結論
高校生へのお年玉は5千〜1万円が目安で、 中学生と同じ5千円のまま据え置いても構いませんので、 高校に上がったからといって必ず上げなければならないというものではありません。
多くの家庭が高校卒業を区切りにしますから、 ここが最後の3年間になることが多く、 3年通せる額かどうかだけを先に決めておけば、暮れごとに考え直さずに済みます。
金額の目安
甥や姪が高校生になった年の暮れ、ポチ袋を買いに行った売り場で手が止まります。 中学生のときは5千円で通してきましたが、制服が変わって背丈もこちらと並んだ相手に 同じ額でよいのか、それとも一段上げるものなのかが、袋を選びながらでは決められません。
見当をつけるときに効いてくるのはお金の使い道がすっかり本人の手に移る年代だという点で、 交際費も部活の道具も書籍も、親の把握しないところで動くようになります。 渡す側から見ると何に使われるかが見えないぶん、いくらが妥当なのかを決めにくくなります。
| 相手 | 金額 |
|---|---|
| 一般的な目安 | 5千円から1万円のあいだに収まります |
| 祖父母から孫へ | 1万円を包む形が選ばれています |
| おじ・おばから甥・姪へ | 5千円から1万円のどちらかにします |
| 遠い親戚から | 5千円にとどめておいて差し支えありません |
1万円を上限とすることがほとんどで、そこから上は性質そのものが変わります。これを超える額になると年始の贈り物というより進学の援助として受け取られますし、受け取った側の親も礼の返し方に困ることになります。年齢とともに上げ続けると渡す側の負担も積み上がりますので、高校生のところで頭打ちにしておくのが通例です。
実際に選ばれている額も、調査の上ではこの範囲に収まっています。 インテージが2025年11月19日から11月25日にかけて全国の15歳から79歳の男女5,000人へ行った 2026年のお年玉調査によれば、高校生へ渡す1人あたりの金額は、 半数の人が9,001円から1万円という帯を選んでいました。
同じ調査では、小学校高学年と中学生でもっとも多いのは4,001円から5,000円の帯で、 中学生ではこれが5割を超えています。 一方、大学生・専門学校生・短大生になると9,001円から1万円の帯が3人に2人まで増えますので、 高校生はちょうど中学生の帯から1万円の帯へ移りきる途中に置かれていることになります。
これは実際に渡された金額を数えたものではなく、11月の時点でいくら渡すつもりかを尋ねた調査ですので、 そのまま実額として読むことはできません。 それでも中学生と大学生のあいだで帯がひとつ動いていることは読み取れますので、 5千円のままにするか1万円へ上げるかで迷うのは、この年代ではごく自然なことだと分かります。
中学生と同額でよい
高校生になったのだから上げるべきだろうか、という考えは毎年12月に戻ってきます。 周りの親族がいくら包んでいるのかは聞きにくいうえに、 一度上げたら下げられないことも分かっていますので、封を閉じる直前まで決まりません。
ここで見るべきはその額を何年続けられるかという点で、 高校生に上げた額は卒業までの3年間そのまま続くことになります。 渡す相手が何人いるかによっても、暮れの1回分の合計はまるで違ってきます。
| 方針 | 内容 |
|---|---|
| 中学から据え置き | 5千円のまま通すと、管理も負担も一定です |
| 高校で上げる | 1万円にして、最後の区切りとします |
| 卒業の年だけ上げる | 最後の年に1万円として、締めくくりにします |
金額を上げることより、続けられる額で最後まで渡しきることのほうが大切です。高校生になったからと無理をして上げると、その額が卒業まで3年続きますし、途中で下げるのは上げるよりもずっと難しくなります。卒業の年だけ1万円にする決め方であれば、これで最後だという意味もそこへ込められます。
据え置きを選ぶ家は実際に多く、中学生で5千円、高校生でも5千円という形がそのまま続きます。 毎年同じ額であればポチ袋を用意する側も何枚をいくらで組むかを考えずに済みますし、 受け取る側にとっても、額が動かないことはそれ自体が分かりやすさになります。
甥や姪を合わせて渡す相手が何人もいる場合は、一人あたりを1万円にした途端に暮れの出費がまとまって増えます。 インテージの同じ調査でも、お年玉について感じていることを尋ねた設問では、 年齢につれて金額が上がって厳しいという答えが18.0パーセントで否定的な意見の1位となり、 いくら渡すか悩むという答えが17.2パーセントでそれに続いていました。
無理のない額を選ぶことは、けちだと見られるような話ではありません。 上げたぶんだけ翌年からの引き返しが難しくなりますので、 3年通せる額を先に決めてしまえば、毎年12月に同じところで迷わなくて済みます。
最後の3年間
高校2年の暮れになると、あと何回渡すのかを数えている自分に気づきます。 小学校に上がった年から毎年続けてきたものが、あと1回か2回で終わると分かってくると、 最後の年に何をどう言うのかが急に気になり始めます。
考えどころは高校を出たあとに何が続くのかという点で、 進学するのか働き始めるのかによって扱いが変わります。 同じ卒業でも、入学祝いという次の区切りが控えている場合と、そこで一区切りになる場合とがあります。
| 場面 | 扱い |
|---|---|
| 高校の3年間 | 同じ額で通すと、受け取る側にも見当がつきます |
| 卒業の年 | これで最後だと一言添えてから渡します |
| 大学へ進む | 入学祝いに切り替える形も選べます |
| 卒業後に働き始める | 高校卒業を区切りにしていれば、そこで終わります |
| 親族の足並み | やめる年を揃えておくと、いとこの間で差が出ません |
高校卒業を区切りにする家庭がもっとも多いため、高校生の3年間がそのまま最後の3年間になります。終わりが見えているぶん、いつどんな言葉で締めくくるのかを先に決めておけますし、高校卒業までねと早い段階で伝えておく方法もあります。何も言わないまま翌年から渡さないでいると、本人も親のほうも理由を探すことになります。
最後の年には、これで最後にするねと一言添えてから渡してください。 その言葉が一つあるだけで、翌年に何も来なかったことの意味はその場で伝わりますし、 受け取った側も終わりの挨拶として受け止められますが、 何も言わずに途切れると、こちらの事情のほうを勝手に推し量らせることになります。
親族のあいだで終わりの年を揃えておくことも効いてきます。 同じ家に集まったいとこ同士で、片方はもらって片方はもらわないという形になると、 渡さなかったほうの家が気を悪くしたように見えてしまいますので、 年内に一度、兄弟や親どうしで確かめておいてください。
大学へ進む場合は、入学祝いへ切り替えるという形も取れます。 お年玉として毎年渡してきたものを進学の年に一度だけまとめて贈る形にすれば、 区切りとしても分かりやすくなりますし、渡す側もその後の暮れに迷わなくなります。
何歳まで渡すかを詳しく見るアルバイトをしている場合
甥がコンビニで働き始めたと聞いた年の暮れ、ポチ袋を用意しながら額を考え直すことがあります。 自分で稼いでいるのだから、これまでと同じでよいのか、 それとも少し減らしても構わないのかという迷いが、そこで出てきます。
ここで確かめておきたいのはお年玉が何に対して渡されるものかという点で、 働きへの報酬でも生活の仕送りでもありません。 年始の贈り物として続いてきたものですので、受け取る側の収入と結びつける性質のものではありません。
| 考え方 | 内容 |
|---|---|
| 渡す | 新年の贈り物ですので、収入とは関係ありません |
| 額を下げる | 稼いでいるからという理由は本人に伝わります |
| やめる | アルバイトを理由にはせず、卒業を区切りにします |
アルバイトを理由に額を下げると、働いていることがそのまま不利に働く形になります。本人が自分の意思で始めたことであればなおさらで、次の年から働くのをためらわせることにもなりかねません。金額のほうは動かさずに、前の年と同じ額をそのまま渡してください。
減らした理由は、口に出さなくても伝わってしまいます。 前の年まで1万円だったものが5千円になれば、受け取ったその場では何も言わなかったとしても、 心当たりのほうを先に探すことになりますので、働き始めたことと結びつけて考えます。
働き始めたことに触れたいのであれば、額ではなく言葉のほうで触れてください。 仕事はどうかと一言尋ねるだけでこちらが知っていることは伝わりますし、 それは額を動かすのとは違って、相手にとって歓迎される種類の関心になります。
渡し方が変わります
同じ相手でも、高校生になると渡す場面の空気が変わってきます。 小さいころのように親の膝の前で受け取ることはなくなり、 こちらが差し出したポチ袋を、少し離れたところから受け取りに来るような距離になります。
気をつけたいのは子ども扱いされることを嫌う年代だという点で、 袋の柄も、誰の手に渡すのかも、その場に誰がいるのかも効いてきます。 中身が同じでも、渡し方ひとつで受け取った側の落ち着き方が変わります。
| 場面 | 渡し方 |
|---|---|
| ポチ袋 | 落ち着いた柄を選び、キャラクター物は避けます |
| 渡す相手 | 親を通さず、本人へ直接手渡して構いません |
| 人前 | いくら入っているかを口に出さないでおきます |
| お礼 | 本人の口から言える年齢になっています |
| 会えないとき | 現金書留にして送ることができます |
中身の額を人前で口にしないでください。受け取った本人はその場での反応に困りますし、ほかにも子どもがいれば、それぞれの袋の中身を引き比べる話になってしまいます。渡すときは袋ごと静かに手渡して、額の話はその場でしないでおくのが確実です。
ポチ袋は、文具店の棚でも落ち着いた柄のものが分けて並べられています。 無地に近いものや水引の印刷されたものであれば、財布に入れて持ち歩いても浮きませんし、 高校生になった相手に子ども向けの絵柄を渡してしまうこともありません。
渡すときには一言、進路や部活のことを尋ねてみてください。 高校生は進学や卒業後の話が出てくる年代ですのでそこから会話が続きますし、 あとまで残るのは包まれていた額よりも、気にかけてもらったという記憶のほうです。 どうしても会えない年は、現金書留にして送ることもできます。
高校生へのお年玉に、これが正しいという一つの額があるわけではありません。 中学生のときの5千円をそのまま通す家もあれば、高校で1万円に上げる家も、 卒業の年だけ1万円にする家もあって、そのどれもが理由のある選び方です。 3年続けられる額かどうかだけを先に確かめておけば、暮れごとに考え直さずに済みます。
どの選び方をしても変わらないのは、額そのものよりも渡し方のほうが記憶に残るという一点です。 落ち着いた袋に入れて本人へ手渡すこと、人前で額の話をしないこと、 そして最後の年には一言添えること。 この三つを守っていれば、金額で迷った時間はそれほど大きな意味を持ちません。
よくある質問
高校生のお年玉はいくらが目安ですか?
5千〜1万円です。祖父母からは1万円にすることもあります。1万円が上限とされることがほとんどで、これ以上はお年玉というより進学の援助という性格になります。
中学生と同額でもよいですか?
構いません。中学生5千円、高校生5千円と据え置く家庭は多くあります。上げ続ける必要はなく、続けられる額で最後まで渡すほうが大切です。
いつまで渡しますか?
高校卒業を区切りにする家庭が最も多く、高校生の3年間が最後になります。やめるなら卒業の年に伝えておくと、翌年に戸惑わせません。親族でやめる時期を揃えることも大切です。
何も言わずにやめてもよいですか?
避けてください。毎年もらっていたものが急に来ないと、本人も親も理由を考えます。最後の年に「これで最後にするね」と一言添えるだけで、双方が納得できます。
アルバイトをしている場合はどうしますか?
渡して構いません。自分で稼いでいることとお年玉は別のものです。アルバイトを理由に額を下げると、働いていることが不利に働く形になります。本人が意欲を持って始めたことなら、なおさら避けたい対応です。
渡し方で気をつけることは?
子ども扱いされることを嫌う年齢です。ポチ袋は落ち着いた柄にし、キャラクター物は避けます。本人に直接手渡してよく、人前で額を言わない配慮も要ります。
まとめ
- お年玉は5千円から1万円が目安になります
- 中学生と同じ5千円のままでも構いません
- 1万円を上限とする家がほとんどを占めます
- 多くの家庭は高校卒業を区切りにします
- 何も言わずにやめることはしません
- アルバイトを理由に額を減らしません
- ポチ袋は落ち着いた柄のものを選びます
- 親を通さず、本人へ直接手渡します
参考情報
- 株式会社マルアイ「【2026年お年玉に関する実態調査】」(2025年12月16日)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000051757.html - All About「お年玉、1人あたりの相場はいくら?学年別ランキング」(インテージ「2026年お年玉調査」)
https://allabout.co.jp/gm/gc/516484/ - リセマム「お年玉をあげるのは何歳まで?年齢別の相場は…実態調査」(マネーインサイトラボ)
https://resemom.jp/article/2025/12/01/84145.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx - 株式会社インテージ「2026年お年玉調査 キャッシュレスでもらいたい39%で8ポイント増」(2025年11月実施・全国15〜79歳の男女5,000人)
https://www.intage.co.jp/news/7129/
本文で引用したインテージの2026年お年玉調査は、2025年11月に全国15〜79歳の男女5,000人へ行われたインターネット調査で、実際に渡された金額の集計ではなく、11月時点でいくら渡すつもりかを尋ねた意識調査です。お年玉の金額に公的な基準はありません。本記事の金額は、複数の実態調査と広く共通して挙げられる目安を照合してまとめたものです。調査ごとに集計の区切り方が違うため、本文では幅のある形で示しています。地域・ご家庭・親族間の取り決めによって実際には大きく異なります。
本記事で紹介している金額は一般的な目安です。お年玉の金額に決まりはなく、地域・ご家庭・親族間の取り決めによって大きく異なります。ご親族に渡す場合は、まず身内での申し合わせをご確認ください。