結論
ドアが開いたら、まずあいさつ。 玄関に入ってから靴を脱ぎ、「どうぞ」と言われてから上がります。
コートはドアが開く前に脱いでおきます。 玄関先で長話をしないことも大切です。
玄関での流れ
| 順 | すること |
|---|---|
| 1 | ドアが開いたらあいさつします |
| 2 | 玄関のなかへ入り、ドアを閉めます |
| 3 | 改めてあいさつします |
| 4 | 正面を向いたまま靴を脱ぎます |
| 5 | 「どうぞ」と言われてから上がります |
| 6 | 上がってから向き直り、靴を揃えます |
| 7 | 案内された部屋へ進みます |
4と6が入れ替わりやすい点です。背中を向けて靴を脱がず、上がってから向き直って揃えます。
ドアの外で立ち話をしないこと
あいさつをしたら、まず玄関のなかへ入ります。
ドアを開けたまま話し込むと、冷気や暑さが家に入ります。近隣に声も聞こえます。話は入ってからにしてください。
あいさつの言葉
玄関でのあいさつは2回に分かれます。 ドアが開いたときと、中に入ってからです。
使い分けで迷うのが「おじゃまします」です。 本来は上がるときの言葉で、 玄関に入った時点で使う方も多く見られます。
| 場面 | 言葉 |
|---|---|
| ドアが開いたとき | 「こんにちは」 |
| 玄関に入ってから | 「本日はお招きいただきありがとうございます」 |
| 親しい相手なら | 「おじゃまします」 |
| 上がるとき | 「失礼します」 |
| 初めて訪ねる家 | 「はじめまして。〇〇と申します」 |
「おじゃまします」は上がるときの言葉です。玄関に入った時点で使う方も多く、間違いではありませんが、改まった場では上がる直前に「失礼します」とするほうが丁寧になります。
上がるタイミング
「どうぞお上がりください」と言われてから上がります。
- 自分から上がりません。相手の言葉を待ちます
- 「どうぞ」の後はためらわず上がります。遠慮しすぎると相手が困ります
- スリッパを出されたら履きます。断りません
- スリッパがなければそのまま上がります
- 複数人なら目上の方から上がります
スリッパを断らないでください
「けっこうです」と断る方がいますが、用意した相手の気持ちを無にします。
とくに冬は床が冷えるため、履くほうが相手も安心します。和室に入るときは、入口で脱いで揃えておきます。
手土産を渡す位置
手土産は部屋に通されてから渡すのが基本です。 玄関では渡しません。
ただし冷たいものだけは例外です。 部屋で渡すまで待つと、その間に傷みます。 品物の性質のほうが、渡す場所の作法より優先します。
| 渡す場所 | 目安 |
|---|---|
| 部屋に通されてから | 基本はこちら。あいさつの後に |
| 玄関先 | 冷蔵・冷凍のもの、短時間の訪問 |
| 上がらない訪問 | 玄関で渡します |
冷たいものだけは玄関で渡してください。「冷蔵のものですので、先にお渡しします」と添えれば、相手もすぐ冷蔵庫に入れられます。
気をつけたいこと
玄関で避けたいことには、いずれも理由があります。 形式のためではありません。
たとえば背中を向けて靴を脱がないのは、 相手にお尻を向けることになるためです。 いずれも相手がその場に立って見ているという前提から来ています。
| 避けたいこと | 理由 |
|---|---|
| 背中を向けて靴を脱ぐ | 相手にお尻を向けることになります |
| コートを着たまま入る | 外の埃を持ち込まないという考え方から |
| 玄関を靴でふさぐ | 端に寄せます |
| 傘を持ち込む | 外で水を切り、玄関の外か傘立てへ |
| 大きな荷物を上げる | 玄関に置かせてもらうか一声かけます |
| 玄関で長話をする | 相手を立たせたままになります |
荷物は一声かけてください。「大きな荷物ですが、こちらに置かせていただいてよろしいでしょうか」と尋ねれば、相手が置き場所を示してくれます。
よくある質問
玄関ではどういう流れになりますか?
ドアが開いたらあいさつ、玄関のなかへ入ってドアを閉め、改めてあいさつします。正面を向いたまま靴を脱ぎ、「どうぞ」と言われてから上がり、上がってから向き直って靴を揃えます。
あいさつは何と言いますか?
ドアが開いたときは「こんにちは」、玄関に入ってから「本日はお招きいただきありがとうございます」、上がるときに「失礼します」とします。親しい相手なら「おじゃまします」で構いません。
いつ上がればよいですか?
「どうぞお上がりください」と言われてからです。自分から上がりません。ただし言われた後はためらわず上がってください。遠慮しすぎると相手が困ります。
スリッパは断ってもよいですか?
断らないでください。用意した相手の気持ちを無にします。とくに冬は床が冷えるため、履くほうが相手も安心します。和室に入るときは入口で脱いで揃えておきます。
手土産は玄関で渡しますか?
基本は部屋に通されてから、あいさつの後に渡します。ただし冷蔵・冷凍のものは「冷蔵のものですので、先にお渡しします」と添えて玄関で渡してください。上がらない訪問なら玄関で渡します。
大きな荷物はどうしますか?
一声かけてください。「大きな荷物ですが、こちらに置かせていただいてよろしいでしょうか」と尋ねれば、相手が置き場所を示してくれます。傘は外で水を切り、玄関の外か傘立てに置きます。
まとめ
- ドアが開いたらまずあいさつ
- 玄関に入ってから話す
- 正面を向いたまま靴を脱ぐ
- 「どうぞ」と言われてから上がる
- 上がってから向き直って靴を揃える
- スリッパは断らない
- コートは入る前に脱ぐ
- 冷たい手土産は玄関で渡す
参考情報
- 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html - 高島屋「進物の基礎知識」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html - 郵便局のネットショップ「贈り物のマナー」
https://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/gift_contents_107.aspx
手土産の金額や渡し方に公的な基準はありません。本記事は広く共通して挙げられる目安をまとめたものです。地域・ご家庭・間柄によって実際には大きく異なります。
本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。手土産に決まりはなく、地域・ご家庭・間柄によって異なります。とくに親しい相手との間では、形式より相手の負担にならないことを優先してください。