ物に困らず、料理人になるとされます
ハサミ手先が器用になり、美容師やデザイナーになるとされます
楽器音楽の才能があり、歌手や音楽家になるとされます
定規几帳面でしっかり者になり、設計士になるとされます

並べるものは家にあるもので構いませんし、意味づけも自由に足して差し支えありません。昔は男の子と女の子で並べるものを変えていましたが、いまは同じものを並べる家が多くなっています。数は4個から8個までにとどめるのが目安で、それ以上並べると子どもが決めきれず、行事として成立しなくなりますので、迷ったら定番の3つに好きなものを2つ足すくらいで十分です(最終確認:2026年8月)。

近年はカードで行う家が増えており、 絵柄と意味が印刷されたものが無料で配布されているほか、一升餅と組にした商品もあります。 ハサミや小銭のような、口に入れると危ないものを避けられる点が、 カードが選ばれるいちばんの理由にあたります。

選び取りの実施率は調査によって開きがあり、2024年のアカチャンホンポの調査では59パーセント、2017年に公開されたコズレの調査では34パーセントで、カードが出回ったこの数年で伸びたと読める差がついています。 調査の年が離れているうえに標本も違いますので厳密な比較はできませんが、 少なくとも珍しい行事ではなくなってきていると読めます。

並べる前に確かめておくこと

実物を並べる場合は、赤ちゃんが真っ先に口へ運ぶ前提で選んでください。小銭・画びょう・ハサミ・電池が入る小物は、そのまま飲み込める大きさのものが混ざります。硬貨は封筒に入れる、ハサミは絵に置き換えるといった形にしておくと安心です。

床に並べるときは、赤ちゃんの手が届く範囲に机の角やコードが無いかも見ておいてください。這って進む途中で頭をぶつける事故は、こうした配置のときにいちばん起きやすくなります。並べる場所を決めるのは飾りつけの前にしておくと、撮影の位置とあわせて一度に整えられます。

予算はどれくらいかかるのか

一升餅を調べていると数千円のものから一万円を超えるものまで並び、 写真館の料金を見ればさらに桁が変わります。 どこまでかけるのが普通なのかという目安が無いまま、 案内された組み合わせを選ぶと想定を大きく超えることになります。

費用の内訳を見ると、餅や飾りつけそのものは全体のごく一部で、 額を押し上げているのは写真とその日の食事にあたります。 次の表は、1歳の誕生日にかけた費用を尋ねた調査の結果と、 その内訳になりやすい項目を並べたものです。

費用の項目金額の目安
全体でかけた額1万円以上が合計69パーセントを占めていました
一升餅3,000円から4,000円が中心で、1万円ほどの品もあります
飾りつけ100円均一でそろえた家が多く、数千円で収まります
写真館・出張撮影ここで額が動き、51パーセントが利用しています
ケーキ離乳食用のキットなら、数百円から用意できます
食事・外食外で祝う場合は、人数分がそのまま上乗せされます

初誕生にかかる費用の中心は、餅や飾りつけではなく写真とその日の食事にあたります。アカチャンホンポの調査では1万円以上をかけた人が合計69パーセントを占めており、額が伸びているのはプロによる撮影や外食・旅行を選んだ家でした。別に行われたコズレの調査では写真館で撮影した家が51パーセントとちょうど半々ですので、頼まないことが手抜きにあたるわけではありません(最終確認:2026年8月)。

飾りつけを100円均一でそろえたり手作りしたりしたという声は、 コズレの調査に寄せられたコメントに数多く見られました。 壁に紙の旗を渡して風船を置くだけでも写真の背景は変わりますので、 ここに費用をかける必要はあまりありません。

写真館を使うかどうかはちょうど半々に分かれており、 利用した家は記念になったと答え、 利用しなかった家は自宅の飾りつけでたくさん撮れたと答えていて、 どちらの選び方にも後悔したという声は目立ちません。

当日を無理なく回すために

準備を整えて当日を迎えても、赤ちゃんの機嫌ばかりは読めませんので、 餅を背負わせた途端に泣き出す、選び取りに見向きもしない、 ケーキに手をつけないといったことは普通に起こり、 予定していた順番はそこで崩れます。

崩れることを前提に組むなら、決めるべきは進行の細かさではなく、 何を先にやるかという優先順位と、誰が何を担当するかの割り振りになります。 次の表は、当日の流れを組むときの目安を、 朝から夕方までの時間帯ごとに並べたものです。

時間帯進め方
午前飾りつけと餅の準備を済ませ、写真の位置を決めます
昼食後赤ちゃんを昼寝させ、その間に来客を迎えます
昼寝の直後機嫌がよい時間ですので、ここに行事を寄せます
行事のあとケーキと食事に移り、写真を撮り直す余裕を作ります
夕方早めに切り上げ、片づけは翌日に回して差し支えありません

当日に決めることをあらかじめ減らしておくと、赤ちゃんがぐずったときにも立て直せます。1歳の子は昼寝と食事の時間が動かせないため、行事の順番だけは前日までに決めておき、当日は上から削っていく形にすると破綻しません。写真係を先に決めておくことがいちばん効きますので、餅を背負わせる人と撮る人を分けておいてください(最終確認:2026年8月)。

行事の順番は、一升餅を先にして選び取りを後にすると収まりがよくなります。 餅は体力を使いますので、疲れる前に済ませておき、 座ったままでもできる選び取りを後に回すという考え方です。

写真については、背負わせる人と撮る人を分けておくだけで結果が変わります。 一人で両方をやろうとすると、 支えている手が写り込んだり、いちばん良い瞬間に画面を見ていなかったりしますので、 来てもらった祖父母に撮影を頼んでしまうのが確実です。

一升餅の詳しいやり方を見る

初誕生の祝い方に、これでなければならないという形はなく、 両家をそろえて祝い膳を囲む家もあれば、 夫婦と赤ちゃんの3人で餅を背負わせて写真を1枚撮るだけの家もあり、 どちらも満1歳を無事に迎えたことを確かめる日として何ら不足がありませんし、 むしろやることを削ったぶんだけ、その日の赤ちゃんをよく見ていられます。

どの家でも変わらないのは、この行事には失敗という結果が無いという一点です。 餅を背負って歩いても、転んでも、座り込んで泣いても、 あらかじめ全部に良い意味が割り当てられています。 予定どおりに進まなかった日のほうが後で何度も話に出るということも、 先に祝った人たちがそろって口にしていることです。

よくある質問

1歳の誕生日には何をするのが一般的ですか?

一升餅と選び取りが中心です。アカチャンホンポが1,002人に尋ねた2024年の調査では、一升餅を行った人が76パーセント、選び取りを行った人が59パーセントでした。別に行われたコズレの調査では、離乳食ケーキを用意した人が73パーセント、写真館で撮影した人が51パーセントとなっています。

1歳の誕生日はなぜ特別に祝うのですか?

かつての日本は数え年で年齢を数えていたため誕生日を祝う習慣が無く、初めての誕生日だけが「初誕生」として特別に祝われてきたためです。乳幼児の死亡率が高く、満1歳を迎えられることが当たり前ではなかったことが背景にあります。

1歳の誕生日に祖父母は呼ぶものですか?

決まりはありません。コズレの調査では母方の祖父母が48パーセント、父方の祖父母が39パーセント参加していました。両家に等しく声をかけても片方だけになりやすいので、同じ日に集まれない場合は別の日に会う機会を作っておくと後を引きません。

誕生日の当日でないといけませんか?

当日である必要はありません。満1歳を迎えたことを祝う行事ですので、親戚が集まりやすい誕生日近くの土日祝に寄せたり、大安を選んだりする家も多くあります。前倒しでも後ろ倒しでも差し支えありません。

選び取りには何を並べればよいですか?

そろばん・本・筆記具の3つが定番で、ここにお金、箸、ハサミ、楽器、定規などを足します。数は4個から8個までが目安で、それ以上だと子どもが選びきれません。誤飲を避けるため、近年は絵柄のカードで行う家が増えています。

1歳の誕生日にはどれくらい費用がかかりますか?

アカチャンホンポの調査では1万円以上をかけた人が合計69パーセントでした。額が伸びるのはプロによる写真撮影や外食を選んだ場合です。一升餅は3,000円から4,000円が中心で、1万円ほどの品もあり、飾りつけを100円均一でそろえたという声はコズレの調査に数多く寄せられています。

自宅と外食のどちらがよいですか?

コズレの調査では自宅が70パーセント、祖父母の家が27パーセント、レストランが10パーセントでした。1歳の子は昼寝と着替えが必要なうえ、一升餅と選び取りは床が汚れますので、自宅か祖父母の家のほうが進めやすくなります。

まとめ

  • 1歳の誕生日は「初誕生」という行事にあたります
  • 一升餅は76パーセントが行っています
  • 選び取りは調査により34〜59パーセントです
  • 呼ぶのは両家の祖父母までが一般的です
  • 場所は自宅が70パーセントを占めます
  • 誕生日当日でなくて構いません
  • 費用は1万円以上が69パーセントでした
  • どの結果になっても縁起がよい行事です

参考情報

  1. アカチャンホンポ 赤ちゃんのいる暮らし研究所「1歳のお誕生日【ファーストバースデー】のお祝い、何する?」(2024年2月16日〜18日/インターネット調査/20〜44歳の会員1,002名)
    https://www.akachan.jp/ah_labo/questionnaire/240930/
  2. コズレ「1歳の誕生日祝いは?〜プレゼント・相場・パーティー〜[調査]」(2017年5月公開/2022年12月更新。標本数の記載はありません)
    https://feature.cozre.jp/75807
  3. アカチャンホンポ「【研究家監修】一升餅ってなに?いつやるの?そのやり方について」
    https://chirashi.akachan.jp/care/isshoumochi/
  4. All About「1歳の誕生日に将来を占う「選び取りカード」とは? アイテムの意味、無料素材・作り方まで徹底解説」
    https://allabout.co.jp/gm/gc/470775/
  5. 消費者庁「食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!」(平成26年〜令和元年の6年間で14歳以下の子ども80名が食品を誤嚥して窒息し死亡、うち5歳以下が73名)
    https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_047/

実施率は2つの調査を並べて示しています。一升餅・選び取り・スマッシュケーキ・ファーストアートと費用はアカチャンホンポの調査(2024年/1,002名)、離乳食ケーキ・写真館・開催場所・参加者・プレゼントの金額はコズレの調査(標本数の記載はありません)によるものです。選び取りは34パーセントと59パーセント、一升餅は72パーセントと76パーセントと、調査によって幅がありますので、どちらの数値かを本文で明示しました。行事の意味とやり方は参照した情報源で一致しています。数値はいずれも調査時点のもので、最終確認は2026年8月です。

本記事で紹介している日どり・やり方・金額は一般的な目安です。初誕生の行事は地域とご家庭による差がとくに大きく、決まった正解があるものではありません。餅やパンを赤ちゃんに食べさせる場合は、のどに詰まらせる危険がありますので、月齢に合った形状と大きさにし、必ず大人がそばで見ていてください。食物アレルギーが心配な場合は、かかりつけの小児科にご相談ください。