結論

銀婚式は結婚25年目の記念日で、 2001年に結婚したご夫婦であれば2026年がその年にあたり、 金婚式とならんで日本で家族が祝う習慣の根づいている節目ですが、 夫婦二人で食事や旅行に出かける形を選ぶ家も同じくらい多くあります。

金婚式ほど大きな席にならない家が多いのは、この年齢のご夫婦が働き盛りで、 子どもの進学や親の介護と重なる時期にあたるためで、 子どもから贈るなら1万〜3万円が目安ですが、 まだ独立して間もない年代であれば、金額よりも一緒に食事をする時間のほうが喜ばれます。

銀婚式は何年目か、いつ祝うか

銀婚式という言葉は知っていても、自分たちがいつそれを迎えるのかまでは 数えていないというご夫婦がほとんどです。 年賀状に書かれた「結婚二十五年」という一文を見て、 はじめてその年だと気づいた、という話も珍しくありません。

銀婚式は結婚してから25年目にあたる記念日で、 結婚した年を0年として数えますので、挙式や入籍の年に25を足した年がその年になります。 入籍と挙式の日が離れているご夫婦では起点が二つあることになりますので、 どちらを記念日としてきたかを、この機会に決めておくと後が楽になります。

結婚した年銀婚式にあたる年確かめておくこと
2001年2026年結婚した月日を過ぎているかどうかも見ます
2002年2027年翌年ですので、年明けから予定を考え始めます
2003年2028年二年先ですので、日取りだけ頭に入れておきます
2000年2025年過ぎている場合は、二十六年目として祝って構いません
入籍と挙式が別の年二人で記念日としてきた年ですこの機会に、どちらを取るか決めておきます
記念日を意識してこなかった結婚した季節に合わせます節目の年に、あらためて決め直して差し支えありません

結婚から二十五年というのは、子どもが独立するかどうかという時期にあたります。結婚してすぐに子どもが生まれた家では、その子が二十代半ばで社会に出たころに銀婚式が重なりますので、家族の形が変わる年と記念日が同じ年に来ることになります。子どもの就職や結婚と重なるようであれば、そちらの用事に合わせて日をずらすほうが、家族全員がそろいやすくなります。

年数を数えるときは、西暦の引き算だけで済ませずに月日まで見てください。 2001年11月に結婚したご夫婦であれば、2026年の夏はまだ二十四年目で、 銀婚式にあたるのは同年11月からになりますので、 夏のうちに何かを用意すると、三か月ほど早いお祝いになってしまいます。

とはいえ、記念日の当日にこだわる必要はありません。 平日にあたることも多く、仕事の都合で動けないことのほうが普通ですので、 その週末に食事へ出かける、あるいは連休に合わせて出かけるという形で、 年内のどこかに置けば十分です。

なぜ、大きな席を設けない家が多いのか

金婚式なら家族が集まって祝うものだという感覚があるのに、 銀婚式となると急に「そこまでするものだろうか」という迷いが出ます。 同じように名前の付いた節目でありながら、扱いが違うのはなぜかというところです。

理由は迎える年齢と、そのときの家庭の事情にあります。 二十五年目を迎えるご夫婦は五十歳前後にあたることが多く、 仕事の責任がもっとも重い時期と、子どもの進学や独立、 さらに親の介護までが重なりやすいため、大きな席を組む余裕が無い家が少なくありません。

金婚式との違い銀婚式(25年目)金婚式(50年目)
迎える年齢五十歳前後で、まだ働き盛りにあたります七十代から八十代にあたります
家庭の状況子どもの進学や独立と重なる時期です子も孫も独立し、家族の形が落ち着いています
祝う人夫婦が自分たちのために用意します子どもが幹事役になって席を設けます
集まる範囲夫婦だけか、同居の家族までにとどまります子・孫・親族まで広がることがあります
祝う場所外の食事か、旅行に出る形が多く見られます個室のある店か、自宅に集まる形が中心です
体への負担負担は小さく、遠出も無理なくできます移動と滞在の長さを、先に考える必要があります

銀婚式を夫婦だけで祝うのは、簡略にしているのではなく、この年齢に合った形だからです。三越伊勢丹は二十五年目と五十年目を並べたうえで「子どもや親戚を含めて食事会を開いたり、旅行したりする」と、食事会と旅行の両方を挙げていて、どちらの形にすべきかまでは書いていません。人を集めるより二人で出かけるほうを選ぶ家がこの節目に多いのは、年齢と家庭の事情によるものです。

子どもの側から見ると、両親の銀婚式に何かしたほうがよいのかどうかで迷います。 この年代のご夫婦は自分たちで予定を立てられますので、 大がかりな段取りを子どもが組むより、 「二人で出かけてきたら」と背中を押すほうが実際に喜ばれます。

それでも何かしたい場合は、両親が出かけている日に家のことを引き受ける、 という形があります。留守番や、下の子の送り迎えを代わるだけで、 二人が出かけやすくなりますので、 品物を贈るよりまとまった時間を作るほうが役に立ちます。

夫婦二人で祝う場合|どう過ごすか

二人で祝おうと決めたものの、結婚記念日らしいことを何年もしていないと、 いまさら改まって何をすればよいのか分からない、というのはよくある話です。 毎年の記念日を通り過ぎてきた家ほど、この迷いは大きくなります。

決め方の軸はその日だけのものにするか、あとに残るものにするかです。 食事や旅行はその日のためのもので、 指輪や写真は何年も残るものですから、どちらに重きを置くかを先に決めれば、 予算も日程も自然に決まってきます。

過ごし方向いている場合決めておくこと
外で食事をするまとまった休みが取りにくいご夫婦に向きます結婚記念日であることを、予約のときに伝えます
一泊で出かける子どもが独立し、家を空けられる場合です往復の時間より、滞在の時間を長く取ります
指輪を作り直す結婚指輪が合わなくなっている場合です仕上がりまで日数がかかるため、早めに相談します
写真を撮り直す結婚式の写真が手元に残っている場合です当時の写真と並べられる構図で撮ってもらいます
家で少し豪華に食べる外出が難しい事情がある場合です当日は台所に立たず、仕出しや持ち帰りにします
何も特別なことをしないそういう過ごし方を好むご夫婦もいます一言だけ、その日に触れておけば十分です

予約のときに「結婚記念日です」と伝えておくと、店の側の対応が変わります。皿に一言を添えてもらえたり、席を落ち着いた場所に替えてもらえたりすることが多く、当日に頼むより確実です。あらたまった演出が苦手であれば「特別なことはしなくて構いません」と付け加えておけば、席の配慮だけをしてもらえます。

結婚指輪を作り直すという形は、この年代のご夫婦に選ばれることが増えています。 二十五年のあいだに指の太さが変わって着けられなくなっている場合が多く、 作り直せば日常で着けられるようになりますので、 記念品でありながら実用にもなります。

銀婚式という名にちなんで銀の品を選ぶ形もあります。 ペアのカトラリーや写真立てなどが選ばれますが、 銀は手入れをしないと曇りますので、 日常で使う品にするなら、扱いやすい素材のほうが結局は長く使えます。

子どもから祝う場合|何をすると喜ばれるか

両親の銀婚式に何かしようと考えたときに、 学生や社会人になりたての立場では、使える金額に限りがあります。 金婚式のような大きな席を用意するのは難しく、 かといって何もしないのも気が引ける、というところで止まりがちです。

この節目に子どもの側ができることは金額ではなく、そろうことに寄っています。 両親が五十歳前後であれば贈り物に不自由しているわけではありませんので、 物を増やすより、家族が顔をそろえる機会そのものが記念になります。

できること向いている立場具体的な形
食事に誘う社会人になって間もない子に向いています子が予約と支払いを持つと、区切りが伝わります
旅行を後押しする実家を離れて暮らしている場合です宿の費用を一部持ち、留守中の家のことを引き受けます
写真を用意する学生で、使える額が限られている場合です古い写真をまとめて、一冊のアルバムにします
花を贈る当日に会えない場合に向いています当日に届くよう手配し、短い手紙を添えます
手紙を書くどの立場でも、いちばん残るものになります長く書かず、二十五年への一言に絞ります
家事を代わる同居している場合に向いています二人が出かける日に、家のことを引き受けます

この年代のご両親は、物を贈られるより時間を作ってもらうほうを喜ぶことが多くあります。五十歳前後で仕事の責任が重く、子どもの用事と親の用事に挟まれている時期ですので、家族がそろって食卓を囲む一日は、それ自体が用意しにくいものになっています。予算が無い場合ほど、金額の要らない形のほうが本人たちに届きます。

きょうだいがいる場合は、まとめて一つの形にするほうが両親も受け取りやすくなります。 それぞれが別に贈ると、礼を言う相手が増えて気を遣わせますので、 連名で一つ贈るか、食事の席を一度用意するかに絞ってください。

手紙を添える場合、長さは要りません。 二十五年という年数に触れて、家族としての一言を書けばそれで通じますので、 文面の作り方はお礼状の書き方と文例の 組み立てをそのまま使えます。

贈るときの金額と、品の目安

現金を包むにしても品を選ぶにしても、額が決まらないと先に進めません。 銀婚式は金婚式より前例が少なく、親戚のあいだで話題に上ることも少ないため、 比べる相手が見つからないというところで手が止まります。

公表されている数字は出典によって幅があります。 現金を包む場合と品物を贈る場合を分けているかどうかで基準が変わりますので、 自分がどの立場で、どちらの形で出すのかを先に決めておけば、 数字の幅に振り回されずに済みます。

贈る立場目安の額選ばれやすい形
子どもから(社会人)1万〜3万円食事の席を持つか、二人で使える品を選びます
子どもから(学生)額にこだわりません写真をまとめる、手紙を書くという形が向いています
きょうだいで連名一人ぶんを人数分一つにまとめると、両親も受け取りやすくなります
親族から5千〜1万円席に招かれたときにだけ用意すれば足ります
友人・知人から3千〜5千円花や菓子など、気軽に受け取れる品にします
夫婦のあいだで決まりはありません互いの負担にならない額を、二人で決めておきます

金額の目安は公的な統計ではなく、贈答を扱う各社が公表している数字をまとめたものです。熨斗つくーるは銀婚式を一万〜二万円、金婚式を二万〜三万円としている一方、阪急百貨店は子どもから贈る場合を二万〜五万円、ご祝儀なら三万〜五万円としており、出典によって二倍以上の開きがあります。身内の行事で相手が金額を比べる場ではありませんので、上の表は幅のまま受け取ってください。(最終確認:2026年8月)

四と九のつく額を避ける考え方は、銀婚式でも同じように使われています。 結婚祝いのように偶数を避ける必要はないとされていますので、 二万円という額はそのまま使えます。 包み方は現金の包み方・お札の向きにまとめました。

品を選ぶ場合、二人で一緒に使えるものが基本になります。 片方だけが使うものだと、もう一方が場から外れてしまいますので、 グラスや食器のように二つそろうもの、 あるいは旅行券のように二人で出かけられるものが向いています。

忘れていた・過ぎてしまったとき

記念日そのものを忘れていて、何日か経ってから気づく、 あるいは家族に言われてはじめて銀婚式だったと知る、ということは実際によくあります。 気づいた時点でどう立て直すかで、その後の空気が変わります。

考え方は取り繕わずに、日を改めて用意し直すことに尽きます。 忘れていたこと自体をなかったことにしようとすると、 あとから話題になったときにかえって気まずくなりますので、 素直に伝えて、あらためて日を取るほうが早く収まります。

気づいた時点取れる形避けたい対応
当日の夜に気づいたその場で伝え、週末に出かける約束をします間に合わせの品を、その日のうちに買いに行きます
数日後に気づいた日を決めて、あらためて食事に出かけます気づかなかったふりで、そのまま流します
数か月後に気づいた年内のどこかで、二人の時間を取ります来年まとめて、と先送りにします
子どもに指摘された素直に認めて、家族で食事の席を持ちます記念日を軽く見ている、と受け取られる返し方です
相手が気にしていない無理に形を作らず、一言だけ触れます謝り続けて、相手に気を遣わせます
相手が気にしている日を改めて、きちんと時間を取ります「忙しかったから」と理由を並べます

忘れていたことより、そのあとどうするかのほうが残ります。当日に間に合わせの品を買ってくると、用意していなかったことがかえってはっきりしますので、その場は言葉で伝えて、日を改めるほうが落ち着きます。二十五年という節目は年内であればいつ祝っても構いませんので、慌てて当日に押し込む必要はありません。

過ぎてしまった年数そのものは戻せませんが、 銀婚式を二十六年目に祝う家は珍しくありません。 「去年のぶんも含めて」と前置きすれば、その一言で形になりますので、 気づいた年のうちに一度、時間を取っておいてください。

毎年の記念日を続けていくつもりであれば、 この機会に日付を共有の予定表に入れておくと、次からは取りこぼしません。 前の週に通知が出るように置いておけば、店の予約にも間に合います。

銀婚式の祝い方に決まった形があるわけではなく、 二人で旅行に出る家もあれば、家族で食卓を囲むだけの家もあって、 働き盛りの時期に無理をして大きな席を組むことが、 必ずしもその年らしい過ごし方になるわけではありません。

どの形でも変わらないのは、二十五年という区切りに一度だけ触れておくことで、 言葉にしないまま通り過ぎると、次に思い出すのが二十五年後になってしまいますので、 食事の席でも電話の一言でも、その日のことを口に出しておけば、 形が小さくても記念日として残ります。

よくある質問

銀婚式は結婚何年目ですか。

結婚25年目です。結婚した年を0年として数えますので、2001年に結婚したご夫婦であれば2026年が銀婚式にあたります。月日まで見て、その年の記念日を過ぎているかどうかも確かめてください。

銀婚式は家族を集めて祝うものですか。

家族で祝う家も、夫婦二人で過ごす家もあります。二十五年目を迎えるご夫婦は五十歳前後で働き盛りにあたり、子どもの進学や親の介護と重なりやすいため、金婚式ほど大きな席にはならない家が多く見られます。

子どもから両親の銀婚式に何を贈るとよいですか。

この年代のご両親は物に不自由していないことが多いため、食事の席を用意する、旅行を後押しする、古い写真をアルバムにまとめるといった形が喜ばれます。金額よりも家族がそろうことのほうが記念になります。

子どもから包む額はいくらが目安ですか。

社会人であれば1万〜3万円が目安です。学生であれば額にこだわる必要はなく、手紙や写真のほうが残ります。きょうだいがいる場合は、連名で一つにまとめるほうが両親も受け取りやすくなります。

銀婚式には銀の品を贈るものですか。

名称にちなんだ選び方ではありますが、決まりではありません。銀は手入れをしないと曇りますので、日常で使ってもらいたい品であれば、扱いやすい素材のほうが長く使えます。

記念日を忘れていた場合はどうしますか。

取り繕わずに伝えて、日を改めて時間を取り直すのが早く収まります。当日に間に合わせの品を買ってくると、用意していなかったことがかえってはっきりしますので、言葉で伝えるほうが落ち着きます。

まとめ

  • 銀婚式は結婚25年目の記念日にあたります
  • この年代は働き盛りのため、夫婦二人で祝う形を選ぶ家が多くなります
  • 子どもは大きな段取りより、二人が出かけやすい形を作ります
  • 子どもから包む額は1万〜3万円を目安にします
  • 学生であれば、手紙や写真のほうが残ります
  • 品は二人で一緒に使えるものを選びます
  • 予約のときに「結婚記念日です」と伝えます
  • 忘れていたときは、取り繕わずに日を改めます

参考情報

  1. 三越伊勢丹「お祝い・お見舞いを贈る/結婚記念(金婚式・銀婚式など)」
    https://www.mistore.jp/miguide/manner/oiwai/index09.html
  2. 熨斗つくーる「結婚記念日用の表書きと水引・のしの選び方」
    https://tcool.jp/b14/
  3. 日比谷花壇「金婚式・銀婚式は何年目?結婚記念日の数え方と結婚記念日一覧」
    https://www.hibiyakadan.com/item/LIFESTYLE_Z_0014.html

祝い方と金額の目安は上記各社の案内をまとめたものです。熨斗つくーるは銀婚式のお祝いを1万〜2万円としており、三越伊勢丹は二十五年目を「子どもや親戚を含めて食事会を開いたり、旅行したりする」節目として挙げています。公的な統計ではありませんので、幅のまま受け取ってください。(最終確認:2026年8月)

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。結婚記念日は夫婦の私的な記念日であり、地域・ご家庭によって考え方が大きく異なります。ごきょうだいや親族で前に祝った例があるときは、そちらに合わせるほうが角が立ちません。