結論

両家顔合わせ食事会の費用は、ふたりが全額を負担する形が最も多く、 ゼクシィの調査では65%がこの形でした。ふたりが両家の親を招く、という考え方です。

会食費の目安は1人あたり1万円〜1万5千円。 6人なら6万円〜9万円を見ておくと足ります (手土産・衣装なども含めた総額の平均は9万8,600円という調査結果があります)。

当日は歓談の途中でさりげなく席を外して会計します。 誰が払うかは当日ではなく事前に伝えておくのが、その場で揉めないための要点です。

誰が払うのが一般的か

「親が出すもの」と聞いていた人と「自分たちが出すもの」と思っていた人が両家にいると、 会計の場面で押し問答になります。これは当日その場で決めようとするから起きます。

実際の分布には明確な偏りがあります。ゼクシィの調査(2024年4月・マクロミル/208人ほか)では 全額をふたりが負担したという回答が65%でした。 顔合わせ食事会はふたりが両家の親を招待する会という形を取ることが多く、費用もそれに沿います。

負担のしかた選ばれる場面調整のポイント
ふたりが全額最も多い形(65%)事前に「私たちが持ちます」と両家へ伝えておく
両家で折半出席人数が両家で同じ端数はふたりが引き受けると会計が早い
片方の親が全額自分の地元へ来てもらった側相手側は交通費や手土産で釣り合いを取る
親が大半+ふたりが一部親が「お祝いとして」と申し出た断り続けず、一部を受けて残りを持つ形にする

どれかが正解というものではありません。判断の軸は「誰が招いた会か」です。ふたりが場所を決めて声をかけたなら、ふたりが持つのが筋の通る形になります。片方の親が会場を押さえてくれた場合は、その家が持つ流れになりやすいのも同じ理由です。

会食費はいくらか。総額の目安

会場を探す前に予算の当たりを付けておかないと、料亭の個室を予約してから金額に驚くことになります。 料理の単価だけでなく、サービス料と個室料が乗ることも見落としがちです。

ゼクシィの調査(2025年11月・マクロミル/547人)では、 顔合わせ食事会にかかった費用の平均は9万8,600円でした。 これは会食費のほか、交通費・衣装・ヘアメイク・手土産まで含んだ総額です。 見積もりを立てるときは、1人あたりの料理と飲み物で1万円〜1万5千円から逆算するほうが実際に近くなります。

項目目安見落としやすい点
料理・飲み物1人 1万円〜1万5千円飲み物を別会計にすると当日ぶれる。コース+飲み放題で固定できる
サービス料会計の10%前後ホテル・料亭では加算されることが多い
個室料・室料無料〜数千円「個室希望」を伝えた時点で確認する
手土産3,000円〜5,000円両家で用意するかを先にすり合わせる
衣装・ヘアメイクかけた人で3万円前後手持ちの服で済ませる人も多い
交通費・宿泊費実費遠方から来る側の負担が偏りやすい

6人で会食のみなら6万円〜9万円が現実的な見積もりです。予算を抑えたいときは、会場を昼にするのが最も効きます。同じ店でも昼のコースは夜より単価が下がり、遠方の親も日帰りしやすくなります。衣装費は「かかった」と答えた人が約半数で、手持ちの服で臨む人も多い項目です。

交通費・宿泊費・手土産はどう分けるか

会食費だけを見て「折半でいい」と決めると、遠方から来た家だけが交通費と宿泊費を余分に負担する形になります。 金額としてはこちらのほうが大きくなることも珍しくありません。

ゼクシィの調査では、交通費は各自負担が約7割でした。 ただしこれは、両家の移動距離がおおむね釣り合っている場合を含んだ数字です。 片方だけが新幹線や飛行機になるなら、項目ごとに割り振って総額を近づけるほうが納得を得やすくなります。

負担が偏るときの割り振り例

男性側の地元で開く/女性側が新幹線で来る場合……会食費は男性側(またはふたり)が持ち、交通費は女性側が各自で負担。宿泊が必要なら、会場を決めた側が宿を手配して費用も持つ。

両家の中間で開く場合……交通費は各自負担、会食費はふたりが全額。最も分かりやすく、揉めにくい形です。

ふたりが遠方に住んでいて、片方の実家に寄せた場合……ふたりが会食費を持ち、来てもらった側の交通費だけ「お車代」として包む。金額は実費に近い額を、白封筒か祝儀袋で当日渡します。

手土産は3,000円〜5,000円が目安で、費用としては小さいものの、 片方だけが用意していたという食い違いが起きやすい項目です。 ゼクシィの調査では両家とも用意したが50.5%、男性側のみ5.8%、女性側のみ3.4%でした。 詳しくは顔合わせの手土産は必要?をご覧ください。

当日いつ・どう会計するか

全員が席にいる状態で伝票を回すと、その場で「いや、こちらが」というやりとりが始まります。 せっかくの席がお金の話で終わってしまうため、会計は見えないところで済ませるのが実務です。

タイミングは追加の注文が出ないと分かった時点。 デザートやコーヒーが運ばれてきたころが目安です。 ゼクシィの調査では約7割が当日に支払いを済ませています。

  • 席を外す口実を作る……「お手洗いに」と言って立ち、レジまたはスタッフのところで済ませます
  • 店に先に伝えておく……予約時に「会計は席を外して行いたい」と伝えると、頃合いで合図をもらえることがあります
  • 支払い手段を決めておく……カードが使えるか、個室の店では現金のみでないかを予約時に確認します
  • ふたりで持つ場合の実行役……どちらか一方が代表して払います。その場で割り勘の計算をしません
  • 親が持つ場合……そのことを本人に事前に伝えておき、当日は席を外すきっかけを作ってあげます

先に払っておく「事前決済」も使える

コース料金が確定している店なら、前日までに支払いを済ませておくこともできます。当日は誰も席を立たずに済み、会計をめぐるやりとりも起きません。店によって対応は分かれるので、予約時に可否を確認します。当日の飲み物代だけ後払いになる場合は、その分をどう扱うかも聞いておきます。

事前にどう伝えるか。そのまま使える言い方

「私たちが払います」と当日に言っても、親としては用意してきた気持ちの持って行き場がなくなります。 伝えるのは日程と場所が決まった時点が適切です。

伝える相手は自分の親で、 相手の家へはそれぞれのパートナーから伝えてもらいます。 片方が両家に直接連絡すると、もう片方の家では「先に決められた」という印象になりかねません。

場面伝え方の例
ふたりが持つと伝える「今回は私たちが二人で場を用意する形にしたいので、お食事代はこちらで持たせてください。当日は何も気にせず来てもらえたらと思います」
親からの申し出を一部受ける「ありがとう。それならお言葉に甘えて半分だけお願いしてもいい? 残りは私たちで持たせて」
相手の家に負担してもらう「ご厚意に甘えてしまってすみません。当日の手土産と、次にお会いする機会はこちらで用意させてください」
遠方の親へお車代を渡す「遠くまで来ていただいたので、少しですが交通費として。受け取ってください」

「割り勘」という言葉は使わないほうが場に合います。「折半」「両家で半分ずつ」と言い換えるだけで印象が変わります。金額を伝える必要はありません。誰が持つかだけを伝えれば足ります。相手の親から「いくらかかったのか」と聞かれたときは、おおよその額を答えて構いませんが、こちらから先に言う必要はありません。

払うと言われた・払わせてもらえない場合

事前に決めていても、当日になって相手の親が「ここは私が」と申し出ることがあります。 その場で長く譲り合うと、周りが気を遣う時間が伸びるだけになります。

判断の目安を持っておくと、その場で迷いません。 二往復して相手が引かなければ、受ける。これが最も収まりのよい線です。

  • 受けると決めたら、その場で完結させる……「では、お言葉に甘えます。ありがとうございます」とはっきり礼を言います。渋りながら受けると相手も落ち着きません
  • 後日に返す形を作る……その場で現金を渡そうとせず、後日あらためて品物を贈るか、次の食事の席を持ちます
  • 両家で差が出たとき……片方の親だけが出した形になったら、もう一方の家には事情を伝えます。知らないまま後で聞くと角が立ちます
  • すでに支払い済みだった場合……「先に済ませてしまいました」と伝えれば足ります。押し戻された金額を受け取る必要はありません

お礼の連絡で、金銭のやりとりを終わらせる

費用を出してもらった場合は、当日中か翌日にお礼の連絡を入れます。ここで一度きちんと礼を述べておけば、以降その話を蒸し返す必要がなくなります。金額の話には触れず、会そのものへの感謝を中心にします。伝え方はお礼はいつまでに伝える?が参考になります。

よくある質問

費用はふたりで折半しましたが、会計は誰がすればいいですか?

どちらか一方が代表して支払います。その場で割り勘の計算をすると時間がかかり、周りにも見えてしまいます。調査では男性が支払ったケースが目立ちますが、決まりではありません。あとで二人の間で精算すれば足ります。

親が「お祝いとして出す」と言っています。受けてもいいですか?

受けて構いません。断り続けると、かえって気持ちの行き場がなくなります。全額が気になるなら「半分だけお願いします」と一部を受ける形にすると、双方が納得しやすくなります。受けた場合は、もう一方の家にもその旨を伝えておきます。

お車代はいくら包めばいいですか?

実費に近い額が目安です。新幹線や飛行機なら往復分、近距離なら切りのよい額にします。白封筒か、水引のない祝儀袋に入れて「お車代」と書きます。表書きの書き方は「のしの表書きとは?」をご覧ください。

会場は決めたのに、費用の話をまだしていません。今からでも間に合いますか?

当日より前であれば間に合います。前日でも、当日の朝でも、伝えないよりは伝えたほうが会計の場が静かになります。「当日はこちらで持ちますので」と一言送っておくだけで足ります。

予算を抑えたいのですが、失礼になりませんか?

なりません。昼の時間帯にする、コース料金が明示されている店を選ぶ、といった方法で単価は下がります。金額より、個室が取れて落ち着いて話せることのほうが会の目的に直結します。

まとめ

  • ふたりが全額を負担する形が最多(65%)。「誰が招いた会か」で決めると筋が通ります
  • 会食費は1人1万円〜1万5千円。6人で6万〜9万円。総額の平均は9万8,600円という調査結果
  • 交通費は各自負担が約7割。偏るときは項目ごとに割り振って総額を近づける
  • 会計は追加注文が出ないと分かった時点で、席を外して。事前決済も使えます
  • 誰が払うかは日程と場所が決まった時点で、自分の親へ伝える。金額までは言わなくて構いません

参考情報

  1. ゼクシィ「両家顔合わせ食事会の費用。誰が支払う?相場や支払いタイミングは?」(費用平均と会場は2025年11月・マクロミル調査/547人。負担者・交通費などは2024年4月・マクロミル調査/208人ほか)
    https://zexy.net/article/app001911021/
  2. ハナユメ「両家顔合わせ食事会の支払いは誰が払う?交通費・手土産などの費用負担」
    https://hana-yume.net/howto/meeting-payment/
  3. ハナユメ「両家顔合わせの流れ・進行を完全解説!当日のシナリオ・挨拶例文・持ち物リストまで」(2026年6月4日更新)
    https://hana-yume.net/howto/kaoawase-flow/

費用の数値は上記ゼクシィの調査結果です。調査の回答者は結婚式を挙げた層が中心で、全国のすべての顔合わせを代表するものではありません。会場・人数・地域で実額は大きく動きます。(最終確認:2026年8月)

本記事の金額は調査に基づく目安です。会場の格・人数・地域によって実額は大きく変わります。会場を決める前に、料理の単価とサービス料・個室料の有無を確認してください。