結論
「おめでとう」は使いません。 代わりに「本年もよろしくお願いいたします」とします。
ただし相手から言われたら、そのまま返して構いません。 言ってしまった場合も、訂正しないほうが自然です。
言い換えの一覧
| 通常 | 喪中 |
|---|---|
| あけましておめでとうございます | 本年もよろしくお願いいたします |
| 謹賀新年 | 使いません |
| よいお年を(年内) | 使いません |
| — | 旧年中はお世話になりました |
| — | 寒さ厳しい折、ご自愛ください |
「本年もよろしくお願いいたします」が万能です。祝いの言葉を含まず、新年の挨拶として自然に使えます。
避けるのは「祝う」言葉だけです
喪中でも挨拶そのものを控える必要はありません。
「おめでとう」「賀正」など、祝いを意味する言葉を外せば足ります。会話を避ける必要もありません。
相手から言われたら
喪中であることを知らない相手から、 「おめでとうございます」と言われることがあります。
困るのは相手が喪中を知らない場合です。 悪気なく祝ってくれています。 ここでどう返すかで、その場の空気が変わります。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 「おめでとう」と言われた | そのまま返して構いません |
| 相手が喪中を知らない | その場で伝えなくてよい |
| 訂正したくなる | しません。相手が気まずくなります |
| 気になる | 「本年もよろしくお願いします」とだけ返します |
相手の挨拶を否定しないでください。「うちは喪中なので」と返すと、相手は謝ることになります。祝ってくれた気持ちを受け取るほうが、双方にとって自然です。
言ってしまったら
訂正しないほうが自然です
相手が喪中と知らずに「おめでとうございます」と言ってしまうことはよく起きます。
気づいても言い直しません。「あ、失礼しました」と訂正すると、相手のほうが気を遣います。そのまま会話を続けてください。
- 後から気づいた場合も、わざわざ謝りません
- 次に会うときから言い方を変えれば十分です
- 相手はほとんど気にしていません
- 喪中はがきを見落としていた場合も同様です
メール・LINEの書き方
メールやLINEでも、「おめでとう」を避けた言い方にします。 文字に残るぶん、口頭より気になることがあります。
文字に残るぶん、口頭より気になることがあります。 「おめでとう」を避けたうえで、 年始の挨拶として成立する形にする必要があります。
| 相手 | 文例 |
|---|---|
| 自分が喪中 | 旧年中はお世話になりました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 |
| 相手が喪中 | 本年もよろしくお願いいたします。 寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください。 |
| 親しい相手 | 今年もよろしくね。 落ち着いたらまた会おう。 |
絵文字やスタンプは控えめに。華やかな正月のスタンプは、喪中の相手には合わないことがあります。
年賀状が届いたら
喪中はがきを出していても、行き違いで年賀状が届くことがあります。
喪中はがきを出していても、年賀状が届くことがあります。 行き違いや、出し忘れです。
この場合返事をしないままにしないでください。 松の内が明けてから寒中御見舞を出します。 そこに喪中で年始の挨拶を控えたことを書き添えれば、 相手も事情が分かります。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 寒中御見舞を出す | 松の内明け〜立春に。もっとも一般的な対応です |
| 何もしない | 失礼にはあたりませんが、返事があると丁寧 |
| 年賀状で返す | 避けます。喪中に出すものではありません |
寒中御見舞には喪中で年賀の挨拶を控えたことを書き添えます。「年賀状をありがとうございました。喪中のため年始のご挨拶を控えさせていただきました」といった形です。
喪中を伝えるか
すべての人に伝える必要はありません。
| 相手 | 目安 |
|---|---|
| 年賀状のやり取りがある | 喪中はがきで伝えます |
| 親族 | すでに知っています。不要 |
| 職場 | 上司には伝わっていることが多い |
| 普段会わない知人 | 伝えなくて構いません |
喪中はがきは11月〜12月上旬に出します。相手が年賀状を書く前に届くようにするためです。
伝えないことを選んでも構いません
「気を遣わせたくない」という理由で、喪中を知らせない選択をする方もいます。
その場合は、届いた年賀状に普通に返信して構いません。自分の中で静かに過ごすという形も、喪中の過ごし方のひとつです。
よくある質問
喪中は「あけましておめでとう」を言わないのですか?
使いません。代わりに「本年もよろしくお願いいたします」とします。この言葉は祝いを含まず、新年の挨拶として自然に使えます。ただし挨拶そのものを控える必要はなく、避けるのは「祝う」言葉だけです。
相手から「おめでとう」と言われたら?
そのまま返して構いません。「うちは喪中なので」と返すと、相手は謝ることになります。祝ってくれた気持ちを受け取るほうが、双方にとって自然です。
相手が喪中と知らずに言ってしまいました。
訂正しません。「あ、失礼しました」と言い直すと、相手のほうが気を遣います。そのまま会話を続けてください。後から気づいた場合もわざわざ謝らず、次に会うときから言い方を変えれば十分です。
メールやLINEではどう書きますか?
「旧年中はお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします」で十分です。相手が喪中なら「寒さ厳しい折、どうぞご自愛ください」を添えます。華やかな正月のスタンプは控えめにしてください。
喪中なのに年賀状が届きました。
松の内明けから立春の間に寒中御見舞を出すのがもっとも一般的です。「年賀状をありがとうございました。喪中のため年始のご挨拶を控えさせていただきました」と書き添えます。年賀状で返すのは避けてください。
喪中をすべての人に伝えるべきですか?
必要ありません。年賀状のやり取りがある相手には喪中はがきで伝えますが、普段会わない知人には伝えなくて構いません。「気を遣わせたくない」という理由で知らせない選択をする方もいます。
まとめ
- 「おめでとう」は使わない
- 「本年もよろしくお願いいたします」が万能
- 避けるのは「祝う」言葉だけ
- 言われたらそのまま返してよい
- 言ってしまっても訂正しない
- 年賀状が届いたら寒中御見舞で返す
- 年賀状では返さない
- 全員に伝える必要はない
参考情報
- 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx - 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html - 高島屋「進物の基礎知識」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html
お年賀の時期(元日〜松の内)、紅白の蝶結びを使う点は、参照した情報源で共通しています。松の内の日付や喪中の扱いには地域差・家庭差があるため、本記事では幅をもたせて記載しています。
本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。地域・ご家庭・宗派によって異なります。とくに喪中の過ごし方は考え方に幅があります。ご親族やお寺・神社にご確認ください。
忌中・喪中の期間や過ごし方は、宗教・宗派・地域によって考え方が異なります。本記事は広く見られる目安をまとめたものです。判断に迷う場合は、菩提寺や神社、ご親族にご確認ください。