結論
両家顔合わせ食事会は、お互いの親への結婚の挨拶が済んだあと、結婚式の半年以上前に行うのが一つの目安です。 入籍だけの場合は入籍の1〜2か月前までに済ませる形がよく取られます。
場所は両家の中間あたりが最も多く選ばれています(ゼクシィ調査で48.1%)。 会場は個室のある料亭・レストランが中心で、所要は2時間半〜3時間。 出席するのはふたりと両家の親が基本形です。
結納をしなければ失礼、ということはありません。 現在は顔合わせ食事会だけで済ませる形が多数派です。
いつやるか。時期の目安と逆算のしかた
「結婚が決まったら顔合わせ」と言われても、プロポーズの直後なのか、式場を決めてからなのか、 順番がはっきりしません。両家の親の予定を押さえる必要もあるため、日取りだけで数週間かかることもあります。
時期を決める軸は二つです。前の予定(お互いの親への結婚の挨拶)が終わっているかと、 後ろの予定(結婚式や入籍)まで余裕があるか。 顔合わせの席では結婚式の時期や規模の話も出るため、式場を本契約する前に置くと段取りが楽になります。
| 基準にするもの | 顔合わせを置く時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 結婚の挨拶 | 挨拶が済んだあと | 双方の親が結婚に同意している状態で開くための前提 |
| 結婚式 | 式の半年以上前 | 式場探し・招待範囲・費用の相談を親を交えてできる |
| 入籍 | 入籍の1〜2か月前まで | 式をしない場合の区切り。入籍後になっても差し支えない |
| 親の都合 | 土日・祝日の昼が中心 | 遠方から来る側が日帰りできる時間帯にすると負担が減る |
順番が前後しても構いません。結婚の挨拶と顔合わせを同じ日にまとめる家庭もあります。ただし挨拶がまだの状態で両家を集めると、その場で「結婚を認めるかどうか」の話が始まってしまうことがあります。挨拶は先に、個別に済ませておくほうが安全です。妊娠中や転勤が決まっているなど事情がある場合は、順番より体調と移動のしやすさを優先してください。
どこでやるか。場所と会場の決め方
場所選びで揉めやすいのは、どちらかの地元に寄せた場合です。 呼ばれた側は移動と宿泊の負担を負い、招く側は「来てもらった」という気遣いを抱えることになります。
実際に選ばれているエリアには偏りがあります。ゼクシィの調査では、 両家のほぼ中間が48.1%で最も多く、次いで女性の実家周辺18.2%、 ふたりの拠点16.3%、男性の実家周辺12.5%でした。迷ったら中間が、そのまま実務的な結論になります。
| エリアの選び方 | 向いている状況 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 両家の中間 | 実家が離れている | 双方が移動するぶん、開始時刻を遅めにする |
| ふたりの拠点 | 式場も同じエリアにある | 会場見学とセットにすると親も納得しやすい |
| どちらかの実家周辺 | 片方の親が高齢・移動が難しい | 来てもらう側が会食費を持つなどで釣り合いを取る |
| どちらかの実家(自宅) | 身内だけで簡素にしたい | 準備と片付けが片方の家に偏る。相手側の同意が要る |
交通費は各自負担が7割という調査結果があります。ただし片方だけが新幹線や飛行機になる場合は、会食費をその家が持たない代わりに交通費は自分たちでといった形で、負担の総額を揃える調整がよく行われます。金額を細かく割るより、「どちらが何を持つか」を項目ごとに決めるほうが話が早く終わります。
会場は個室が取れることが最優先です。周囲に会話が聞こえる席では、 家族の話も結婚式の相談もしにくくなります。ゼクシィの調査では会場の内訳は 料亭42.9%、レストラン30.5%、ホテル14.9%でした。
予約するときに必ず伝える3つ
①「両家の顔合わせで使う」と用途を伝えます。席の配置や進行の間合いを考えてもらえます。
②個室の希望。個室料が別にかかるか、最低利用金額があるかもここで確認します。
③苦手な食材・アレルギー。当日に残すと気を遣わせます。親の分も事前に聞いておきます。
誰が出席するか。兄弟姉妹や祖父母は呼ぶか
人数は、片方だけが大人数になると場の雰囲気が偏ります。 「うちは祖母も行きたいと言っている」と当日近くに言われて困る、というのがよくある流れです。
基本形はふたりと両家の親の計6人です。これ以外を呼ぶこと自体に問題はありませんが、 判断の軸は一つで、両家の人数と顔ぶれを揃えられるかです。 片方に兄弟姉妹が3人いて、もう片方は親だけ、という形は避けたほうが無難です。
- 兄弟姉妹……同居している、式で役割を持つ予定がある場合は呼ぶ理由が立ちます。両家に打診してから決めます
- 祖父母……高齢で式に出られない可能性があるなら、ここで会っておく意味があります。長時間の会食に耐えられるかを先に確認します
- 子ども……すでに子どもがいる場合は同席が自然です。飽きたときに動ける個室を選びます
- 片方の親が来られない……無理に揃えず、後日あらためて会う形にします。ビデオ通話でつなぐ家庭もあります
人数は「相手に確認してから」決める
出席者を先に自分の家だけで決めてしまうと、相手側は断りにくくなります。「兄が同席してもよいでしょうか」と打診し、相手の家にも同じ選択肢を渡すのが順序です。ふたりが両家の間に立って調整する役目を持ちます。片方の親が「二人と親だけがいい」と考えていることもあり、これはどちらが正しいという話ではありません。
結納との違い。やらなくてもいいのか
親世代から「結納はしないのか」と聞かれて、初めて意味を調べる人は少なくありません。 調べても「伝統的な儀式」としか出てこないため、やるべきかどうかの判断がつきにくいところです。
二つの違いは金品の取り交わしがあるかどうかです。 結納は結納金・結納品を取り交わして婚約を成立させる儀式で、進め方に型があります。 顔合わせ食事会には型がなく、両家が会って親睦を深めることが目的です。
| 項目 | 結納 | 顔合わせ食事会 |
|---|---|---|
| 目的 | 婚約を形として整える | 両家が会う・親睦を深める |
| 金品 | 結納金・結納品を取り交わす | 原則なし(ゼクシィ調査で78%がやりとりなし) |
| 進め方 | 型がある(正式・略式) | 決まった型はない |
| 場所 | 女性側の自宅・料亭・ホテル | 料亭・レストラン・ホテル |
| 実施率 | 少数 | 多数 |
ハナユメの調査では、顔合わせ食事会のみが69.5%、結納と顔合わせの両方が15.7%、結納のみが5.2%、どちらもしないが9.7%でした。結納をしないことが失礼にあたる、という共通了解は現在ありません。ただし地域と家によっては強くこだわる場合があり、とくに西日本の一部では結納の形が今も残っています。
判断の順序はこうです。まず両家の親に「結納をどう考えているか」を別々に聞く。 どちらも希望しなければ顔合わせだけにします。片方が希望する場合は、 結納品を省いた略式(婚約記念品の交換と口上だけ)を顔合わせの席に組み込む折衷案が使えます。 顔合わせの場で婚約指輪をお披露目するのは、この折衷にあたります。
当日までに両家で決めておくこと
当日その場で決めようとして時間を取られるのは、たいてい同じ項目です。 先に潰しておけば、会そのものは食事と会話に使えます。
次のリストを、ふたりが両家に同じ内容で伝えるのが基本です。 片方にだけ伝わっていない項目があると、当日の格差になって表に出ます。
| 決めること | 決めておかないとどうなるか | 詳しくは |
|---|---|---|
| 費用を誰が持つか | 会計時に押し付け合いになる | 費用は誰が払う? |
| 服装の格 | 片方だけ礼装で浮く | 顔合わせの服装 |
| 手土産の有無と金額帯 | 一方だけ用意して気まずくなる | 手土産は必要? |
| 進行役と挨拶の担当 | 沈黙が続き、誰も口火を切れない | 当日の流れと挨拶 |
| 結納・記念品をどうするか | 当日に持参の有無が食い違う | 本記事の前の節 |
| 写真を撮るかどうか | 撮りそびれる/急に並ばされる | 記念品のお披露目直後が撮りやすい |
この6項目だけは、当日より前に両家へ同じ文面で伝えます。電話で片方に話し、もう片方にはLINEで、という伝え方をすると温度差が生まれます。ふたりのどちらかがまとめて連絡役になるほうが揃います。日程・場所が決まった時点で一度、当日の1週間前にもう一度、が実務的な回数です。
よくつまずくところと、その対処
準備を進めると、一般論では答えの出ない場面に必ず当たります。 ここでは、実際に相談が多い形をいくつか挙げます。
共通しているのは、「正しい形」を探すより、両家の負担が偏らない形を選ぶほうが収まるという点です。
- 片方の親が乗り気でない……時間を短くします。食事だけの1時間半にして、記念品の交換などは省きます。会わないまま式に進むほうが後で問題になりやすいところです
- 親が離婚している・再婚している……誰が出席するかを本人が決めます。決めた形をそのまま相手側に伝えれば足ります。理由の説明までは求められません
- 親が亡くなっている……片親だけ、あるいは兄姉が同席する形で行います。人数が揃わないこと自体は問題になりません
- 遠方で日帰りが難しい……宿泊費をどちらが持つかを先に決めます。会場をその地域にした側が宿を手配する形がよく取られます
- 妊娠中で体調が読めない……時期を後ろにずらすか、入籍後に行います。当日の欠席もあり得ると先に伝えておくと動きやすくなります
- 両家の距離感が違いすぎる……くだけた家と改まった家が並ぶと居心地が悪くなります。改まったほうに合わせておくと、崩す方向には後からいくらでも動けます
会が終わったあとの連絡まで含めて段取りする
解散して終わりにせず、その日のうちか翌日に、相手の親へお礼の連絡を入れます。メールやLINEなら翌日まで、手紙にするなら3日以内が目安です。連絡はふたりそれぞれが自分の相手側の親へ入れます。伝え方はお礼はいつまでに伝える?とお礼状の書き方が使えます。
よくある質問
結婚の挨拶と顔合わせは別々にやるものですか?
別々にするのが一般的ですが、同じ日にまとめる家庭もあります。ただし挨拶が済んでいない状態で両家を集めると、その場が「結婚を認めるかどうか」を話す場になってしまうことがあります。挨拶はそれぞれの家へ個別に、先に済ませておくほうが安全です。
入籍したあとに顔合わせをしてもいいですか?
差し支えありません。入籍後であれば「結婚の報告と、今後のお付き合いのための会」という位置づけで開きます。妊娠や転勤の事情で先に入籍するケースは珍しくありません。両家に事情を伝えたうえで日程を組めば問題になりにくいところです。
顔合わせをしないという選択もありますか?
あります。両家が遠方、親が高齢で移動できない、すでに親同士が面識があるといった事情から、行わない家庭もあります。その場合でも、電話やビデオ通話で一度話す機会を作っておくと、式の準備や当日の連絡がしやすくなります。
所要時間はどのくらい見ておけばいいですか?
2時間半〜3時間が目安です。集合から記念撮影までで30分〜1時間、そのあと食事と歓談という配分になります。遠方から来る親がいる場合は、帰りの交通機関の時刻を先に聞いて、終了時刻を決めておくと慌てません。
六曜(大安・仏滅)は気にしたほうがいいですか?
顔合わせは儀式ではないため、六曜で日を選ぶ必要はありません。ただし親世代が気にする場合はあります。強い希望が出たなら、議論するより合わせたほうが日程が早く決まります。詳しくは「お祝いを渡す日はいつがいい?」をご覧ください。
まとめ
- 時期は結婚の挨拶が済んだあと、式の半年以上前。入籍だけなら1〜2か月前までが目安
- 場所は両家の中間が最多(48.1%)。会場は個室が取れることを最優先に選ぶ
- 出席はふたりと両家の親が基本形。それ以外は両家の人数と顔ぶれを揃えられるかで判断する
- 結納をしなくても失礼にはあたりません。顔合わせのみが約7割。片方が希望するなら略式で折衷できます
- 費用・服装・手土産・進行役・記念品・写真の6項目は、当日より前に両家へ同じ内容で伝える
参考情報
- ゼクシィ「両家顔合わせ食事会の費用。誰が支払う?相場や支払いタイミングは?」(費用平均と会場は2025年11月・マクロミル調査/547人。負担者・交通費などは2024年4月・マクロミル調査/208人ほか)
https://zexy.net/article/app001911021/ - ゼクシィ「結納する?しない?婚約食事会との違い&決め方【卒花実例】」
https://zexy.net/article/app000002303/ - ゼクシィ「顔合わせ食事会、いつ行う?時期・日程を“スムーズに”決める4ステップ」
https://zexy.net/article/app002101018/ - ハナユメ「両家顔合わせの流れ・進行を完全解説!当日のシナリオ・挨拶例文・持ち物リストまで」(2026年6月4日更新)
https://hana-yume.net/howto/kaoawase-flow/
顔合わせ食事会には公的な基準も業界共通の規則もありません。本記事の数値は、上記のうち調査対象と時期を公表しているものだけを引用し、調査年と回答者数を本文に併記しています。地域・ご家庭によって実際の扱いは大きく異なります。(最終確認:2026年8月)
本記事の内容は一般的な目安です。顔合わせ食事会には決まった形式がなく、地域とご家庭による考え方の差がとくに大きい行事です。片方の家に強い希望がある場合は、一般論よりそちらを優先したほうが後を引きません。