結論
受付は「一礼 → お悔やみ → 香典 → 記帳」の順に進みます。 かける言葉は「このたびはご愁傷さまでございます」だけで十分です。
長く話す必要はありません。むしろ後ろに列ができるため、 短く済ませるほうが配慮になります。 到着は開式の15〜20分前を目安にしてください。
受付の流れ
| 順 | すること | 言葉 |
|---|---|---|
| 0 | コートを脱ぐ(建物に入る前) | — |
| 1 | 受付の前で軽く一礼 | — |
| 2 | お悔やみを述べる | このたびはご愁傷さまでございます |
| 3 | 袱紗から香典を取り出して渡す | ご霊前にお供えください |
| 4 | 芳名帳に記帳(フルネーム・住所) | — |
| 5 | 一礼して式場へ | — |
受付は開式の30分前から始まります。 到着は開式の15〜20分前が目安。早すぎても、準備中で戸惑わせます。
到着してからすること
到着は開式の15〜20分前が目安です。 受付は30分前から始まりますが、あまり早いと準備中で戸惑わせます。
建物に入る前にコートを脱ぎます
冬場は、受付に並ぶ前にコートを脱いで腕にかけます。マフラーと手袋も外します。
屋内で上着を着たままにしないという一般的な礼儀です。クロークがあれば預けて構いません。
香典は、受付に並ぶ前に袱紗を取り出せる状態にしておきます。 列に着いてからバッグを探すと、後ろが詰まります。
受付でかける言葉
「このたびはご愁傷さまでございます」。これだけで十分です。 語尾を少し落とし、深く一礼を添えます。
| 場面 | 言葉 |
|---|---|
| 基本 | このたびはご愁傷さまでございます |
| 香典を差し出すとき | ご霊前にお供えください |
| やや丁寧に | 心よりお悔やみ申し上げます |
| 受付が遺族本人のとき | 同じで構いません。長く話さない |
受付に立つのは、多くの場合親族や近所の方です。 遺族本人とは限らないため、込み入った話は向きません。
受付で聞かないこと・言わないこと
死因を尋ねないのが基本です。「お若いのに」「まだこれからでしたのに」といった言葉も、遺族を傷つけることがあります。
「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉も避けます。不幸が繰り返されることを連想させるためです。
記帳のしかた
芳名帳にはフルネームと住所を書きます。 遺族が香典返しを準備するとき、ここが唯一の手がかりになります。
記帳は後から遺族が使うものです。 香典返しの宛先になるため、 住所を省くと相手が困ります。 連名や代理の場合は書き方が変わります。
| 状況 | 書き方 |
|---|---|
| 個人 | フルネームと住所 |
| 夫婦で参列 | 夫のフルネーム+左に妻の名前だけ |
| 代理で参列 | 本人の名前を書き、下に小さく「代」(妻なら「内」) |
| 会社を代表して | 会社名・部署名とフルネーム |
カードに記入する形式もあります。その場合も住所を省かないでください。
受付がない場合
家族葬など小規模な葬儀では、受付が設けられないことがあります。 その場合は遺族に直接お渡しします。
タイミングは、式が始まる前か、焼香を終えたあと。 遺族が対応に追われている場面では無理に声をかけず、落ち着いたときにします。
香典辞退が伝えられている場合
案内状や訃報に「御香典は固くご辞退申し上げます」とある場合は、包みません。
受付がないのは、香典を受け取らない方針だからということもあります。用意していても、その場では出さないのが礼儀です。
通夜と葬儀の両方に出る場合
香典を渡すのはどちらか一方だけです。 二度渡すと「不幸が重なる」として避けられます。
二日目の受付では記帳だけを行い、 「昨日お渡ししております」と伝えます。 受付の係は日ごとに交代することが多いため、この一言で確認の手間がなくなります。
通夜と葬儀の両方に出るべきかを見る受付を頼まれたら
親族や近所づきあいで、受付を頼まれることがあります。 葬儀社の係が手順を説明してくれるので、身構える必要はありません。
| すること | 注意点 |
|---|---|
| 香典を受け取る | 両手で受け取り、「お預かりいたします」と述べる |
| 記帳をお願いする | 「こちらにご記帳をお願いいたします」 |
| 返礼品を渡す | 用意されていれば、記帳後に手渡す |
| 案内する | 式場の方向を手で示す |
| 金銭の管理 | 必ず複数人で。中身は開けず、係に引き継ぐ |
受付を担当すると自分の焼香は最後のほうになります。 交代の時間を係に確認しておくと安心です。
受付係も香典を包みます。手伝うことと香典は別のものです。 ただし地域によっては、手伝いをする場合は包まないという慣習もあります。
よくある質問
受付では何と言えばよいですか?
「このたびはご愁傷さまでございます」だけで十分です。香典を差し出すときに「ご霊前にお供えください」と添える形もあります。後ろに列ができるため、短く済ませるほうが配慮になります。
何分前に到着すればよいですか?
開式の15〜20分前が目安です。受付は30分前から始まりますが、あまり早いと準備中で戸惑わせます。冬場は建物に入る前にコートを脱ぎ、袱紗を取り出せる状態にしてから列に並びます。
芳名帳には何を書きますか?
フルネームと住所です。遺族が香典返しを準備するとき、ここが唯一の手がかりになるため住所を省きません。代理で参列する場合は本人の名前を書き、下に小さく「代」(妻なら「内」)と添えます。
受付がない場合はどうしますか?
遺族に直接お渡しします。タイミングは式の前か焼香を終えたあとです。ただし香典辞退が伝えられている場合は包みません。受付がないのは、香典を受け取らない方針だからということもあります。
通夜と葬儀の両方に出る場合、受付では何と言いますか?
二日目は記帳だけを行い「昨日お渡ししております」と伝えます。香典を渡すのはどちらか一方だけです。受付の係は日ごとに交代することが多いため、この一言で確認の手間がなくなります。
受付を頼まれました。何をすればよいですか?
香典を両手で受け取り「お預かりいたします」と述べ、記帳をお願いし、返礼品があれば手渡して式場へ案内します。金銭は必ず複数人で管理し、中身は開けずに係へ引き継ぎます。手順は葬儀社の係が説明してくれます。
まとめ
- 受付は一礼 → お悔やみ → 香典 → 記帳
- 言葉は「このたびはご愁傷さまでございます」だけでよい
- 到着は開式の15〜20分前
- 建物に入る前にコートを脱ぐ
- 記帳はフルネームと住所。住所を省かない
- 受付がなければ遺族に直接。辞退なら包まない
- 両方出るなら二日目は記帳のみ
参考情報
- 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)「お悔やみの言葉:状況に応じた正しい言葉遣いの基本とマナー」
https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary10/ - 小さなお葬式「通夜と葬儀・告別式は何が違う?流れや日程の決め方を解説!」
https://www.osohshiki.jp/column/article/859/ - 小さなお葬式「香典のお札の入れ方は?香典袋の書き方や渡すタイミングを解説」
https://www.osohshiki.jp/column/article/321/
受付の開始時刻と流れ、かける言葉、避ける言葉は、参照した情報源で共通しています。
本記事で紹介している作法は一般的な目安です。地域・宗派・葬儀社によって進行が異なる場合があります。係の方から案内があった場合は、そちらに従ってください。