結論

初詣にいつまでに行かなければならないという決まりはありません。 広く使われている目安は三が日、松の内、節分までという三段構えで、 松の内は関東で1月7日、関西で1月15日までを指します。

遅れて参っても失礼にはあたりません。 調査ではまったく行かないという人が約4割を占めており、 三が日に参る人の28パーセントを上回っていますので、 行かない年があっても差し支えありません。

いつまでに行けばよいのか

三が日は帰省や親族の集まりで埋まってしまい、気づけば正月休みが終わっていた、 という年が誰にでもあります。 仕事始めのあとに参るのでは遅いのだろうか、という迷いが出てきて、 そもそも今年はもう行かなくてよいのではという気持ちにもなります。

調べると三が日という言葉と松の内という言葉が並んで出てくるため、 どちらが本当の期限なのかが分からなくなりますが、これは期限が二つあるのではなく、 区切りの置き方が三段階あるだけの話です。 それぞれ何を根拠にした区切りなのかを並べましたので、自分の予定と照らして読んでください。

区切り時期どういう考え方か
三が日1月1日から3日まで最も多くの人が参る期間にあたります
松の内(関東)1月1日から7日まで年神様が家にいる期間とされています
松の内(関西)1月1日から15日まで関西では15日までを松の内とします
節分まで2月3日ごろまで旧暦で立春が年の変わり目にあたるためです
1月中1月31日まで区切りの根拠はなく、実際に多い形です
決まりは無い通年受け付けない期間があるわけではありません

三段構えのどこで区切っても、遅れたことにはなりません。年神様を迎えるという意味合いから松の内が目安とされてはいるものの、いつまでに参らなければならないという決まりが定められているわけではなく、参拝そのものを受け付けない期間があるわけでもありません。混雑を避けたい方や小さなお子さん連れの方は、あえて松の内の後半や1月下旬を選ぶほうが落ち着いて参れますので、早ければ丁寧という話ではないと考えてください(最終確認:2026年8月)。

松の内が二つに割れているのは、江戸で鏡開きが1月11日へ動いたことに伴って 松の内も7日へ前倒しされ、その変更が関西まで行き渡らなかったためとされています。 引っ越したばかりでどちらの地域にあたるか分からないときは、 1月7日を区切りにしておけば、どの土地でも早すぎたことにはなりません。

節分までという言い方が出てくるのは、旧暦では立春から新しい年が始まると考えられていたためで、 2月上旬までを年の初めの範囲に含める土地が今も残っています。 1月をまるごと逃した年でも、節分までに参れば年の初めの参拝として扱って差し支えありませんので、 年が明けてから一か月が過ぎていたとしても、気にせず出かけてください。

三が日を過ぎてしまった年の考え方

正月休みが親族の集まりで埋まり、仕事始めの週末になってようやく時間ができた、という形は珍しくありません。同じ調査で一月中に行くという人は20.41パーセント、半年以内が7.06パーセント、年内のどこかでという人も4.56パーセントおり、三が日に集中しているわけではないことが数字に出ていますので、一月中に参る人だけで五人に一人はいる計算になります。

遅れて参ることの引け目より、混雑を避けられるという実益のほうがはるかに大きく、松の内の後半であれば拝殿の前で待つ時間もほとんど生まれません。屋台や授与所は三が日ほどではないにせよ、松の内のうちであれば出ていることが多いので、正月らしさが失われるということもありません。

混む時間と、空いている時間

小さな子どもを連れて有名な神社へ出かけたところ、駅を出た時点から人の列が動かず、 参道に入るまでに一時間近くかかったという経験をすると、 翌年からは初詣そのものが億劫になります。 寒さのなかで並び続けるのは、大人でもかなりこたえます。

並ぶ時間の長さを決めているのは、参る日そのものよりも境内へ入る時刻のほうにあり、 同じ元日であっても朝と夕方ではまるで違う顔になります。 人が集中する山の位置はどの社でもおおむね共通していますので、 その山をどう外すかという視点で予定を組んでください。

時期・時間帯混み具合向いている人
大晦日の深夜から元日未明一年で最も混み合う時間帯にあたります年越しの雰囲気を味わいたい方に向きます
元日の午前中深夜に次いで混み、待ち時間が長くなります元日にこだわりたい方だけが選ぶ形です
元日の夕方以降昼の山を過ぎ、目に見えて流れが良くなります元日に参りたいが並びたくない方に向きます
2日・3日の午後三が日のなかでは落ち着いた時間帯です家族連れで参るならこの時間が無難です
松の内の平日境内で立ち止まって拝める程度に空きます小さなお子さんや高齢の方と参る場合です
1月中旬以降通常の休日と変わらない人出に戻ります静かに参りたい方に向いています

混み方を決めているのは日付より時間帯で、同じ元日でも朝と夕方ではまるで違います。大きな社では大晦日の深夜から元日の午前中に人が集中しますので、参道に入るまでに一時間以上並ぶことも珍しくありません。三が日のうちに済ませたいのであれば、2日か3日の午後を選ぶだけで待ち時間がはっきり縮みますので、日をずらすより先に時間をずらすほうが効きます(最終確認:2026年8月)。

有名な社を避けて、地元の氏神さまへ参るという選び方もあり、こちらのほうが本来の形に近いという説明もされます。 住んでいる土地を守る神様に年の初めの挨拶をするという考え方ですので、 徒歩で行ける小さな社であっても、初詣として不足はまったくありません。

子ども連れであれば、待ち時間の長さがそのまま当日の記憶を決めてしまいますので、 大きな社の行列に並ぶより、近所の社へ気軽に参るほうが毎年続きます。 屋台の並ぶ賑わいを見せたい年だけ大きな社を選ぶ、というふうに使い分けている家もあります。

神社とお寺、どちらへ行くのか

初詣というと鳥居のある神社を思い浮かべますが、 成田山や川崎大師のように、初詣で全国有数の人出になるのは寺のほうです。 神社へ参るのが正しくて寺は違うのだろうか、という疑問が湧いてきますし、 両方へ参ってしまってよいのかも分かりません。

この迷いは、神様と仏様をきれいに線引きして考える発想から出てくるものですが、 そもそも日本ではその線を引かずに祀ってきた時代のほうが長く続きました。 両者の違いは行き先の格ではなく、境内に入ってからの振る舞いのほうにはっきり出ますので、 比べられる形にして並べておきます。

項目神社お寺
入口鳥居の前で一礼してからくぐります山門の前で一礼してからくぐります
拝礼二拝二拍手一拝が標準の形です合掌のみで、拍手は打ちません
忌中の扱い五十日を過ぎるまで控えるとされます忌中であっても参って差し支えありません
お参りの相手その土地や社に祀られた神様です本尊として祀られている仏様です
授かるものお守り・お札・破魔矢などですお守り・お札のほか御朱印もあります
どちらでもよいかどちらへ参っても差し支えありません両方へ参る家も珍しくありません

神社と寺のどちらへ参っても差し支えなく、両方へ参る家もあります。日本では長いあいだ神と仏を分けずに祀ってきた歴史があり、初詣の参拝先を一方に定めなければならないという決まりは今もありません。ただし作法は別ものですので、寺の本堂の前で柏手を打たないという一点だけは分けて覚えてください。喪中や忌中に神社を避けたい場合、寺を選ぶという道が残るのもこの違いによります(最終確認:2026年8月)。

年始に必ず氏神さまへ参り、そのあとで有名な寺へ足を延ばすという回り方をしている家もあれば、 毎年決まった一か所だけへ参り続けている家もあります。 どちらが丁寧という話ではありませんので、自分の家で続けやすい形に落ち着けてください。

身内に不幸があった年は、この違いが実際の逃げ道になります。 忌中のうちは神社への参拝を控えるよう案内されることが多い一方、 寺は忌中であっても参って差し支えありませんので、年の初めの参拝先を寺に変えるという形が取れます。

喪中・忌中の初詣について詳しく見る

何か所も回ってよいのか

帰省先の氏神さまと、自宅近くの神社と、家族が毎年参っている寺と、 年始のうちに三か所を回ることになる年があります。 そのときに引っかかるのが、あちこち参ると神様同士が喧嘩をするという言い方で、 聞いたことがあるだけに、なんとなく後ろめたい気持ちが残ります。

この言い方には根拠が見当たらず、神社本庁をはじめとする公的な説明のなかで そのように述べられている例を見つけることはできません。 とはいえ回る際に本当に気をつけたい点は別にありますので、 よくある疑問と、それぞれの実際の扱いを並べておきます。

よくある疑問実際の扱い
何か所も参ってよいか差し支えありません。神様は争いません
神社と寺の両方でもよいか問題なく、両方参る家は多くあります
お守りを複数持ってよいか持てます。数の上限はありません
同じ日に回ってよいか同じ日でも日を分けても差し支えありません
古いお守りはどこへ返すか授かった社寺へ返すのが本来の形です
どこを最初に参るか決まりはなく、氏神さまからという形が多く見られます

複数の社寺を回っても神様同士が争うということはありません。神様が喧嘩をするという言い方は俗説にあたり、神社本庁をはじめとする公的な説明でそのように述べられている例は見当たりませんので、気にせず回って差し支えありません。むしろ気をつけたいのは古いお守りの行き先のほうで、授かった社寺へ納めるのが本来の形ですから、はしごのついでにまとめて置いてくるという形は避けてください(最終確認:2026年8月)。

回る順番についても厳密な決まりはありませんが、 まず住んでいる土地の氏神さまへ年の初めの挨拶をして、それから足を延ばすという形が 落ち着きがよく、実際にそうしている家が多く見られます。 遠出の予定が先に決まっている年は、順番を逆にしても差し支えありません。

複数の社寺を回る年に唯一気をつけたいのが、古いお守りをどこへ置いてくるかという点です。 授かった社寺へ返すのが本来の形ですので、ちょうど通りかかったからという理由で 別の社の納所へまとめて入れてしまわないよう、家を出る前に袋を分けておいてください。

古いお守り・破魔矢はいつ返すのか

玄関に去年の破魔矢が立てかけてあり、財布のなかには何年前のものか分からないお守りが入っている、 という状態のまま年が明けることがあります。 初詣のついでに片付けてしまいたいと思っても、 いつ返すのが正しいのか、どこへ持って行けばよいのかがはっきりしません。

考え方はごく単純で、授かってからおよそ一年が経った時点で、 授かったその社寺へお返しするという一点に尽きます。 とはいえ手元にあるものの種類によって扱いが少しずつ変わりますので、 持ち物ごとの行き先を整理して並べておきます。

もの返す時期と行き先
お守り一年後に、授かった社寺の納所へ納めます
お札一年後に納め、新しいものを神棚へ祀ります
破魔矢一年間家に祀り、翌年の初詣で納めます
受験・安産のお守り願いが果たされた時点で納めれば足ります
遠方で授かったもの近くの社寺で受け付けてもらえるか尋ねます
正月飾り・しめ飾りお守りとは別で、どんど焼きなどで焚き上げます

納める先は「授かった社寺」で、神社のものは神社へ、寺のものは寺へ返します。年が明けたら何もかも一度に納めなければならないという決まりはなく、一年経った時点でその社寺へお返しするというのが本来の考え方にあたります。受験や安産のように目的がはっきりしているお守りは、願いが果たされた時点で納めれば足りますので、日付で区切って慌てる必要はありません(最終確認:2026年8月)。

納所は授与所の近くに置かれていることが多く、古札納所や古神札納め所といった表示が出ています。 正月のあいだは臨時の受け付けが設けられる社もありますので、 境内に入ったらまず場所を確かめておくと、参拝を済ませたあとに探し回らずに済みます。

旅先で授かったもので、その社寺まではとても出向けないという場合は、 近くの社寺で受け付けてもらえるかを尋ねてみると、応じてくれることがあります。 神社のものは神社へ、寺のものは寺へという分け方だけは守っておくと、断られることがまずありません。

正月飾りの処分方法を見る

当日の服装と持ち物

初詣に何を着ていくべきかという点で迷い、 普段着では失礼にあたるのではないかと考えて、結局いちばん厚手のコートを選ぶことになります。 着物姿の人を見かけると、自分の格好が軽すぎたような気がしてきますが、 装いで参拝の中身が変わるわけではありません。

当日をおだやかに過ごせるかどうかを左右しているのは装いの格ではなく、 寒さへの備えと、賽銭に出す小銭を用意してきたかどうかという二点のほうです。 鳥居をくぐってから出てくるまでに一時間かかる日も珍しくありませんので、 鞄に入れておくと効くものを具体的に並べておきます。

もの理由
小銭賽銭のために財布を開くと列が止まります
手袋・カイロ境内で待つ時間は想像より長くなります
歩きやすい靴玉砂利の参道はヒールがとても歩きにくくなります
古いお守りの袋納所へ入れるものを、鞄の中で分けておきます
ハンカチ手水で手を清めたあとに使います
折りたたみの袋授かったお札や破魔矢を持ち帰るのに使います

持ち物で効くのは小銭と防寒で、装いの格ではありません。初詣に決められた服装はなく、普段着で参って差し支えない一方、真冬の境内で列に並ぶ時間はこちらが思っているより長くなります。お賽銭を出すために財布を開くと列が止まりますので、小銭だけ上着のポケットへ移しておくと自分も後ろの人も楽になります(最終確認:2026年8月)。

正装で参りたいという気持ちがあるなら、着物でも構いませんし、それを止めるものは何もありません。 ただし玉砂利の上を草履で長く歩くのはかなり疲れますので、 混雑の少ない松の内の後半を選ぶと、着るほうも歩くほうも無理がなくなります。

小さな子どもと参るのであれば、防寒と、途中で休める場所の確認が何よりも効きます。 境内に入ってから出るまでに一時間かかる前提で支度をしておけば、 待ち時間の長さで機嫌が崩れて途中で引き返す、ということにはなりにくくなります。

参拝の作法を順番に見る

初詣の時期に正解が一つあるわけではなく、大晦日の深夜に出かける家もあれば、 仕事始めの帰りに氏神さまへ寄る家もありますし、松の内を過ぎてから静かに参る家もあります。 日本マーケティングリサーチ機構が2023年12月に行った調査では、毎年初詣に行く時期として最も多かった回答は三が日の28.25パーセントでしたが、「まったく行かない」が39.71パーセントとそれを上回っており、単独の回答としては行かない人がいちばん多い形になっていましたので、 毎年欠かさず参ることのほうがむしろ少数派にあたります。

いつ参ったとしても変わらないのは、年の初めに一度立ち止まって手を合わせるという、 その時間を持ったかどうかという一点だけです。 三が日に間に合わなかったとしても、節分までのどこかで近所の社へ寄れば、 年の初めの参拝として何ひとつ不足はありませんので、 日付から逆算して諦めてしまうより、行ける日に出かけてください。

よくある質問

初詣はいつまでに行けばよいですか?

いつまでという決まりはありません。目安は三が日、松の内、節分までの三段構えで、松の内は関東で1月7日、関西で1月15日までを指します。1月中に参る人も多く、遅れたことにはなりません。

三が日を過ぎてから行っても失礼になりませんか?

なりません。調査では一月中に参る人が20パーセント台、半年以内という人も7パーセント程度おり、三が日に集中しているわけではありません。松の内の後半であれば待ち時間もほとんど生まれません。

初詣に行かない年があってもよいですか?

差し支えありません。日本マーケティングリサーチ機構の調査では「まったく初詣に行かない」という回答が約4割を占めており、三が日に参る28パーセントを上回っていました。

神社とお寺、どちらへ行くのが正しいですか?

どちらでも差し支えなく、両方へ参る家も珍しくありません。ただし作法は異なり、寺の本堂の前では柏手を打たず合掌のみを行います。忌中のあいだは寺のほうが参りやすくなります。

複数の神社を回ってもよいですか?

差し支えありません。神様同士が争うという言い方には根拠が見当たらず、公的な説明でそのように述べられている例もありません。ただし古いお守りは、授かった社寺へ返してください。

古いお守りや破魔矢はいつ返しますか?

授かってからおよそ一年後に、授かったその社寺の納所へ納めます。破魔矢も一年間家に祀ってから翌年の初詣で納める形です。受験や安産のお守りは、願いが果たされた時点で納めれば足ります。

まとめ

  • いつまでという決まりはありません
  • 目安は三が日・松の内・節分と三段に分かれます
  • 松の内は関東1月7日・関西1月15日までを指します
  • 「行かない」が約4割で最も多くなっています
  • 混雑は日付より時間帯で決まります
  • 神社と寺のどちらでも構いません
  • 何か所回っても差し支えありません
  • 古いお守りは授かった社寺へ一年後に納めます

参考情報

  1. 日本マーケティングリサーチ機構「初詣に関する一般調査」(2023年12月実施/インターネット調査)
    https://jmro.co.jp/r01566/
  2. マイボイスコム「クリスマス・お正月の過ごし方に関するアンケート調査(第19回)」(2025年1月1日〜7日/インターネット調査/回答者9,243名)
    https://myel.myvoice.jp/products/detail/31811
  3. All About「初詣はいつ行く? 何日まで? お参り期間の目安「松の内」はいつからいつまで?」
    https://allabout.co.jp/gm/gc/220637/
  4. 神社本庁「参拝方法」(おまいりする)
    https://www.jinjahoncho.or.jp/omairi/sanpai/

松の内が関東で1月7日・関西で1月15日であること、参道の中央を避けて歩くこと、拝礼が二拝二拍手一拝であること、神社参拝を控えるのが喪中ではなく忌中のあいだであることは、参照した情報源で一致しています。忌中の日数、親族のどこまでを忌中とするか、拍手の回数には社と地域による違いがあり、本記事では幅をもたせて記載しています。調査の数値は各調査時点のもので、最終確認は2026年8月です。

本記事で紹介している時期や手順は一般的な目安です。参拝の作法、忌中の考え方、忌明け前の参拝の可否は、神社・寺院・地域・ご家庭によって異なります。出雲大社のように古くからの独自の作法を持つ社もあります。判断に迷われる場合は、参拝先の社寺、または菩提寺やご親族に直接ご確認ください。