結論
香典返しに掛ける紙には熨斗を付けません。 熨斗はもともと祝いのしるしにあたるためで、 弔事で用いるのは水引だけが印刷された掛け紙になります。 水引は黒白または双銀の結び切りで、 二度あってほしくないことに用いる結び方です。
表書きは全国的には「志」、 関西・中国・四国を中心に「満中陰志」が使われます。 名前は「〇〇家」または喪主の姓を水引の下に書き、 掛け方は品物に直接掛けて包装する内のしにします。 水引の色は地域差が大きい部分ですので、地元の葬儀社かギフト店に一度確かめてください。
熨斗を付けない理由
ギフト店で「のしはどうされますか」と尋ねられると、 付けるものだと思って「お願いします」と答えてしまうことがありますが、 香典返しに関してはこの受け答えが噛み合っていません。
日常で「のし」と呼んでいるのは紙全体のことですが、 本来の熨斗は右上に付いている細長い飾りだけを指し、 これは干した鮑を模した祝いのしるしにあたりますので、弔事では取り除くことになります。
| 呼び名 | 指しているもの | 香典返しでの扱い |
|---|---|---|
| 熨斗(のし) | 右上の細長い飾りを指します | 祝いのしるしなので付けません |
| 掛け紙 | 品物に掛ける紙全体を指します | これを弔事用のものにします |
| のし紙 | 熨斗の付いた掛け紙を指します | 慶事で用いる呼び名にあたります |
| 水引 | 中央に印刷された紐の絵を指します | 結び切りが印刷されたものを選びます |
| 表書き | 水引の上に書く言葉を指します | 「志」や「満中陰志」を書き入れます |
店で「のし紙をお願いします」と伝えても、香典返しと分かっていれば弔事用の掛け紙を用意してもらえますので、言い方で困ることは実際にはありません。ただし配送の依頼票に「のし:御礼」などと書き込む場合は、慶事用が付いてしまうことがあります。用途の欄に「香典返し」と書いてください(最終確認:2026年8月)。
全互協が会葬者5,177人に尋ねた「香典に関するアンケート調査」では、葬儀を執り行った場所の93.0パーセントが専門斎場で、自宅は1.7パーセントまで下がっています。受付も返礼品の受け渡しも、葬儀社の用意した動線の上で進むのが標準になっているということです。 掛け紙の手配も葬儀社やギフト店の側に定型がありますので、 用途さえ正しく伝われば、細かい指定をしなくても弔事用のものが用意されます。
それでも自分で確かめておく意味があるのは地域によって水引の色も表書きも変わるためで、引っ越した先で葬儀を営んだ場合など、店が用意したものと親族の見慣れた形が食い違うということが実際に起こります。
のしの基本と種類を見る水引の結び方と色
掛け紙の中央には水引の絵が印刷されていますが、売り場には黒白、双銀、黄白と何種類も並んでいるため、色そのものに意味があるのだろうかと考え始めたところで手が止まってしまいます。
結び方については迷う余地がなく、 ほどけない結び切りを用いるという点で全国が一致していますが、 色のほうは地域によって答えが変わりますので、そこだけ確かめる必要があります。
| 水引 | 使う地域・場面 | 備考 |
|---|---|---|
| 黒白の結び切り | 全国で広く用いられています | 迷ったときはこれで外れません |
| 双銀の結び切り | 高額の返礼に用いられる水引です | 黒白より格が高い扱いにあたります |
| 黄白の結び切り | 関西から北陸にかけて使われます | 京都では黒白より一般的です |
| 蝶結び | 香典返しの掛け紙には用いません | ほどけて結び直せる形になるためです |
| あわじ結び | 結び切りの一種として使えます | 関西で好まれる形にあたります |
黄白を用いる地域があるのは、宮中の慣習に由来するという説明が知られていますが、実際には隣接する市町村で分かれることもあります。関西で葬儀を営んだのに関東の家へ送る、といった場合にどちらへ合わせるかは決まりがありません。喪家の地域に合わせるのが通例です(最終確認:2026年8月)。
全互協の調査は10の地域に分けて集計されており、回答は中部16.9パーセント、北関東16.2パーセント、近畿16.2パーセント、九州13.1パーセントと全国に散っています。この調査でも葬儀の作法には地域差がはっきり出ており、たとえば香典を通夜に持参する割合は北海道の92.7パーセントに対し、東北では41.9パーセントにとどまります。 同じ弔事でも土地によって作法がここまで違いますので、 全国共通の一つの正解を探すより、その土地の店に尋ねるほうが早いという結論になります。
結び切りを用いるのは、ほどいて結び直せない形が「繰り返さない」という意味を持つためで、 弔事のほか、婚礼や快気祝いにも同じ結び方が使われます。 蝶結びとの使い分けは、のしの記事で詳しく整理しています。
蝶結びと結び切りの違いを見る「志」と「満中陰志」の使い分け
表書きについて調べると「志」と「満中陰志」の両方が並んで出てきますので、どちらが正しいのか、それとも格が違うのかという疑問が残ったまま、店に伝える言葉を決めきれないということが起こります。
結論から言えばどちらも正しく、地域によって使い分けられているだけで、 「志」が全国で通じる一般的な表書き、 「満中陰志」は関西を中心とした地域で使われる言い方にあたります。
| 表書き | 使われる地域 | 意味 |
|---|---|---|
| 志 | 全国で広く用いられています | 気持ちを表す語で宗教を選びません |
| 満中陰志 | 関西・中国・四国で使われます | 中陰が満ちた、つまり忌明けを指します |
| 忌明志 | 一部の地域で用いられている語です | 忌が明けたことを直接示す語です |
| 粗供養 | 西日本で法要の返礼に使われます | 香典返しとは別に用いる場合があります |
| 茶の子 | 中国地方などで使われる言い方です | 返礼全般を指す古い言い方です |
「中陰」は亡くなってから四十九日までの期間を指す仏教の語で、「満」はそれが満ちたという意味にあたります。つまり満中陰志は、忌明けを迎えた報告そのものが表書きになっている形です。浄土真宗との関係は情報源によって説明が割れており、中陰という語を用いないため「志」を選ぶという整理と、むしろ浄土真宗でこそ「満中陰志」が正式だという整理の両方があります(最終確認:2026年8月)。
どちらを選ぶかで本当に迷う場面は、実際には喪家の地域と送り先の地域が食い違うときに限られており、関西で葬儀を営んで関東の親族へ送るような場合に、どちらの土地の言い方に合わせるかという形で表れます。
この場合は喪家の地域に合わせるのが通例で、 関西の家であれば全国どこへ送っても「満中陰志」で差し支えありません。 受け取った側に読めない語ではありませんし、地域の慣習として理解されます。
表書きの言葉を用途別に見る神式・キリスト教式の表書き
「志」も「満中陰志」も仏事の言葉として広まっていますので、神式やキリスト教式で葬儀を営んだ場合に掛け紙へ何と書けばよいのかという点で、調べても答えが見つからないまま迷うことになります。
ここで押さえておきたいのは「志」が宗教を選ばない語にあたるという点で、もともと仏教の用語ではなく気持ちそのものを表す言葉ですから、神式でもキリスト教式でも、そのまま書いて差し支えありません。
| 宗教 | 表書き | 別の書き方 |
|---|---|---|
| 仏式 | 「志」または「満中陰志」を書きます | 地域によって忌明志も使われます |
| 神式 | 「志」と書けば差し支えありません | 「偲び草」を用いる形もあります |
| キリスト教式 | 「志」と書けば差し支えありません | 「偲び草」「感謝」も使われます |
| 宗教が分からない | 「志」を選んでおけば外れません | 水引は黒白の結び切りにします |
| 無宗教の葬儀 | 「志」で差し支えありません | 水引を用いない形もあります |
神式で用いる「偲び草」は、故人を偲ぶよすがという意味にあたり、蓮の絵が入った掛け紙を避ける必要がある点だけ注意してください。蓮は仏教の意匠ですので、神式やキリスト教式では無地の掛け紙を選びます。店に宗教を伝えれば、蓮の入っていないものを出してもらえます(最終確認:2026年8月)。
キリスト教には本来香典返しという慣習そのものがありませんが、 日本では周囲との付き合いのなかで返礼をする家が多く、 その場合は仏式に準じた形で用意されるのが実際のところです。
教会によって考え方が違いますので葬儀を執り行った教会の担当の方に一度尋ねてから決めるのが確実にあたりますし、返礼そのものをしないという選択をしても、それで失礼になるということはありません。
キリスト教式の葬儀の作法を見る名前の書き方
水引の下に書く名前については、喪主のフルネームなのか、姓だけなのか、それとも家の名前なのかという3つの選択肢があり、どれも実際に見かける形ですので、自分の家がどれを選ぶべきか判断がつきません。
基準になるのは個人ではなく家として返しているという位置づけで、 香典も多くは家に対して包まれていますから、 名前も家の単位で書くのが自然という組み立てになっています。
| 書き方 | 使う場面 | 備考 |
|---|---|---|
| 〇〇家 | いちばん広く用いられています | 姓のあとに「家」を付けます |
| 喪主の姓のみ | 姓だけを書く形も一般的にあたります | 名を入れず姓だけを書きます |
| 喪主のフルネーム | 職場や取引先に送る場合に向きます | 誰からか分かりやすくなります |
| 姓+喪主の名 | 姓が同じ親族が多い場合に用います | 同姓の親族が多い家で区別が付きます |
| 故人の名前 | 香典返しの掛け紙には書きません | 返しているのは遺族にあたります |
職場や取引先へ送る場合にフルネームが向くのは、姓だけでは誰の弔事だったか分からなくなるためです。同じ部署に同姓の方がいることもありますし、社葬でなければ会社側で記録も残りません。親族や近所へは「〇〇家」で十分に伝わります(最終確認:2026年8月)。
文字の大きさは表書きより少し小さくするのが通例で、 「志」の字と同じ大きさで姓を並べると、掛け紙のなかで釣り合いが取れません。 店に頼めばこの加減は自動的に整えられます。
なお掛け紙の名前を連名にすることはしませんので、きょうだいが並んで喪主を務めた場合であっても、そこに入れるのは代表となる一つの名前だけにするのが通例にあたります。
のしの名前の書き方を見る内のしにする理由
掛け紙を品物に直接掛けてから包装する内のしと、包装紙の上から掛ける外のしの2つがあり、ギフト店では発注のときに必ずどちらにするかを尋ねられることになります。
香典返しでは内のしを選ぶのが通例にあたりますが、これは配送に耐えるかどうかという実務の都合と、返礼をどう差し出すかという姿勢の問題が、たまたま同じ答えを指しているためです。
| 掛け方 | 見え方 | 香典返しでの扱い |
|---|---|---|
| 内のし | 包装紙を開くまで表書きが見えません | 香典返しではこちらを選びます |
| 外のし | 包装紙の上から表書きが見えます | 手渡しの返礼に用いる形です |
| 配送するとき | 紙が擦れて破れることがあります | 内のしにしておけば傷みません |
| 法要の当日に手渡す | その場で用途が相手に伝わります | 外のしを選ぶ場合もあります |
| 短冊の掛け紙 | 品の上部に幅の狭い紙を掛けます | 当日返しなど簡素な返礼に使います |
内のしが控えめとされるのは、贈り物であることを表に出さずに差し出す形だからです。祝い事では外のしにして用途をはっきり見せますが、弔事の返礼はその逆にあたります。百貨店やギフト店では、香典返しと伝えれば内のしが標準になっています(最終確認:2026年8月)。
手渡しするときだけは外のしもある
近所の方や職場へ直接持参する場合、包装紙の上から表書きが見えるほうが、その場で用途が伝わります。玄関先で短く渡すような場面では、外のしのほうが説明の手間がかかりません。
ただし配送が中心であれば、迷わず内のしで構いません。配送中に包装紙が擦れて掛け紙が破れると、かえって体裁が悪くなりますので、実務としても内のしのほうが確実です。
なお内のしにした場合は受け取った方が包装紙を開くまで香典返しだと分かりませんので、挨拶状のほうは包装の外側に添えるか、送り状として別便で届く形にしておくと親切にあたります。
ギフト店に頼めば挨拶状を包装の内側ではなく上に置くという指定ができますので、発注のときに一言伝えておけば、箱を開けた瞬間に文面が目に入るという形にしてもらえます。
内のしと外のしの使い分けを見る墨の濃さと書き方
香典袋は薄墨で書くものだと広く知られていますので、香典返しの掛け紙も薄墨にすべきなのかという疑問が当然のように出てきますが、この二つは同じ扱いにはなりません。
薄墨を用いるのは訃報に接して墨をする間もなかったという気持ちを表す形で、 忌明けを迎えてから送る香典返しには、 その意味が当てはまらなくなっているという整理になります。
| 場面 | 墨の濃さ | 理由 |
|---|---|---|
| 香典袋(通夜・葬儀) | 薄墨を用いて書くのが通例です | 急な訃報に接した形を表します |
| 香典返しの掛け紙 | 濃い墨で書いて差し支えありません | 忌明けを迎えた後にあたるためです |
| 忌明けの挨拶状 | 濃い墨ではっきりと書き入れます | 掛け紙と同じ扱いになります |
| 四十九日の法要の香典 | 濃い墨で書いて差し支えありません | 日程が前もって決まっているためです |
| 弔電・供花の名札 | 印字するのが通例にあたります | 墨の濃さを気にせずに済みます |
薄墨を使うのは訃報を受けた側であって、返す側ではありません。この区別を押さえておくと、四十九日の香典を濃い墨で書く理由も同じ理屈で説明が付きます。店に印字を頼む場合は、自動的に濃い墨の色になります(最終確認:2026年8月)。
自分で書く場合は筆ペンの黒で構いません。 毛筆でなければならないという決まりはなく、 ボールペンや万年筆でも失礼にはあたりませんが、線が細く見えるという点だけ気になります。
ただし実際にはギフト店に印字を頼むのが標準になっていますので、自分の手で書く場面は近所へ直接持参する数件に限られ、その数件のために筆ペンを一本用意しておけば足ります。
店に頼むときの伝え方
掛け紙の指定は熨斗・水引・表書き・名前・掛け方という細かい要素の組み合わせになりますので、店頭で何をどう伝えればよいのかが分からないまま、聞かれるままに答えて終わってしまうことがあります。
実際には用途と宗教と地域と名前を伝えれば、残りは店の側で組み立ててもらえますので、水引の色や熨斗の有無を、こちらから一つずつ指定していく必要はありません。
| 伝えること | 言い方の例 | 店が判断すること |
|---|---|---|
| 用途 | 「香典返しに使います」と伝えます | 熨斗を外し、結び切りを選びます |
| 宗教 | 「仏式です」「神式です」と伝えます | 蓮の意匠を入れるかを決めます |
| 地域 | 「大阪の家です」と伝えます | 表書きと水引の色を合わせます |
| 名前 | 「〇〇家でお願いします」と伝えます | 文字の大きさと配置を整えます |
| 掛け方 | 「配送します」と一言添えます | 内のしを標準として用意します |
地域を伝えるのがいちばん効きます。喪家がどこかによって表書きも水引の色も変わりますので、それさえ伝われば店の側で組み合わせが決まります。引っ越し先から送る場合は「実家は京都です」のように、慣習の基準になる土地を伝えてください(最終確認:2026年8月)。
宗教を伝え忘れると蓮が入る
弔事用の掛け紙には蓮の花が薄く印刷されたものがあり、これは仏式専用にあたります。神式やキリスト教式で使うと、意匠と宗教が食い違う形になります。
用途だけを伝えて宗教を言わないと、仏式のつもりで用意されることがあります。神式・キリスト教式の場合は、必ず先に伝えて無地のものを出してもらってください。
挨拶状を同封する場合は掛け紙の表書きと挨拶状の文面をそろえることになりますので、品物と挨拶状を同じ店にまとめて頼んでおくほうが、指定の行き違いが起きません。
別々に手配すると、掛け紙は「満中陰志」なのに挨拶状は「志」といった食い違いが起こります。 受け取った側が困る類の間違いではありませんが、 同じ便で届く以上、そろっているほうが体裁が整います。
挨拶状の書き方と文例を見る掛け紙の書き方に、全国で共通する一つの正解があるわけではありません。 水引の色は関西と関東で分かれますし、 表書きも「志」と「満中陰志」のどちらが正しいという話ではなく、 その土地でどちらが使われているかという話にすぎません。 神式やキリスト教式では、そもそも別の語が選ばれることもあります。
どの地域でも変わらないのは、 熨斗を付けず、ほどけない結び切りを選ぶという一点だけです。 祝いのしるしを外し、二度あってほしくないという結び方にする。 この二つさえ守っていれば、 色や言葉が地域の慣習と多少ずれていても、 意味が取り違えられることはありません。
よくある質問
香典返しに「のし」は付けますか?
付けません。熨斗は右上に付く祝いのしるしにあたるためです。弔事で用いるのは水引だけが印刷された掛け紙で、店には「香典返しに使います」と伝えれば正しいものを用意してもらえます。
水引は何色を選べばよいですか?
黒白の結び切りが全国で広く用いられています。高額の返礼には双銀を使い、関西から北陸にかけては黄白を用いる地域があります。喪家の地域に合わせるのが通例です。
「志」と「満中陰志」はどちらが正しいですか?
どちらも正しく、地域によって使い分けられています。「志」は全国で通じ、「満中陰志」は関西・中国・四国で使われます。喪家の地域に合わせて選んでください。
神式やキリスト教式では何と書きますか?
「志」で差し支えありません。宗教を選ばない語だからです。「偲び草」を用いる形もあります。ただし蓮の花が入った掛け紙は仏式専用ですので、無地のものを選んでください。
名前は喪主のフルネームですか?
「〇〇家」または喪主の姓のみが一般的です。職場や取引先へ送る場合は、誰の弔事だったか分かるようフルネームにするほうが向きます。故人の名前は書きません。
内のしと外のしはどちらですか?
内のしです。配送することが多いという実務上の理由と、控えめに差し出すという弔事の姿勢の両方によります。手渡しする場合に限り、外のしを選ぶこともあります。
掛け紙も薄墨で書きますか?
濃い墨で書きます。薄墨を用いるのは訃報に接した側で、忌明けを迎えてから送る香典返しにはその意味が当てはまりません。挨拶状も同じく濃い墨になります。
店には何を伝えればよいですか?
用途・宗教・地域・名前の4つです。「香典返しで、仏式、大阪の家、〇〇家で」と伝えれば、熨斗の有無から水引の色まで店の側で組み立ててもらえます。
まとめ
- 香典返しの掛け紙に熨斗は付けません
- 水引は黒白または双銀の結び切りにします
- 関西から北陸では黄白を用いる地域があります
- 表書きは全国で「志」が通じます
- 関西・中国・四国では「満中陰志」を使います
- 名前は「〇〇家」または喪主の姓を書きます
- 掛け方は内のしを選びます
- 墨は薄墨ではなく濃い墨で書きます
参考情報
- ハーモニック ギフトメディア「香典返しの掛け紙と表書きの書き方|宗派ごとに異なるマナー」
https://www.harmonick.co.jp/media/archives/14280/ - はじめてのお葬式ガイド「満中陰志とは?お返しの時期と金額、のし・挨拶状の書き方」
https://www.e-sogi.com/guide/19294/ - 全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査報告書 集計結果」(関係別の最多回答額・平均額、香典を持参した場、葬儀を執り行った場所、地域別の内訳)
https://www.zengokyo.or.jp/other-activity/report/funeral-gift/result/ - 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)「香典返し|金額・品物選び・渡し方」
https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary35/
掛け紙に熨斗を付けないこと、水引が黒白または双銀の結び切りにあたること、表書きが全国的に「志」で関西を中心に「満中陰志」が使われること、掛け方が内のしにあたることは、参照した情報源で一致しています。いっぽう水引の色は地域差が大きく、関西から北陸にかけて黄白を用いる地域があり、全国で共通する一つの正解はありません。本記事でも地域の葬儀社に確かめていただく形にしました。神式・キリスト教式の表書きも「志」とするものと「偲び草」とするものがあり、情報源によって並べ方が違います。地域別の回答比率は全互協の第6回調査によるもので、回答者がどの地域から集まったかを示す数字であって、その地域で満中陰志が使われている割合ではありません。なお全互協の調査は会場でアンケート票を配って回収したものにあたるため、回答者と故人の関係は「祖父母」が59.5パーセントと大きく偏っています。親は2.3パーセント、兄弟姉妹は1.6パーセントにとどまりますので、その2つの欄はサンプルが少ないという前提でお読みください(最終確認:2026年8月)。
本記事で紹介している掛け紙・水引・表書き・名前の書き方は、いずれも一般的な目安にあたります。香典返しの作法は宗教・宗派・地域・家によって大きく異なり、全国で共通する決まりがあるわけではありません。とくに水引の色、表書き、忌明けの日取りは地域差が大きい部分ですので、葬儀を依頼した葬儀社や、地元のギフト店にご確認ください。金額や品物についても、ご家庭の事情やお付き合いの深さによって適切な形は変わります。