結論

紅白の蝶結び、表書きは「御歳暮」です。

お歳暮は毎年繰り返す贈り物なので、 一度きりを願う結び切りは使いません。

水引は蝶結び

蝶結びと結び切りの違い

お歳暮に使う蝶結びと、使わない結び切り 蝶結びは輪が左右に出て、ほどいて結び直せる形。お歳暮に使います。結び切りは輪が無く固く結ばれた形で、一度きりの場面に使うためお歳暮には使いません。 蝶結び(お歳暮はこちら) ほどいて結び直せる =何度あってもよい 結び切り(使いません) ほどけない =一度きりの場面に
項目お歳暮
水引紅白の蝶結び(花結び)
本数5本が一般的
のし(熨斗)あり
かけ方配送は内のし、手渡しは外のし

結び切りは使いません。結び切りは「一度きりであってほしい」場面(結婚・弔事・快気祝い)に使うものです。毎年続くお歳暮には合いません。

「のし」は右上の飾りのこと

正しくは、右上にある細長い飾りが「熨斗(のし)」、紙全体は「のし紙」です。

熨斗はもともと干したあわびを表しており、生ものを添えるという意味があります。そのため魚介や肉を贈るときは熨斗を付けないという考え方もあります。ただし現在は気にせず付けることがほとんどです。

表書き

表書きはのし紙の上段中央に書く言葉です。 何のために贈るものかを示す役割があり、贈る時期によって変わります。

「お歳暮」と書けるのは年内までです。 年が明けると同じ品でも意味が変わるため、「御年賀」「寒中御見舞」と書き替えます。 これは相手を選ばず、時期だけで決まります。

時期表書き
12月中御歳暮/お歳暮
1月1日〜松の内御年賀
松の内〜立春寒中御見舞
目上の方へ(寒中)寒中御伺

表書きは水引の上、中央に書きます。名前よりやや大きめにすると収まりがよくなります。

名前の書き方

水引の下、中央に書きます。表書きより少し小さくします。

名前を書くのは、誰から届いたものかを相手が記録できるようにするためです。 お歳暮の時期には何軒からも品が届きます。 箱を開ける前に差出人が分かる状態にしておくことに、実際の意味があります。

そのため姓だけで足りるか、姓名まで要るかは相手との関係で決まります。 同じ姓の知り合いが複数いそうな相手なら、姓名を書くほうが親切です。

書き方向いている場合
姓のみもっとも一般的。親戚・知人へ
姓名同姓が多い相手、改まった場面
夫婦連名義実家など。夫を右、妻の名を左に
会社名+氏名取引先へ

表書きの真下に来るように中央を揃えます。姓名を書く場合、姓と名の間は少し空けます。

連名で贈る

複数人で1つの品を贈るときは、のしに全員の名前を並べます。 職場の部署から、きょうだい連名で、といった場面です。

ここで気をつけたいのが並べる順序です。 年齢や役職の上下が、そのまま名前の並びに表れます。 受け取った側は自然に目に留めるので、迷ったら確認してから書いてください。

  • 3名まで:右から目上の順に並べます
  • 4名以上:代表者名を書き、左下に小さく「外一同」
  • 職場から贈る場合:「〇〇部一同」とすることもあります
  • 全員の名前を入れたい場合は、別紙に書いて中に入れます

連名の順序を間違えないこと

右がもっとも目上です。左に向かって下位になります。

夫婦なら夫が右、妻が左。職場なら役職順です。五十音順にはしません。

喪中の場合

お歳暮はお祝いではないため、喪中でも贈って構いません。ただし、のしに配慮することがあります。

お歳暮は一年の感謝を伝えるもので、祝い事ではありません。 そのため喪中を理由に取りやめる必要はない、というのが基本的な考え方です。

ただし紅白の水引は祝い事の印象を与えます。 贈る側・受け取る側のどちらが喪中かによって、扱いが少し変わります。

状況のしの扱い
通常 紅白の蝶結び
どちらかが喪中 白無地の短冊、または無地のかけ紙に「御歳暮」
四十九日前 時期をずらす。松の内明けに「寒中御見舞」で

紅白の水引を避けるのは気持ちの上での配慮であって、規則ではありません。気にしない方もいます。迷ったら白無地にしておけば問題が起きません。

喪中のお歳暮を詳しく見る

筆記具と墨

のしの文字は毛筆か筆ペンで書くのが正式とされます。 手書きが難しければ、店で印字してもらう方法もあります。

注意したいのは墨の濃さです。 薄墨は弔事に使うもので、「涙で墨が薄まった」という意味を持つとされます。 お歳暮では濃い墨で書いてください。

  • 毛筆または筆ペンが正式です
  • 濃墨で書きます。薄墨は弔事のものです
  • ボールペン・万年筆は避けます。細くて格が下がって見えます
  • 自信がなければ、店で書いてもらえます。百貨店やギフト売り場では無料のことがほとんどです

オンラインで注文する場合、のしの選択と名入れが注文画面にあります。入力し忘れると無地で届くので、確認してください。

よくある質問

お歳暮の水引は何を使いますか?

紅白の蝶結び(花結び)です。本数は5本が一般的です。お歳暮は毎年繰り返す贈り物なので、一度きりを願う結び切りは使いません。結び切りは結婚・弔事・快気祝いに使うものです。

表書きは何と書きますか?

12月中は「御歳暮」です。年が明けて松の内までは「御年賀」、松の内から立春までは「寒中御見舞」になります。水引の上、中央に、名前よりやや大きめに書きます。

名前はどう書きますか?

水引の下、中央に、表書きより少し小さく書きます。姓のみがもっとも一般的です。同姓が多い相手や改まった場面では姓名、義実家などには夫婦連名にします。

連名で贈るときの順序は?

右がもっとも目上で、左に向かって下位になります。夫婦なら夫が右、妻が左、職場なら役職順です。五十音順にはしません。4名以上なら代表者名を書き、左下に小さく「外一同」とします。

喪中の場合ののしはどうしますか?

お歳暮はお祝いではないため贈って構いませんが、紅白の水引を避けて白無地の短冊にする配慮があります。四十九日前なら時期をずらし、松の内明けに「寒中御見舞」として贈る方法もあります。これは配慮であって規則ではありません。

何で書けばよいですか?

毛筆または筆ペンが正式で、濃墨を使います。薄墨は弔事のものです。ボールペンや万年筆は細くて格が下がって見えるため避けます。自信がなければ百貨店やギフト売り場で書いてもらえます。

まとめ

  • 紅白の蝶結び、5本
  • 結び切りは使わない(一度きりの場面のもの)
  • 表書きは「御歳暮」
  • 名前は水引の下、中央に少し小さく
  • 連名は右が目上。五十音順にしない
  • 4名以上は代表者名+「外一同」
  • 喪中なら白無地の短冊にする配慮
  • 濃墨で書く。薄墨は弔事

参考情報

  1. 高島屋「進物の基礎知識」
    https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html
  2. 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
    https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html
  3. 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx

紅白の蝶結びを使う点、連名は右が目上である点は、参照した情報源で共通しています。喪中の場合の白無地については扱いに幅があるため、配慮であって規則ではないと記載しています。

本記事で紹介している金額や時期は一般的な目安です。地域やご家庭、業界の慣習によって異なる場合があります。お勤め先や取引先の規定で贈答が制限されていることがあります。事前にご確認ください。