結論
自分が喪中か、相手が喪中かで書き方が変わります。
自分が喪中なら年賀欠礼を伝えます。 相手が喪中ならお悔やみと気遣いを中心にします。
4つの場面
喪中に関わる寒中見舞いは、誰が喪中かと 年賀状が届いたかの組み合わせで4通りになります。
書く内容はそれぞれ変わりますが、 時期はいずれも同じです。 松の内明けから立春まで。関東なら1月8日ごろから2月4日ごろまでになります。
| 場面 | 中心に書くこと |
|---|---|
| 自分が喪中。年賀状が届いた | 年賀欠礼を伝えます |
| 相手が喪中。年賀状を出せない | お悔やみと気遣い |
| 相手が喪中と知らず年賀状を送った | お悔やみとお詫び |
| 喪中はがきをもらった返信 | お悔やみ。任意です |
時期はいずれも松の内明け〜立春です。関東なら1月8日ごろから、2月4日ごろまで。
自分が喪中
年賀状が届いた場合、喪中で年始の挨拶を控えたことを伝えます。
| 要素 | 例 |
|---|---|
| 見舞いの挨拶 | 寒中お見舞い申し上げます |
| 年賀状のお礼 | ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました |
| 年賀欠礼 | 昨年〇月に〇〇が永眠いたしましたため 年始のご挨拶を控えさせていただきました |
| お詫び | ご連絡が行き届かず失礼いたしました |
| 結び | 本年もよろしくお願い申し上げます |
誰が亡くなったかは書かなくても構いません。「服喪中につき」だけでも足ります。仕事関係にはこちらが自然です。
薄墨にする必要はありません
喪中はがきは薄墨で印刷することが多いのですが、寒中見舞いは通常の濃さで構いません。
寒中見舞いは季節の挨拶であって、弔事の通知ではないためです。
相手が喪中
年賀状を出せないため、寒中見舞いで新年の挨拶に代えます。お悔やみと気遣いを中心にします。
| 場面 | 文例 |
|---|---|
| 喪中はがきをもらっていた | 寒中お見舞い申し上げます ご服喪中と伺い 年始のご挨拶は控えさせていただきました 〇〇様のご逝去を悼み 心よりお悔やみ申し上げます 寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください |
| 知らず年賀状を送った | 寒中お見舞い申し上げます ご服喪中とは存じ上げず 年始のご挨拶を差し上げてしまいました ご無礼のほどお許しください 謹んでお悔やみ申し上げます |
| 親しい相手へ | 寒中お見舞い申し上げます 〇〇さんのこと 心からお悔やみ申し上げます 落ち着いたら また連絡させてください 体に気をつけて過ごしてください |
「おめでとう」は使いません。また近況報告や明るい話題は控えめにします。相手はご家族を亡くしたばかりです。
死因を尋ねません
「何があったのですか」と書かないでください。相手が自分から話すのを待ちます。
また「頑張って」も避けます。すでに耐えている相手への言葉としては重くなります。
喪中はがきへの返信
喪中はがきに返信する義務はありません。ただし初めて不幸を知った場合は、お悔やみを伝えると丁寧です。
喪中はがきを受け取ったとき、返事をするかどうかで迷います。 何も返さないままにする方も多くいます。
判断が分かれるのは、訃報をそこで初めて知った場合です。 お悔やみを伝えたいが、 葬儀はすでに終わっており、今さら連絡してよいのか迷います。
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 葬儀に参列した | 返信は不要です |
| 喪中はがきで初めて知った | 寒中見舞いでお悔やみを。または年内に手紙で |
| 香典を渡していない | 後日渡せます。「御仏前」として |
| 親しい間柄 | 電話や手紙で。時期を問いません |
喪中見舞いとして、年内に手紙やお供えを送る方法もあります。寒中見舞いを待たずに伝えられます。
共通の注意
喪中の寒中見舞いでは、使わない言葉があります。 賀詞はもちろん、それ以外にも注意が要ります。
賀詞のほか、弔事で避けられる言葉にも注意が要ります。 「重ね重ね」「たびたび」といった重ね言葉です。 お悔やみに触れる場合は、この点が効いてきます。
| 避けること | 理由 |
|---|---|
| 賀詞 | 喪中であり、松の内も明けています |
| 年賀はがき | お年玉番号と干支の図柄が付いています |
| 華やかな図柄 | 落ち着いたものを選びます |
| 「おめでとう」 | 祝いの言葉です |
| 死因を尋ねる | 相手が話すのを待ちます |
| 重ね言葉 | 「重ね重ね」「たびたび」など |
重ね言葉は弔事で避けられます。不幸が繰り返される連想があるためです。お悔やみを書く場合は気をつけてください。
よくある質問
自分が喪中のとき、寒中見舞いに何を書きますか?
年賀状のお礼、喪中で年始の挨拶を控えたこと、知らせが行き届かなかったお詫び、結びの挨拶です。誰が亡くなったかは書かなくても構いません。「服喪中につき」だけでも足ります。
相手が喪中のときは?
お悔やみと気遣いを中心にします。「おめでとう」は使わず、近況報告や明るい話題も控えめにします。相手はご家族を亡くしたばかりです。
薄墨で書くべきですか?
通常の濃さで構いません。喪中はがきは薄墨で印刷することが多いのですが、寒中見舞いは季節の挨拶であって弔事の通知ではないためです。
喪中はがきに返信すべきですか?
返信する義務はありません。葬儀に参列していれば不要です。ただし喪中はがきで初めて不幸を知った場合は、寒中見舞いでお悔やみを伝えると丁寧です。年内に「喪中見舞い」として手紙やお供えを送る方法もあります。
書いてはいけない言葉はありますか?
賀詞、「おめでとう」、死因を尋ねる言葉は避けます。また「重ね重ね」「たびたび」などの重ね言葉も、不幸が繰り返される連想があるため弔事では避けられます。
「頑張って」と書いてもよいですか?
避けてください。すでに耐えている相手への言葉としては重くなります。「ご自愛ください」「落ち着いたら連絡してください」といった言い方が自然です。
まとめ
- 自分が喪中か相手が喪中かで変わる
- 自分が喪中なら年賀欠礼を伝える
- 相手が喪中ならお悔やみと気遣い
- 薄墨にする必要はない
- 賀詞と年賀はがきを使わない
- 死因を尋ねない
- 「頑張って」を避ける
- 重ね言葉を避ける
参考情報
- 日本郵便「年賀状(年賀はがき)」
https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/nenga/ - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
年賀状の受付開始日・元日配達の投函期限は年によって変わります。その年の日本郵便の案内をご確認ください。本記事の日付は例年の目安です。喪中の範囲や賀詞の使い分けには考え方に幅があるため、断定を避けて記載しています。
本記事で紹介している時期や作法は一般的な目安です。年賀状の受付開始日や元日配達の締切は年ごとに変わります。その年の日本郵便の案内をご確認ください。喪中の範囲や過ごし方は、地域・ご家庭・宗派によって考え方が異なります。