結論
光沢のない黒が基本です。 男性は紐で結ぶ革靴(内羽根のストレートチップかプレーントゥ)、 女性はヒール3〜5cmの黒いパンプス。
避けるのはエナメル・金具・スエード・爬虫類の型押し。 男性のローファー、女性のサンダルやピンヒールも向きません。
靴を脱ぐ場面があります。靴下・ストッキングにも気を配ってください。
男女別の基本
| 基本 | 避けるもの | |
|---|---|---|
| 男性 | 黒の革靴・紐で結ぶタイプ(内羽根ストレートチップ/プレーントゥ) | ローファー、金具付き、エナメル、スエード |
| 女性 | 黒のパンプス・ヒール3〜5cm(布製または本革) | サンダル、ミュール、ピンヒール、厚底、エナメル |
| 子ども | 黒のローファーや革靴 | 光るスニーカー、キャラクターもの |
| 靴下 | 男性は黒無地/女性は黒のストッキング | 白、柄物、くるぶし丈、素足 |
子どもは黒の革靴がなければ地味なスニーカーでも可です。 大人と同じ基準は求められません。
男性の靴
黒の革靴で、紐で結ぶタイプを選びます。 つま先に横一文字の切り替えがあるストレートチップ、 または装飾のないプレーントゥが適します。
男性の革靴は形で格が分かれます。 同じ黒でも、飾りの有無と紐の付き方で 弔事に使えるかどうかが変わります。
| 形 | 弔事での扱い |
|---|---|
| 内羽根ストレートチップ | もっとも適する。慶弔どちらにも使える |
| プレーントゥ | 適する |
| 外羽根 | 許容されるが、内羽根のほうが格が上 |
| ウィングチップ | 避ける。装飾が多くカジュアル |
| ローファー | 避ける。紐がなくカジュアル |
| ビットローファー | 避ける。金具が付いている |
1足持つなら内羽根のストレートチップです。 弔事だけでなく、結婚式やビジネスの場でも使えます。
女性の靴
光沢のない黒のパンプス。ヒールは3〜5cm程度で、 太めの安定したものが適します。
女性の靴は素材とヒールが問題になります。 加えて、長時間立つ場面や 体調によっては歩きやすさも優先することになります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 素材 | 布製がもっとも無難。本革も可 |
| ヒール | 3〜5cm。太めで安定したもの |
| 形 | つま先とかかとが覆われていること |
| 装飾 | なし。リボン・金具は避ける |
フラットシューズでも差し支えありません。 妊娠中や足に不安がある場合、体調を優先して構いません。 ただしバレエシューズのようにカジュアルに見えるものは避けます。
避ける素材と形
靴には避けたい素材と形があります。 色が黒でも当てはまらないことがあります。
基準は光と音です。 光沢の強いものは目を引き、 硬い底や高いヒールは床に響きます。
| 避けるもの | 理由 |
|---|---|
| エナメル | 光沢が強く華やかに見える |
| スエード・型押し | 殺生を連想させる |
| 金具・バックル | 装飾にあたる |
| サンダル・ミュール | つま先やかかとが出て露出にあたる |
| ピンヒール・厚底 | 音が響く。移動が多い場面に向かない |
| ブーツ | カジュアル。脱ぎ履きしにくい |
音は意外と目立ちます。 読経中に硬い床を歩くと響くため、ヒールの形と高さは実用面でも重要です。
靴下とストッキング
男性は黒無地の靴下。座ったときに素肌が見えない丈を選びます。 女性は黒のストッキングで、肌がうっすら透ける程度の薄さが基本です。
素足は避けます
夏でもストッキングは着用します。素足での参列は露出にあたります。
男性も、くるぶし丈の靴下は避けます。焼香で座敷に上がると、思いのほか見られます。
靴を脱ぐ場面
自宅での葬儀や、和室での法要では靴を脱ぎます。 このとき見られるのは靴の中と、靴下・ストッキングです。
和室での法要や自宅への弔問では、靴を脱ぎます。 そのとき見えるのは靴下と、脱ぎ履きの動作です。 紐靴だと時間がかかり、後ろの人を待たせます。
| 気をつけること | 理由 |
|---|---|
| 靴下に穴がないか | 脱いだときに目立つ |
| ストッキングの伝線 | 同上。予備を持つと安心 |
| 脱ぎ履きのしやすさ | 紐を結び直す時間で列が止まる |
| 靴をそろえる | 脱いだらつま先を外に向けて端に寄せる |
紐靴は正式ですが、脱ぎ履きに時間がかかります。 和室での法要が分かっている場合は、結び直しやすい状態にしておくと慌てません。
雨や雪の日
積雪や凍結のある地域では、革靴やパンプスでの移動は危険です。 会場まで別の靴で行き、履き替える方法が取られます。
履き替え用の靴は黒の袋に入れて持参します。 式場に下足入れがあるかを事前に確認しておくと安心です。
よくある質問
男性はどんな靴を履けばよいですか?
黒の革靴で、紐で結ぶタイプです。つま先に横一文字の切り替えがある内羽根のストレートチップ、または装飾のないプレーントゥが適します。1足持つなら内羽根のストレートチップが、弔事にも結婚式にも使えます。
ローファーで参列してもよいですか?
避けます。紐がなくカジュアルに分類されるためです。金具の付いたビットローファーや、装飾の多いウィングチップも向きません。
女性のヒールの高さはどれくらいですか?
3〜5cm程度で、太めの安定したものが適します。ピンヒールや厚底は音が響き、移動の多い場面に向きません。フラットシューズでも差し支えありませんが、バレエシューズのようにカジュアルに見えるものは避けます。
スエードの靴はなぜ避けるのですか?
殺生を連想させるためです。同じ理由でヘビやワニなどの型押しも避けます。一般的な黒の革靴は問題ありません。エナメルは光沢が強く華やかに見えるため避けます。
夏でもストッキングを履きますか?
履きます。素足での参列は露出にあたります。薄手のものを選んで構いませんが、色は黒のままです。男性もくるぶし丈の靴下は避けます。焼香で座敷に上がると思いのほか見られます。
雪の日はどうすればよいですか?
会場まで滑りにくい靴で移動し、履き替えます。履き替え用の靴は黒の袋に入れて持参します。式場に下足入れがあるかを事前に確認しておくと安心です。
まとめ
- 光沢のない黒が基本
- 男性は紐で結ぶ内羽根ストレートチップ
- 女性は黒のパンプス、ヒール3〜5cm
- エナメル・金具・スエード・型押しは避ける
- ローファー・サンダル・ピンヒールも向かない
- 素足は不可。靴下・ストッキングにも気を配る
- 靴を脱ぐ場面があることを想定しておく
参考情報
- 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)「お葬式(お通夜/告別式)に相応しい服装【迷わないための完全ガイド】」
https://www.zensoren.or.jp/dictionary/dictionary04/ - イオンのお葬式「葬式の服装マナー【男女・立場別】身だしなみや小物の基本」
https://www.aeonlife.jp/knowledge/manner/manner_fashion - 小さなお葬式「通夜に喪服は失礼って本当?服装のマナー・持ち物について解説」
https://www.osohshiki.jp/column/article/887/
避けるもの(毛皮・アニマル柄・光沢・金色)と、その理由は参照した情報源で共通しています。細部で記述が分かれる点は、本文中にその旨を記載しています。
本記事で紹介している目安は一般的なものです。地域・宗派・ご葬家の考え方によって扱いが異なる場合があります。ご判断に迷う場合は、ご親族や葬儀社にご確認ください。