結論
かけた側から切るのが基本です。
ただし相手が目上や取引先なら、待つほうが無難です。 受話器はフックを指で押してから置いてください。
どちらから切るか
| 状況 | 先に切る側 |
|---|---|
| 原則 | かけた側 |
| 相手が取引先 | 相手を待ちます |
| 相手が目上 | 相手を待ちます |
| こちらがかけた(相手が取引先) | 迷ったら少し待ちます |
| 相手も待っている | 「失礼いたします」と言って切ります |
| 社内どうし | 気にしなくて構いません |
「かけた側から」と「目上を待つ」がぶつかることがあります。その場合は少し待って、相手が切らなければこちらから切ってください。互いに待ち続けるのがいちばん無駄です。
待ち続けないでください
2〜3秒待って相手が切らなければ、「失礼いたします」と言って静かに切って構いません。
作法を守ろうとして無言の時間が続くほうが、相手を戸惑わせます。
終わりの言葉
電話の終わりにも決まった言い方があります。 黙って切るわけにはいきません。
抜けやすいのが最後の名乗りです。 用件が済むと気が緩み、 挨拶だけで切ってしまいます。
| 場面 | 言葉 |
|---|---|
| 基本 | 「失礼いたします」 |
| 受けた側 | 「お電話ありがとうございました。失礼いたします」 |
| 用件を承った | 「〇〇が承りました。失礼いたします」 |
| 依頼を受けた | 「よろしくお願いいたします」 |
| 相手が目上 | 「失礼いたします」(「さようなら」は使いません) |
| 親しい社内 | 「ありがとう、よろしく」で構いません |
「〇〇が承りました」を最後に名乗ってください。相手は「誰に伝えたか」を記録できます。後で確認が必要になったときに役立ちます。
受話器の置き方
そのまま置くと「ガチャン」と鳴ります
受話器を直接置くと、その音が相手の耳に届きます。切られたような印象を与えます。
フック(受話器を置く突起)を指で軽く押して通話を切ってから、受話器を戻してください。これで音は鳴りません。
| 機器 | 切り方 |
|---|---|
| 固定電話 | フックを指で押してから受話器を置きます |
| ボタンがある機種 | 切ボタンを押します |
| 携帯・スマートフォン | 相手が切るのを確認してから |
| ヘッドセット | 操作音が入らないように |
| 切った直後 | すぐ話し始めません |
切った直後に周りと話し始めないでください。まれに回線が切れきっていないことがあります。「今の人、面倒だったね」が伝わる事故が実際に起きています。
切りづらいとき
用件が終わっても話が続くことがあります。 こちらから切りにくくなります。
切り出しづらいのは、 遮る形になると感じるためです。 相手が目上であればなおさらです。
| 状況 | 切り上げ方 |
|---|---|
| 用件が終わった | 「それでは、よろしくお願いいたします」 |
| 相手が話し続ける | 「お忙しいところ、ありがとうございました」 |
| 次の予定がある | 「恐れ入ります、この後打ち合わせがございまして」 |
| 結論が出ない | 「確認のうえ、改めてご連絡いたします」 |
| 相手が繰り返している | 要点を復唱して締めます |
要点を復唱すると、自然に終わりの合図になります。「では〇日までに〇〇をお送りする、ということで承りました」と言えば、話がまとまり、相手も切りやすくなります。
話が長い相手
- 復唱で区切ります。「〇〇ということですね」
- 次の行動を確認します。「では〇〇いたします」
- 時間を伝えて構いません。「この後予定がございまして」
- メールに切り替えを提案します
- クレームなら上司に代わることも検討します
「この後予定がある」と言うのは失礼ではありません
だらだらと聞き続けるより、正直に伝えて日を改めるほうが双方のためになります。
「恐れ入ります、この後打ち合わせがございまして。改めてご連絡してもよろしいでしょうか」。次の約束を添えるのがこつです。
よくある質問
ビジネス電話はどちらから切りますか?
かけた側から切るのが原則です。ただし相手が目上や取引先なら、相手が切るのを待つほうが無難です。
「かけた側から」と「目上を待つ」がぶつかったら?
少し待って、相手が切らなければこちらから切ってください。互いに待ち続けるのがいちばん無駄です。2〜3秒待って動きがなければ「失礼いたします」と言って静かに切って構いません。
受話器はどう置きますか?
フック(受話器を置く突起)を指で軽く押して通話を切ってから、受話器を戻してください。そのまま置くと「ガチャン」という音が相手の耳に届き、切られたような印象を与えます。
切った後に気をつけることはありますか?
すぐ周りと話し始めないでください。まれに回線が切れきっていないことがあり、「今の人、面倒だったね」が伝わる事故が実際に起きています。
話が長い相手をどう切り上げますか?
要点を復唱すると自然に終わりの合図になります。「では〇日までに〇〇をお送りする、ということで承りました」と言えば話がまとまり、相手も切りやすくなります。
「この後予定がある」と言ってよいですか?
失礼ではありません。だらだらと聞き続けるより、正直に伝えて日を改めるほうが双方のためになります。「改めてご連絡してもよろしいでしょうか」と次の約束を添えるのがこつです。
まとめ
- かけた側から切る
- 目上・取引先なら待つ
- 待ち続けない
- フックを押してから受話器を置く
- 最後に「〇〇が承りました」
- 切った直後に話し始めない
- 復唱が終わりの合図になる
- 予定があると言ってよい
参考情報
- 個人情報保護委員会
https://www.ppc.go.jp/ - 個人情報保護委員会「法令・ガイドライン等」
https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/ - 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/cybersecurity/kokumin/
電話・メールの作法に公的な基準はありません。本記事は広く共通して挙げられる目安をまとめたものです。会社ごとに定められた手順がある場合は、そちらが優先します。メールの誤送信など個人情報の取り扱いに関わる部分は、個人情報保護委員会の資料を参照し、2026年8月15日に確認しました。
本記事で紹介している作法は一般的な目安です。会社・業界によって慣行は大きく異なります。社内に定められた手順や文例がある場合は、そちらに従ってください。