結論

お祝いが届いたのであれば、その日か翌日までに受け取りの連絡を入れておいてください。 品物を選んでから伝えようとすると日が空きますので、内祝いよりも連絡のほうが先になります。

手段のほうは相手との関係で選ぶことになり、目上の方には電話か手紙、 友人であればLINEでも構いませんので、ふだんのやり取りに合わせておけば足ります。

まず受け取りの連絡

宅配便で届いた箱を開けたところに祖母からの祝儀袋が入っていたというようなとき、 まず何をすればよいのかというところで手が止まります。 内祝いの品を選び終えてから、まとめてお礼を伝えればよいのだろうかと考えているうちに、数日が過ぎてしまいます。

ここで先に置くべきなのは品物ではなく連絡のほうで、 贈った側がその時点でいちばん気にしているのは、返礼の中身ではなく荷物が無事に着いたかどうかのほうになりますし、 とくに配送で贈られた場合であれば、相手には届いたかどうかを確かめるすべがありません。

順番やること
1その日か翌日までに、受け取りの連絡を入れます
21か月前後を目安に、内祝いのお返しを贈ります
3品物を使っている様子を、あとから伝えておきます

三つ目は必ずしなければならないものではありませんが、贈った側にとってはもっとも喜ばれる連絡になります。「いただいた〇〇、毎日使っています」という一言だけで、選んだ品が役に立っていると分かりますので、それがそのまま贈った側の満足になります。

連絡そのものは短くて構いませんので、「お祝いをありがとうございました」と切り出し、そこへ「無事に受け取りました」と続けるだけで足ります。 内祝いは後日あらためてという形で問題ありませんし、この電話のあいだに返礼の中身まで決めておく必要もありません。

連絡がないまま日が過ぎると、贈った側は届いていないのではないかと気になりながら、こちらへ確かめるのもためらわれるという状態に置かれます。 内祝いが遅れることよりも、連絡がないことのほうが相手を困らせますので、まず一報だけ先に入れておいてください。

手段の選び方

受け取りの連絡を入れると決めたところで、次に迷うのが、電話をかけるのか文字にして送るのかという点になります。 相手の番号は分かっていても、平日の昼間にかけてよいものかどうかで指が止まりますし、 文字で送るのは軽く見えるのではないかという心配も残ります。

基準になるのは相手との普段のやり取りのほうで、手段そのものに決まりがあるわけではありません。 形式の格を上げるほど丁寧になるというものでもなく、普段と違う手段は距離を感じさせることがあります。

相手適した手段
職場の上司・目上の方電話か手紙にし、後日あらためて直接も伝えます
親・祖父母電話にすると、声が聞けるぶん喜ばれます
親族(おじ・おばなど)電話をかけるか、手紙を出す形にしておきます
友人・同僚LINEやメッセージで構いませんので、その日に送ります
遠方で連絡先が電話しかない電話をかけ、出なければ手紙を出しておきます

どの手段が格として丁寧かではなく、その相手と普段どうやり取りしているかのほうに合わせておくのが基本になります。日ごろLINEでやり取りしている相手へ急に封書の手紙を送ると、改まりすぎて、かえって相手のほうを身構えさせることになりますので、丁寧にしたつもりの一手が距離を作ってしまいます。

毎週のように電話で話している祖母が相手であれば、その延長でかけてしまうのがいちばん自然な形になります。 あらためて手紙を書こうとすると便箋を買うところから始まり、投函までに何日もかかりますし、祖母のほうも声のほうを待っています。

逆に、年に一度顔を合わせるかどうかという職場の上司であれば、LINEの一行だけで済ませてしまうと軽く見えます。 まず電話で受け取りを伝えておき、次に出社したときにあらためて一言添えておけば、それで十分に伝わります。

電話で伝える

番号を押して呼び出し音が鳴り始めたところで、では何から話せばよいのかというところで、また止まります。 長く話さなければ失礼になるのではないかと考えているうちに、切り出しの一言が出てこなくなります。

電話はもっとも早く伝わる手段で、声の調子まで届きますので、短い通話であっても気持ちのほうは伝わります。 話す内容にはおおよその順序がありますので、そこだけ決めておけば、受話器を取ってから迷わずに済みます。

要素例
1. 受け取りの報告「お祝いをいただき、ありがとうございました」と伝えます
2. 感想「〇〇、さっそく使わせていただいています」と続けます
3. 近況「おかげさまで元気にしております」と添えておきます
かける長さ1〜2分を目安にすれば、相手の時間を取りません
相手が出ないとき留守番電話に残すか、時間をおいてかけ直します

現金をいただいたのであれば、電話のなかでその金額のほうには触れないでおいてください。「お心遣いをいただき、ありがとうございました」といった言い方にしておけばそれで足りますし、額を口にしてしまうと、いただいたものの多い少ないを評価している印象になります。

かける時間帯にも気を配ることになり、早朝や食事時、夜遅くは外しておいてください。 相手が高齢であれば夕方以降は落ち着かないことが多いですし、勤めのある相手であれば、昼休みか帰宅したあとのほうがつながります。

品物をいただいたのであれば、感想の一言を添えるだけで伝わり方がまるで変わってきます。 「いま箱を開けたところです」という程度でも構いませんので、選んでくれたものが手元にあると分かる言い方にしておけば、贈った側はそこで安心できます。

LINE・メールで伝える

友人から届いたお祝いに対して、LINEでお礼を送ってよいものかどうか、送信の前で迷うことがあります。 手軽すぎて失礼にあたるのではないかと考えて、わざわざ電話に切り替えたものの、相手が出ないまま夜になるということも起こります。

友人や同僚が相手であればLINEでも失礼にはあたりませんし、むしろ相手のほうも気軽に受け取れます。 判断が分かれるのは、目上の方に対しても同じ手段を使ってよいのかという一点になります。

場面扱い
友人・同僚へ受け取ったその日のうちに送っておきます
写真を添える届いた品物や使っている様子が、そのまま伝わります
スタンプだけで返す言葉のほうを添えてください。それだけでは足りません
目上の方へ日ごろLINEでやり取りしているなら構いません
「取り急ぎお礼まで」略式の表現ですので、目上の方には使いません

「取り急ぎお礼まで」という結びは略式の表現とされますので、目上の方に向けては使わないほうが無難です。どうしても使うのであれば、後日あらためて丁寧なお礼を伝えることが前提になりますので、その一報だけで終わらせないでください。

写真を一枚添えておくと、文字だけの返信より伝わりやすくなり、届いた箱を開けたところや、贈られたマグカップを使っているところが、そのまま相手の画面に届きます。 選んだ品が実際に使われていると分かる材料になりますので、贈った側はそこで一度安心できます。

気をつけたいのはスタンプだけで返してしまう場面で、親しい相手ほどその形になりがちですが、 贈った側から見ると、受け取ったうえで返しているのか画面を眺めただけなのかも分かりませんので、 短い一行で構いませんから、言葉のほうを必ず添えておいてください。

手紙で伝える

遠方に住んでいて何年も顔を合わせていない伯父からお祝いが届いたというようなとき、 電話番号のほうは分からず、手紙を書くよりほかにないという場面が出てきます。 便箋を前にすると、どこから書き始めるかで手が止まったまま、日ばかりが過ぎていきます。

手紙はもっとも丁寧な形になりますので、目上の方や、遠方でなかなか会えない相手に向いています。 書く順序のほうはおおむね決まっていますので、それに沿って一つずつ埋めていけば、体裁は整います。

要素内容
頭語「拝啓」で書き始め、結語は「敬具」で結んでおきます
時候の挨拶「〇〇の候」「〇〇の折」といった一文を置きます
お礼お祝いをいただいたことへの感謝を、ここで述べます
近況こちらが元気にしていることを、短く伝えておきます
結び相手の健康を気遣う言葉を置いて、締めくくります

お礼の手紙は弔事の手紙とは書き方が違いますので、同じ形で書き始めないよう気をつけてください。お悔やみの手紙では頭語と時候の挨拶を省くのが通例になっていますが、お祝いのお礼のほうでは、どちらも入れて書くのが通例です。

内祝いの品を送るのであれば、そこへカードを添える形でも構いませんので、便箋を一枚書き上げなければならないというものではありません。 その場合は数行で十分ですので、お礼と近況だけ書いておけば足りますし、品物と一緒に届くぶん、時期を外すこともありません。

書き上げてから投函までに日が空いてしまうと、せっかくの手紙が届くころには受け取りの連絡としては遅すぎることになります。 一報だけ電話で先に入れておき、手紙のほうはあとから落ち着いて書くという順にしておけば、どちらも間に合います。

子どもがもらった場合

入学祝いや卒業祝いのように、子ども本人へのお祝いをいただくことがあり、 この場合は親が代わりにお礼を伝えてしまってよいのかどうかで迷います。 まだ字も書けない年齢であればなおさら、親のほうで全部済ませてしまいたくなります。

ここでの軸は、お礼を伝えるのが誰なのかという点になり、子ども本人から伝えるのが基本の形になります。 ただし本人だけに任せてしまうと、伝わったのかどうかがこちらでも分からないままになります。

立場お礼の伝え方
小さい子ども電話で一言だけ、本人の声を届けておきます
字が書けるようになった子手紙や絵を書いて、本人から届けます
親別に連絡を入れ、子どもだけには任せません
入学祝いをいただいたとき品物のお返しが不要とされるぶん、伝え方が要になります

祖父母がもっとも喜ぶのは、品物のお返しではなく孫本人の声のほうになります。本人が書いた手紙や絵はどんな品物よりも喜ばれますので、文字が拙くても差し支えなく、本人の手で書かれたということ自体にそのまま意味があります。

実際に多いのは、電話口で「ありがとう」の一言だけ言って、あとは親に代わってしまうという形ですが、それで十分に足ります。 祖父母の側は声さえ聞ければ用は済んでいますので、長く話せなくても構いませんし、うまく言えなかったことのほうが話の種になります。

画用紙にランドセルの絵を描いて封筒に入れるという形であれば、書けるようになった子でも一人で仕上げられます。 親のほうは別に電話を入れて受け取りを伝えておけば、お礼が二重になったとしても失礼にはならず、むしろ確実に伝わります。

お礼の伝え方に決まった正解があるわけではなく、 相手とのふだんのやり取りに合わせて選べば、それで足ります。 毎週のように電話をしている相手であれば電話がいちばん自然な形になりますし、 LINEでやり取りしている友人であれば、その日のうちに一行送れば十分に伝わります。

どの相手でも変わらないのは、受け取ったことをまず先に知らせるという一点だけです。 内祝いの品を選び終えるのを待たずに、その日か翌日までに一報を入れておけば、 贈った側は荷物の行方を気にせずに済みますし、 細かい言葉づかいを思い出せなくても失礼にはなりません。

よくある質問

お祝いをもらったら、いつお礼を伝えますか?

その日か翌日までです。とくに配送で贈られた場合、相手は届いたかどうかが分かりません。内祝いが遅れることよりも、連絡がないことのほうが相手を困らせます。

LINEでお礼を伝えてもよいですか?

友人や同僚には失礼にあたりません。むしろ相手も気軽に受け取れます。写真を添えると伝わりやすくなります。ただしスタンプだけで済ませるのは避け、言葉を添えます。目上の方でも、日ごろLINEでやり取りしているなら構いません。

目上の方にはどう伝えますか?

電話か手紙が適します。「取り急ぎお礼まで」は略式の表現とされるため、目上の方には使わないほうが無難です。使うなら、後日改めて丁寧なお礼をすることが前提になります。

現金をいただいた場合、金額に触れますか?

触れません。「お心遣いをいただき、ありがとうございました」といった言い方にします。金額を口にすると、額の評価をしている印象になります。

手紙の書き方は?

頭語(拝啓)、時候の挨拶、お礼、近況、結びの順です。弔事の手紙では頭語と時候の挨拶を省きますが、お祝いのお礼では入れるのが通例です。内祝いにカードを添える形なら数行で十分です。

子どもがお祝いをもらった場合は?

子ども本人からお礼を伝えるのが基本です。小さい子なら電話で一言、書けるようになれば手紙や絵にします。親からも別に連絡し、子どもだけに任せません。入学祝いは品物のお返しが不要とされるため、お礼の伝え方が重要になります。

まとめ

  • その日か翌日までに受け取りを知らせます
  • 内祝いより連絡のほうを先にします
  • 手段は普段のやり取りに合わせます
  • 目上の方には電話か手紙にします
  • 友人にはLINEでも構いません
  • スタンプだけで済ませず、言葉を添えます
  • 現金をいただいたら金額には触れません
  • 「取り急ぎ」は目上の方に使いません
  • 子どもへのお祝いは本人からもお礼を伝えます

参考情報

  1. リンベル ギフトコンシェルジュ「贈り物のマナー」
    https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/1939
  2. 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
    https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html
  3. 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx

受け取りの連絡を早く行う点、「取り急ぎ」が略式の表現とされる点は、参照した情報源で共通しています。

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。地域・ご家庭の慣習によって異なります。判断に迷う場合は、ご親族や周囲の方にご確認ください。