結論
お歳暮は1年間の感謝を伝える贈り物です。お祝いではありません。
時期は12月上旬〜20日ごろ、金額は3千〜5千円が中心。 のしは紅白の蝶結びで表書きは「御歳暮」。 お返しは基本的に不要で、お礼状を出します。
お歳暮とは
その年にお世話になった方へ、感謝を込めて贈る品物です。年の暮れに贈ることから「歳暮」と呼ばれます。
大切なのは、お祝いではないという点です。ここから多くのことが決まります。
「感謝」であって「お祝い」ではありません
そのため喪中でも贈って構いません。贈る側・受け取る側のどちらが喪中でも同じです。
また、お祝いではないのでお返しも基本的に不要です。いただいたらお礼を伝えれば足ります。
誰に贈るか
継続してお世話になっている方が対象です。一度きりの相手には向きません。
| 相手 | 贈るか |
|---|---|
| 両親・義両親 | 家庭による。同居なら不要とすることが多い |
| 親戚 | 付き合いの深さによる。親族内で揃える |
| 仲人 | 結婚後3年程度が目安とされます |
| 職場の上司 | 会社の規定を確認。禁止のことがあります |
| 取引先 | 同上。公務員には贈れません |
| 習い事の先生 | 教室の慣習に合わせます |
お歳暮は続けることが前提の贈り物です。一度贈ると翌年以降も期待されます。始める前に、続けられる相手かを考えてください。
公務員・企業の規定に注意してください
公務員は、利害関係のある相手からの贈答を受け取れません。国家公務員倫理規程などで定められています。学校の先生や役所の担当者が該当することがあります。
民間企業でも、コンプライアンス上贈答を一律禁止としている会社が増えています。贈る前に、相手の所属先の規定をご確認ください。
基本の早見表
お歳暮は時期・相手・金額の3つが決まれば形になります。 細かい作法より先に、この3点です。
迷いやすいのは毎年続くものだという点です。 一度きりの贈り物と違い、 最初に決めた額がその後の基準になります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 時期 | 12月上旬〜20日ごろ(関西は12月13日〜。近年は11月下旬から早まる傾向) |
| 金額 | 3千〜5千円。特にお世話になった相手は5千〜1万円 |
| お中元との差 | お歳暮のほうを2〜3割高くすることが多い |
| のし | 紅白の蝶結び。表書きは「御歳暮」 |
| かけ方 | 配送は内のし、手渡しは外のし |
| お返し | 不要。お礼状を出します |
| 喪中 | 贈って構いません(お祝いではないため) |
| 間に合わないとき | 松の内までは「御年賀」、その後は「寒中御見舞」 |
4と9のつく金額は避けます。また、年ごとに金額を下げると相手が気にすることがあるため、始めるときの額を無理のない範囲にしておきます。
贈るまでの流れ
お歳暮は思い立ってすぐ贈れるものではありません。 選び、手配し、届くまでに日数がかかります。
とくに年末は配送が混みます。 同じ時期に全国で贈答品が動くため、 希望の日に届かないことがあります。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 11月中 | 贈る相手を決める。会社の規定を確認 |
| 11月下旬 | 品物を選び、注文する。早割がある時期 |
| 12月上旬 | 配送を手配。送り状を先に出すと丁寧 |
| 12月20日ごろまで | 到着。年末年始の不在に注意 |
年末は配送が混み合います。12月中旬を過ぎると希望日に届かないことがあるため、早めに手配してください。
つまずきやすい点
お歳暮で実際につまずくのは、作法より運用の部分です。 表書きや水引で失敗する人はほとんどいません。
困るのはやめ方と喪中の扱いです。 始めるのは簡単でも、 区切りをどう付けるかは決まりがありません。
- 一度贈ると続く。翌年やめると、相手が理由を考えます
- 年末の不在。帰省や旅行で受け取れないことがあります。生ものはとくに注意
- 相手の規定。公務員や、贈答を禁止する企業には贈れません
- お中元とお歳暮の両方は必須ではありません。どちらか一方ならお歳暮を選びます
- 喪中は問題ありませんが、四十九日を過ぎてからにする配慮はあります
よくある質問
お歳暮とは何ですか?
その年にお世話になった方へ、感謝を込めて贈る品物です。年の暮れに贈ることから「歳暮」と呼ばれます。お祝いではなく感謝を伝えるものなので、喪中でも贈って構いません。
いつ贈りますか?
12月上旬から20日ごろが目安です。関西では12月13日ごろからとされます。近年は11月下旬から早まる傾向があります。年末は配送が混み合うため、早めに手配してください。
金額はいくらが目安ですか?
3千〜5千円が中心です。特にお世話になった相手には5千〜1万円にすることもあります。お中元とお歳暮の両方を贈る場合、お歳暮のほうを2〜3割高くするのが一般的です。
お返しは必要ですか?
基本的に不要です。お歳暮はお祝いではなく感謝を伝えるものなので、いただいたらお礼を伝えれば足ります。ただし、受け取ったことを知らせる連絡は早めにしてください。
喪中でも贈ってよいですか?
贈って構いません。お歳暮はお祝いではなく感謝の贈り物だからです。贈る側・受け取る側のどちらが喪中でも同じです。ただし四十九日を過ぎてからにする、紅白の水引を避けるといった配慮をすることがあります。
誰に贈るものですか?
継続してお世話になっている方が対象です。一度きりの相手には向きません。お歳暮は続けることが前提の贈り物なので、始める前に続けられる相手かを考えてください。
職場の上司や取引先に贈ってもよいですか?
会社の規定を確認してください。公務員は利害関係のある相手からの贈答を受け取れません。民間企業でもコンプライアンス上、贈答を一律禁止としている会社が増えています。
まとめ
- お歳暮は1年の感謝を伝える贈り物。お祝いではない
- 時期は12月上旬〜20日ごろ
- 金額は3千〜5千円が中心
- のしは紅白の蝶結び、表書きは「御歳暮」
- お返しは不要。お礼状を出す
- 喪中でも贈れる
- 公務員・企業の規定を確認する
- 続けることが前提。始める相手を選ぶ
参考情報
- 高島屋「進物の基礎知識」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html - 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
時期(12月上旬〜20日ごろ、関西は12月13日から)、金額(3千〜5千円)、紅白の蝶結びを使う点は、参照した情報源で共通しています。地域ごとの時期は年々早まっており情報源によって幅があるため、本文では幅をもたせて記載しています。
本記事で紹介している金額や時期は一般的な目安です。地域やご家庭、業界の慣習によって異なる場合があります。お勤め先や取引先の規定で贈答が制限されていることがあります。事前にご確認ください。