結論
香典返しの金額はいただいた額の半分(半返し)が基本にあたり、 30,000円を超えるような高額の香典には3分の1を目安にします。 親族からの高額な香典には葬儀費用を助けるという性格が混じっていますので、 額面どおりに半分を返すと、その意図をかえって損なうことになります。
全互協が会葬者5,177人に尋ねた調査では、 親族以外の関係は最多回答額がそろって5,000円、おじ・おばとその他の親戚は10,000円に寄っています。 つまり2,500円前後と5,000円前後の品を2種類そろえておけば、大半の方に対応できることになりますので、 名簿を金額順に並べたうえで、この2つを軸に組み立ててください。
基本は半返し、高額は3分の1
いただいた香典の名簿を作り終えると、金額の欄に5,000円から100,000円までが並ぶことになり、 これを一つずつ半分にして品を選ぶのかという現実的な作業の重さが見えてきます。
判断の軸は半返しをどこまで機械的に当てはめるかという点にあり、 少額のうちは半分でうまく収まるのに、額が上がるほど半分を返すことが不自然になっていくという性質がありますので、 境目を先に決めておくと迷いません。
| いただいた額 | 返す割合 | 考え方 |
|---|---|---|
| 10,000円まで | 半分を返すのが基本にあたります | 額面どおりで無理なく収まります |
| 20,000円から30,000円 | 半分から3分の1のあいだにします | ここが切り替わる境目にあたります |
| 50,000円以上 | 3分の1を目安にします | 扶助の意味が混じってくるためです |
| 100,000円以上 | 3分の1、または省く場合もあります | 親族間の慣例が優先されます |
| 弔慰金(勤務先から) | 返礼をしない扱いが一般的です | 福利厚生にあたる支給のためです |
境目が30,000円あたりにあるのは、そこから上が親族の領域に入るためです。友人や職場の方が30,000円を包むことはまれで、実際にその額を出すのは兄弟姉妹やおじ・おばですから、返し方の考え方そのものが変わります。割合の話ではなく、誰から来た香典かで決めていると考えるほうが実態に合います(最終確認:2026年8月)。
鎌倉新書が喪主経験者2,000人に尋ねた「第7回お葬式に関する全国調査」の費用の内訳を見ると、総額96.73万円のうち返礼品費が13.03万円を占めており、飲食費の11.67万円を上回っています。返礼品は葬儀のなかでも大きな費用項目にあたることになります(これは当日返しを含む返礼品全体の額で、香典返しだけの額ではありません)。 返礼品は葬儀の費用のなかでも軽くない位置を占めますので、 半返しを全員に当てはめると、家計として立ち行かなくなる場面が実際に出てきます。
その意味でも、高額に3分の1を当てるという整理は形式ではなく実務にあたります。 いただいた側が無理をして返すことを、包んだ側は望んでいないのが返礼という慣習の前提にあたりますので、 割合を下げることに後ろめたさを感じる必要はありません。
香典の金額の目安を見るいただいた額別の早見表
割合の考え方が決まっても、実際に店で品を選ぶ段になると、 3,000円と3,500円のどちらにするかといった細かい判断が次々に出てきて、名簿の行数だけ迷うことになります。
ここで効くのは品物の価格帯をあらかじめ絞っておくという考え方で、 1円単位で半分に合わせる必要はなく、 いくつかの価格帯に寄せてしまって差し支えありませんので、下の表はその寄せ先として読んでください。
| いただいた額 | 返す品の目安 | 寄せ先 |
|---|---|---|
| 3,000円 | 1,500円前後の品を選びます | 当日返しだけで足りる額にあたります |
| 5,000円 | 2,500円前後の品を選びます | いちばん数が多くなる価格帯です |
| 10,000円 | 5,000円前後の品を選びます | 2つ目の軸になる価格帯です |
| 20,000円 | 7,000円から10,000円で選びます | 半分から3分の1のあいだに置きます |
| 30,000円 | 10,000円前後の品を選びます | 3分の1に寄せて差し支えありません |
| 50,000円 | 15,000円から20,000円で選びます | カタログギフトが選びやすくなります |
| 100,000円 | 30,000円前後の品を選びます | 親族間の慣例を先に確かめます |
20,000円の欄だけ半分より少なく見えるのは、10,000円の品と30,000円の品のあいだに、選べる商品がほとんど無いためです。実際の売り場は5,000円・10,000円・20,000円という刻みで組まれていますので、その中間は選択肢が薄くなります。下の価格帯に寄せて、挨拶状を丁寧にするほうが形が整います(最終確認:2026年8月)。
表を見て分かるとおり、実際に多く使うのは2,500円前後と5,000円前後の2つで、 それ以外の価格帯は名簿のなかで数件ずつしか出てきません。 ですから品選びは、この2つを先に決めてしまうところから始めるのが早道です。
残りの数件については、カタログギフトの価格帯を当てはめるという方法があります。 カタログは3,000円から30,000円まで刻みがそろっていますので、 中間の額でも品切れを気にせず合わせられます。
価格帯ごとの品物の選び方を見るいただく額には山がある
名簿を作る前は、香典の額が5,000円から100,000円まで散らばっているように感じられますが、 実際に並べてみるとほとんどの行が同じ額で埋まっていることに気づきます。
これは感覚ではなく、調査でもはっきり出ている傾向で、 関係ごとに包む額がほぼ決まっているため、 喪主の手元には数種類の額が繰り返し現れるという形になります。
| 故人との関係 | 最も多い額 | 平均額 |
|---|---|---|
| 職場関係 | 5,000円が最も多くなっています | 平均は6,204円にあたります |
| 友人またはその家族 | 5,000円が最も多くなっています | 平均は6,649円にあたります |
| 隣人・近所 | 5,000円が最も多くなっています | 平均は6,285円にあたります |
| 勤務先社員の家族 | 5,000円が最も多くなっています | 平均は5,336円にあたります |
| おじ・おば | 10,000円が最も多くなっています | 平均は18,285円にあたります |
| 取引先の関係 | 10,000円が最も多くなっています | 平均は7,915円にあたります |
| 上記以外の親戚 | 10,000円が最も多くなっています | 平均は17,000円にあたります |
これは全互協が会葬者5,177人に尋ねた令和3年度の調査によるもので、最も多かった額と平均額を並べています。おじ・おばの欄で最多10,000円に対し平均18,285円と開きがあるのは、一部に30,000円や50,000円を包んだ方がいるためです。平均だけを見て品を選ぶと、多数派に対して高すぎる返しになります(最終確認:2026年8月)。
全互協が会葬者5,177人に尋ねた「香典に関するアンケート調査」(令和3年度)では、職場関係・友人・隣人といった親族以外の関係は、最多回答額がそろって5,000円で、おじ・おばやその他の親戚は10,000円が最も多くなっています。いただく額は5,000円と10,000円の二つに大きく寄っていることになります。 つまり2,500円前後の品と5,000円前後の品を1種類ずつ決めておけば、名簿の大半はそれで埋まることになりますので、 品選びに何日もかける必要はありません。
なお、この調査の回答者は会場でアンケート票を受け取った会葬者ですから、 故人との関係は「祖父母」が59.5パーセントと大きく偏っており、 親や兄弟姉妹の欄はサンプルが少ないという前提でお読みください。
親族からの高額な香典
兄弟姉妹やおじ・おばから50,000円、100,000円という香典が届くと、 半返しなら25,000円、50,000円の品を返すことになるという計算が立ち、 葬儀の費用に加えてそれだけの出費が重なることになります。
ここで押さえておきたいのは、親族の高額な香典は返礼を期待して包まれていないという点で、 葬儀にかかる費用を分け合うという性格が混じっていますから、 半分を返すと、その助けを断ったのと同じ形になってしまいます。
| 相手 | 返す割合 | 添えること |
|---|---|---|
| 兄弟姉妹 | 3分の1を目安にします | 電話で直接お礼を伝えておきます |
| おじ・おば | 3分の1を目安にします | 親族の慣例を先に確かめます |
| 親(実親・義理の親) | 返礼を省く場合もあります | 家として一体という考え方によります |
| いとこ・その他の親戚 | 半分から3分の1にします | 同じ世代の方と額をそろえます |
| 故人の勤務先 | 弔慰金には返礼をしません | 礼状だけを差し出しておきます |
親からの香典に返礼を省く形があるのは、同じ家の中でお金が動いただけという見方によるものです。ただしこれは家によって大きく分かれる部分で、きちんと返す家もありますので、迷った場合は年長の親族に一度尋ねてから決めるほうが後々の行き違いを防げます(最終確認:2026年8月)。
親族の慣例を先に聞いておく
兄弟姉妹やおじ・おばへの返し方は、その家や地域で以前どうしたかがそのまま基準になっていることがほとんどです。前回の葬儀を経験している年長の方に「前はどうされましたか」と尋ねるのが、いちばん確かな調べ方にあたります。
尋ねること自体が失礼にあたるのではないかと気にされる方がいますが、むしろ相談を受けたほうが安心されます。独自の判断で額を決めてしまうと、あとから「うちは返さない決まりだった」という話が出てくることがあります。
高額をいただいた方には、品を送るより先に電話でお礼を伝えておくほうが形として自然です。 挨拶状は忌明けまで送れませんので、そのあいだ何の連絡もないという状態が続いてしまいます。
電話では金額に触れる必要はなく、 参列いただいたことと、心遣いへの礼を短く伝えれば足ります。 そのうえで忌明けに品と挨拶状が届く形にすれば、返礼までの間が空いても不自然になりません。
葬儀後の連絡とお礼の伝え方を見る当日返しをした場合の差額
葬儀の当日に一律の返礼品を渡している場合、 それがすでに香典返しの一部にあたるため、 名簿の額をそのまま半分にすると、返しすぎという状態になります。
考え方としては半返しの額から、当日返しの値段を差し引いた残りを後から贈るという形で、 当日返しが2,500円前後であれば、 5,000円までの香典はその時点で釣り合いが取れていることになります。
| いただいた額 | 当日返しの後に必要な額 | 実際の対応 |
|---|---|---|
| 5,000円 | 追加は要りません | 当日返しで釣り合っています |
| 10,000円 | 2,500円前後を足します | 菓子や海苔の詰め合わせで足ります |
| 30,000円 | 7,500円前後を足します | カタログギフトが選びやすくなります |
| 50,000円 | 15,000円前後を足します | 3分の1から当日返しを引いた額です |
| 100,000円 | 30,000円前後を足します | 親族の慣例を優先して構いません |
差額を計算するとき、割合の基準を半分にするか3分の1にするかで結果が変わりますので、先に相手ごとの割合を決めてから引き算してください。30,000円の欄は3分の1の10,000円から当日返しの2,500円を引いた形です。端数は下に寄せて構いません(最終確認:2026年8月)。
鎌倉新書の「第7回お葬式に関する全国調査」では家族葬が47.0パーセントで最も多く、一般葬30.2パーセント、一日葬11.9パーセント、直葬・火葬式10.8パーセントと続きます。会葬者の数がそもそも読みにくい葬儀が半数近くを占めている状態にあたります。 家族葬では会葬者の数が少ないぶん、 一人ひとりの香典が高額になりやすいという傾向がありますので、当日返しだけで足りる方は一般葬より少なくなります。
その場合は当日返しを用意せず、 最初から忌明けに個別の品を送る形に切り替えるほうが、手間としても費用としても収まりが良くなります。 人数が20人に満たないようであれば、この形を葬儀社に相談してみてください。
家族葬の進め方と香典の扱いを見る連名でいただいたとき
職場の部署や、故人が入っていた会の仲間から、 一つの袋に何人分かをまとめて包んだ香典が届くことがあり、これをどう返すかで手が止まります。
判断の軸は一人あたりの額で、 袋に入っている総額ではなく人数で割った額を見ると、 個別に返すべきか、分けられる品を一つ送るべきかがはっきりします。
| 一人あたりの額 | 返し方 | 送り先 |
|---|---|---|
| 1,000円前後 | 個包装の菓子を一箱送ります | 部署や会の宛名で差し支えありません |
| 3,000円前後 | 個包装の品を人数分そろえます | まとめて職場へ送ると手間がかかりません |
| 5,000円以上 | 一人ずつ個別に返します | 自宅の住所を確かめて送ります |
| 人数が分からない | 総額の半分で一箱を選びます | 幹事の方の宛名で送ります |
| 有志一同(名簿なし) | 分けられる品を一つ送ります | 取りまとめた方に宛てます |
一人あたり1,000円前後の場合に個別で返さないのは、500円の品を人数分送ると送料のほうが高くつくためです。職場に届く一箱の菓子であれば、休憩時間に分けていただけますので、実際に手元へ渡る形になります。その場合も挨拶状は一通添えてください(最終確認:2026年8月)。
連名の香典袋には、中に人数と内訳を書いた紙が入っていることがほとんどですので、 名簿を作る段階でその紙を捨てずに控えておいてください。 後から人数を確かめようとしても、職場に問い合わせるほかなくなります。
内訳が入っていない場合は、 総額を包んだ人数で割って一人あたりを出すという形で構いません。 3人で15,000円なら一人5,000円ですから、個別に返す判断になります。
会社や団体からいただいたとき
故人や喪主の勤務先から届く金銭には、 個人が包んだ香典と、会社の制度として支給された弔慰金の2種類があり、扱いがまったく違います。
見分ける手がかりは差出人の名義で、 社長個人や部署の連名であれば香典、 会社名だけで経理から振り込まれるものは弔慰金にあたりますので、後者には返礼をしない扱いが一般的です。
| 差出人 | 性格 | 返礼 |
|---|---|---|
| 会社名義の弔慰金 | 福利厚生としての支給にあたります | 返礼はせず、礼状だけを出します |
| 社長・上司の個人名 | 個人の香典にあたります | 通常どおり半返しをします |
| 部署の連名 | 一人あたりで判断します | 分けられる品を部署宛に送ります |
| 取引先の会社名義 | 会社としての香典にあたります | 半返しをして担当者宛に送ります |
| 労働組合・共済 | 制度からの給付にあたります | 返礼は要りません |
弔慰金に返礼をしないのは、それが慶弔見舞金という制度上の支給で、個人の財布から出たものではないためです。返そうとすると経理の処理が煩雑になりますので、かえって迷惑をかけることがあります。ただし総務や上司へのお礼は、忌引き明けに口頭で伝えておいてください(最終確認:2026年8月)。
会社の規定によっては、弔慰金と別に部署からの香典が同時に届くことがあり、 この場合は前者に返礼せず、後者にだけ返すという形になります。 袋や振込の名義を見れば区別が付きます。
判断に迷った場合は、総務の担当者に一言尋ねるのがいちばん早く確実です。 「お返しはご不要でしょうか」と聞けば、社内の扱いをそのまま教えていただけます。
職場でいただいた香典のお返しを見る端数が出たときの寄せ方
いただいた額が7,000円や15,000円といった中途半端な数字になることがあり、 半分にすると3,500円や7,500円という、売り場に並んでいない価格になってしまいます。
この場合の考え方は単純で、 1円単位で合わせる必要はまったくないため、 近い価格帯へ寄せて構いませんが、寄せる方向だけは決めておくと迷いません。
| 半分にした額 | 寄せ先 | 理由 |
|---|---|---|
| 3,500円 | 3,000円の品に寄せて差し支えありません | 下に寄せるのが通常の扱いです |
| 7,500円 | 5,000円の品でも失礼にはあたりません | 挨拶状で丁寧さを補えます |
| 12,500円 | 10,000円の品に寄せます | この帯は商品数が豊富です |
| 4や9のつく額 | 気になる場合はずらして構いません | 避ける案内をする事業者もあります |
| 切りのよい額にしたい | カタログギフトで調整します | 刻みが細かくそろっています |
下に寄せてよいのは、香典返しが値段の釣り合いを競うものではないためです。上に寄せると、今度は先方が恐縮して重ねて何かを贈るという形になりかねません。迷ったときは低いほうを選び、挨拶状を丁寧にするほうが収まります(最終確認:2026年8月)。
金額の話を挨拶状に書かない
「ご厚志に対しささやかではございますが」といった書き方はしますが、いただいた額や返す品の値段そのものには触れません。金額を書くと、返礼が取引のように読めてしまいます。
のし紙にも金額は入れません。入れるのは表書きと名前だけで、値段が分かる形にはしないというのが弔事の返礼に共通する扱いにあたります。
なお、同じ額をいただいた方には同じ品を返すようにしておくと、 後から品物の違いが話題になったときにも説明がつきますし、 発注の作業そのものも一度で済みます。
名簿を金額順に並べ替えて、 同じ額の行をまとめて一括で発注するという進め方にすれば、 価格帯ごとに2回か3回の注文で全体が終わります。
内祝い全般の金額の考え方を見る香典返しの金額に、一つの正解があるわけではありません。 半返しという言葉はよく知られていますが、 それがそのまま当てはまるのは10,000円までの香典で、 額が上がるほど3分の1に寄せるほうが自然になりますし、 親族のあいだでは返礼を省く家もあります。 地域や家の慣例が、割合より先に立つ場面も少なくありません。
どの場合でも変わらないのは、 いただいた側が無理をしてまで返す必要はないという一点だけです。 香典はもともと香を供えるところから始まった慣習ですが、 のちに葬儀の費用を助けるという性格が加わっていますので、 返しすぎることは、その助けを断るのと同じ形になります。 金額で迷ったときは低いほうを選び、 挨拶状を丁寧にするほうが、受け取る方にもよく伝わります。
よくある質問
香典返しはいくら返せばよいですか?
いただいた額の半分が基本です。10,000円なら5,000円前後の品を選びます。30,000円を超えるような高額の香典には3分の1を目安にしてください。
なぜ高額な香典は3分の1でよいのですか?
親族からの高額な香典には、葬儀の費用を助けるという性格が混じっているためです。半分を返すと、その助けを断ったのと同じ形になってしまいます。
用意する品は何種類必要ですか?
2種類で足ります。全互協の調査では親族以外の香典は5,000円、おじ・おばやその他の親戚は10,000円に寄っていますので、2,500円前後と5,000円前後をそろえておけば名簿の大半が埋まります。
当日返しをした場合、いくら足せばよいですか?
半返しの額から当日返しの値段を引いた残りです。当日返しが2,500円前後なら、5,000円までの香典はその時点で釣り合っています。10,000円なら2,500円前後を足してください。
連名でいただいたときはどう返しますか?
一人あたりの額で決めます。1,000円前後なら個包装の菓子を一箱、3,000円前後なら個包装の品を人数分、5,000円以上なら一人ずつ個別に返します。
会社からの弔慰金にも返礼は必要ですか?
会社名義の弔慰金は福利厚生としての支給にあたるため、返礼をしない扱いが一般的です。社長や上司の個人名で届いたものは香典ですので、通常どおり半返しをします。
半分にすると3,500円になります。どうすればよいですか?
3,000円の品に寄せて差し支えありません。1円単位で合わせる必要はなく、下に寄せるのが通常の扱いです。挨拶状を丁寧にすることで形は整います。
親からの香典にも返しますか?
返礼を省く家もあれば、きちんと返す家もあり、扱いが大きく分かれます。年長の親族に前回どうしたかを尋ねてから決めるのが確実です。
まとめ
- 基本はいただいた額の半分を返します
- 30,000円を超える額は3分の1を目安にします
- 用意する品は2,500円前後と5,000円前後で足ります
- 親族の高額には扶助の性格が混じります
- 当日返しの分は半返しの額から差し引きます
- 連名は一人あたりの額で判断します
- 会社名義の弔慰金には返礼をしません
- 端数は下の価格帯に寄せて構いません
参考情報
- 一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査報告書(令和3年度実施)」(調査期間2021年10月1日〜2022年3月31日/会葬者へのアンケート票配布/配布90,000部・有効回答5,177件)
https://www.zengokyo.or.jp/other-activity/report/funeral-gift/ - 全日本冠婚葬祭互助協会「第6回 香典に関するアンケート調査報告書 集計結果」(関係別の最多回答額・平均額、香典を持参した場、葬儀を執り行った場所、地域別の内訳)
https://www.zengokyo.or.jp/other-activity/report/funeral-gift/result/ - 株式会社鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」(2026年5月12日公表/調査期間2026年2月27日〜3月3日/インターネット調査/喪主経験者2,000件)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000129.000009951.html - 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)「香典返し|金額・品物選び・渡し方」
https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary35/
半返しを基本とし、高額な香典には3分の1を目安とすること、親族からの高額な香典には葬儀費用の扶助という性格が混じることは、参照した情報源で一致しています。いっぽう「半返し」を額面の半分と読むか、当日返しの分を差し引いた残りの半分と読むかは情報源によって扱いが分かれます。本記事では前者を基本として示したうえで、当日返しをした場合の差額の考え方を別に書きました。関係別の最多回答額と平均額は全互協の第6回調査によるもので、最多回答額は最も回答が多かった額、平均額はすべての回答を平均した額にあたり、両者が離れている欄は一部に高額の回答があることを示します。返礼品費13.03万円は鎌倉新書の第7回調査で、葬儀の返礼品全体の費用であって香典返しだけの額ではありません。なお全互協の調査は会場でアンケート票を配って回収したものにあたるため、回答者と故人の関係は「祖父母」が59.5パーセントと大きく偏っています。親は2.3パーセント、兄弟姉妹は1.6パーセントにとどまりますので、その2つの欄はサンプルが少ないという前提でお読みください(最終確認:2026年8月)。
本記事で紹介している香典返しの金額の目安・早見表・高額や連名への対応は、いずれも一般的な目安にあたります。香典返しの作法は宗教・宗派・地域・家によって大きく異なり、全国で共通する決まりがあるわけではありません。とくに水引の色、表書き、忌明けの日取りは地域差が大きい部分ですので、葬儀を依頼した葬儀社や、地元のギフト店にご確認ください。金額や品物についても、ご家庭の事情やお付き合いの深さによって適切な形は変わります。