結論

法事の準備は2か月から3か月前に菩提寺へ連絡するところから始まります。 日取りが決まらないうちは会場も料理も人数も動かせませんので、 ほかのことに先立って、まず僧侶の予定を押さえてください。 四十九日だけは亡くなってから2か月に満たない日程にあたるため、 葬儀が済んだらすぐ、遅くとも3週間から1か月前には動き出すことになります。

そのあとは会場、案内状、会食、引き出物の順に決まっていき、 引き出物は2週間前までに発注し、会食の人数は1週間前までに確定させることになります。 つまり施主の仕事は、返信の締切を2週間前に置いて、 そこまでに人数を固めるところに集まっていますので、 案内状は1か月から1か月半前に届くよう手配するのが実際の起点になります。

いつから動き始めるか

来年が父の一周忌にあたると気づいたところで、 何から手をつければよいのかが分からず、 とりあえず手帳に命日だけ書き込んで先延ばしにしてしまうことがあります。 日取りも会場も人数も、どれか一つを決めないと次が決まらないように見えるためです。

実際には決める順番がはっきりしており、 先に押さえておくものと、人数が固まってからでないと動かせないものの 二つに分かれています。 同じ調査で葬儀や法要について不安なことを尋ねた結果を見ると、費用が分からない64.5パーセント、お布施の金額が分からない62.9パーセント、葬儀や法要に何が必要か分からない57.9パーセントと続いており、6,192人のうち半数以上が段取りそのものに不安を抱えていますので、 まずは全体の逆算を一度目で追ってから、いちばん上から順に手をつけてください。

時期すること遅れるとどうなるか
2〜3か月前菩提寺へ連絡して日取りを相談します希望の土日から順に埋まっていきます
2か月前会場を押さえ、会食の会場も仮予約します法要と会食が離れた場所になります
1〜1か月半前案内状を出し、返信の締切を添えます先約が入って欠席が増えます
2週間前返信を締め切り、出席の人数を数えます料理の数を決められなくなります
2週間前引き出物を発注し、予備を含めた数を決めます届くまでに数日かかり、間に合いません
1週間前会食の人数を店へ最終の数として伝えます追加や取り消しが利かなくなります
前日お布施を包み、持ち物をまとめておきます当日の朝に慌てることになります

この表でいちばん動かせないのは、いちばん上の一行にあたります。寺院は春秋の彼岸とお盆が繁忙期にあたり、土日は特に予定が重なりますので、連絡が遅れるほど選べる日が減っていきます。四十九日だけは事情が違い、亡くなってから2か月に満たない日程ですので、葬儀が済んだらそのまま続けて相談してください(最終確認:2026年8月)。

三回忌や七回忌のように何年も先の法要であれば、 前もって手帳に書いておく余裕がありますが、 2か月前になったら菩提寺へ電話するとだけ決めておけば、 あとは表の順に落ちていきます。

なお、準備の重さは回忌が進むにつれて軽くなっていきます。 招く人数が減れば会食も引き出物も数が少なくなり、 家族だけで営むのであれば、案内状も引き出物も要りませんので、 菩提寺への連絡と当日のお布施だけで整います。

何回忌まで営むかの一覧を見る

菩提寺への連絡で尋ねること

菩提寺へ電話をかけるとき、 何をどう切り出せばよいのか分からないまま受話器を取る方は少なくありません。 葬儀のときは葬儀社が間に入ってくれましたが、 法事は自分で直接、住職と話すことになるためです。

ここで押さえておきたいのは、 この一本の電話で決まることが、日取りだけではないという点にあたります。 場所も、お布施の目安も、当日に用意するものも、 そのお寺のやり方によって変わりますので、 次の6つをまとめて尋ねてしまうほうが、あとの手戻りがなくなります。

尋ねること言い方の例
日取りの候補「◯月◯日の午前中は空いておりますでしょうか」
場所「本堂をお借りできますか、それとも自宅へお越しいただけますか」
お布施の目安「皆さまどのくらい包まれているかお聞かせ願えますか」
用意するもの「お供えや花などで、こちらで用意するものはありますか」
会食への出席「法要のあとのお席にご一緒いただけますでしょうか」
卒塔婆「塔婆はお願いしたほうがよろしいでしょうか」

この6つのうち、いちばん聞きづらいのはお布施の目安ですが、いちばん尋ねる価値があるのもここにあたります。「お気持ちで」と返ってくることもありますが、その場合でも「檀家の皆さまはどのくらい包まれていますか」と重ねて尋ねれば、おおよその幅を教えていただけることがほとんどです。卒塔婆は宗派によって用いませんので、要否そのものを確かめてください(最終確認:2026年8月)。

同じ調査で菩提寺がある3,158人に寺からどのような連絡が届くかを尋ねた結果を見ると、年忌法要のお知らせが届くと答えた人は21.9パーセントにとどまり、特に連絡や情報提供はないと答えた人が55.5パーセントと半数を超えています。 寺のほうから「そろそろ一周忌です」と知らせてもらえる家は少数派にあたりますので、 待っていても案内は来ないものと考えて、こちらから連絡してください。

菩提寺が遠方にある場合や、そもそも付き合いのあるお寺が無い場合もあります。 その場合は葬儀を頼んだ葬儀社に相談すれば僧侶を手配してもらえますが、 先祖代々のお墓が寺院の墓地にあるときは、 よそのお寺にお願いすると角が立つことがありますので、 まずは菩提寺へ一報を入れておいてください。

法事のお布施はいくら包むかを見る

どこで営むかを決める

法要をどこで営むかは、 お寺の本堂を借りるか、自宅に来ていただくかの二択だと思われがちですが、 実際には法要会館やホテル、霊園の施設という選び方もあります。 招く人数と、会食をどうするかで向き不向きが分かれます。

判断の軸になるのは、移動が何回発生するかという一点にあたります。 法要と会食と墓参りが離れた場所になると、 高齢の親族には負担が重くなりますので、 次の表では場所ごとにその点を整理しました。

場所向いている場合気をつけること
菩提寺の本堂お墓が同じ境内にあるときに向いています会食の席は別に手配することになります
自宅家族と近い親族だけで営むときに向きます仏壇の掃除と座る場所の支度が要ります
法要会館人数が多く、会食も同じ場所で済ませたいとき菩提寺の許しを得てから予約します
ホテル・料理店遠方から集まる方が多いときに向きます読経ができるか先に確かめておきます
霊園の施設納骨をあわせて行うときに向いています使える時間が区切られていることがあります

会場を先に押さえてから菩提寺へ連絡すると、順番が逆になって困ることがあります。お寺によっては本堂で営むことを勧められますし、外の会場へ出向くかどうかは僧侶の予定にも関わりますので、場所の相談も日取りと同じ電話で済ませてしまうほうが確実です。ホテルや料理店では読経を断られることもありますので、予約の前に必ず確かめてください(最終確認:2026年8月)。

自宅で営む場合は、当日までに仏壇まわりを整えておくことになります。 お供えと花を新しくし、座布団の数を数えておくだけで足りますが、 人数が多いと座る場所そのものが足りなくなりますので、 椅子を借りるかどうかを早めに決めておいてください。

納骨をあわせて行う場合は、法要のあとに墓地へ移動する流れになります。 移動の手段と所要時間を案内状に書いておくと、 車で来るか電車で来るかを参列者が自分で判断できますので、 当日の乗り合わせの相談も減ります。

納骨式の準備と当日の流れを見る

人数が決まらないと動けないもの

案内状を出したあと、返信が5枚ほど返ってきたところで手が止まります。 あと3軒からの返事が来ないと料理の数が決められませんが、 催促してよいものかどうかも分からず、 締切だけが近づいてくるという形になりがちです。

この停滞が起きるのは、 人数に連動して動くものが3つ同時にぶら下がっているためにあたります。 何がいつまでに要るのかを分けて見ておけば、 待つべきものと先に進めてよいものが切り分けられます。

人数で決まるものいつまでに確定するか
会食の料理の数1週間前までに店へ最終の人数を伝えます
引き出物の数2週間前までに家族の数で発注します
席の数と席順前日までに紙に書き出しておきます
御膳料の要否僧侶が会食に出るかどうかで決まります
引き出物の予備2つか3つ多めに用意しておきます

数え方でいちばん間違えやすいのは、料理と引き出物で単位が違うという点にあたります。料理は一人ずつ必要ですが、引き出物は1家族に1つで足りますので、夫婦で出席される方が3組いれば、料理は6人分、引き出物は3つになります。当日になって思いがけない方が来られることもありますので、引き出物だけは予備を2つか3つ用意しておくと慌てずに済みます。品物の選び方と金額の目安は別の記事で扱っています(最終確認:2026年8月)。

返事が来ない相手には、締切の2、3日あとに電話をかけて構いません。 「お返事が行き違いになっているといけませんので」と前置きして尋ねると、 催促の色が薄れますし、 葉書を出し忘れているだけということも実際にはよくあります。

迷っている返事をそのまま待ち続けるより、 「当日でも構いませんので、朝までにお知らせください」と伝えてしまうほうが、 相手も答えやすくなります。 料理は当日の追加が利かないことがほとんどですが、 引き出物は予備で吸収できますので、その旨を添えれば相手の負担も軽くなります。

人数の連絡は、店と引き出物の業者で締切が違う

料理の最終確定を前日まで待ってくれる店がある一方で、引き出物は届くまでに数日かかりますので、2週間前には数を決めておく必要があります。同じ「人数を伝える」でも期限が違いますから、二つを一緒に考えないでください。

このずれを踏まえると、引き出物は少し多めに、料理は確定した数だけという組み立てになります。余った引き出物は、後日あらためて訪ねてくださった方へお渡しすることもできます。

会食の手配で決めること

法要のあとの会食は「お斎(おとき)」と呼ばれ、 故人を偲びながら食事をともにする席にあたります。 ここで決めることは料理の内容だけではなく、 席をどこに設けるか、僧侶が出席されるか、席順をどうするかまで含まれます。

判断が分かれるのは、 会食を設けるかどうかそのものにあたります。 近年は法要だけで解散する家も増えており、 設けないという選び方も失礼にはあたりませんので、 次の表で決めることを一度に確かめてください。

決めること考え方
会食を設けるか設けない場合は案内状にその旨を書きます
どこで食べるか移動が少ない場所を選ぶほうが喜ばれます
料理の内容仕出しか店かを人数と場所で決めます
僧侶の出席出席されない場合は御膳料を包みます
席順僧侶を上座に、遺族は下座に座ります
始めの言葉施主の挨拶のあと、献杯で始めます

席順は葬儀のときとそのまま逆になりますので、ここだけは覚えておいてください。法要の席では僧侶が最上座にあたり、遺族と施主はいちばん下座、つまり入口に近い席へ回ります。弔問を受ける側から、参列者をもてなす側へ立場が変わるためです。席次と献杯の作法は別の記事で詳しく扱っています(最終確認:2026年8月)。

料理を頼むときは、法事の席であることを必ず伝えてください。 伊勢海老や鯛のような祝いの膳に用いる食材を外した内容に変えてもらえますので、 当日になって膳の上を見て気まずくなることがありません。

僧侶が会食に出席されないときは、 食事代の代わりとして御膳料を包むのが通例にあたります。 出席されるかどうかは日取りの相談のときに尋ねておけば、 当日になって封筒を用意し直す必要がなくなります。

弔事の会食の席次と挨拶を見る

当日に持っていくもの

当日の朝、家を出る直前になって、 お布施の封筒はどこへしまったか、 位牌は持っていくのか、供花はいつ届くのかと、 確かめたいことが一度に浮かんできます。

前日のうちにまとめておけば済む話ですが、 何を持っていくかは会場によって変わるため、 一覧をそのまま使うと過不足が出ます。 寺で営む場合と自宅で営む場合の違いを含めて、次の表にまとめました。

持ち物要るかどうか
お布施・御車代・御膳料それぞれ別の封筒に分けて包みます
位牌寺や外の会場で営むときは持参します
遺影飾る場所があるかを先に確かめておきます
数珠家族の分もまとめて確かめておきます
引き出物会場へ直接届けてもらう方法もあります
芳名帳と筆記具受付を設けるときだけ用意します
お供えと花寺で用意される場合は持参しません

いちばん忘れやすいのは位牌にあたります。自宅で営むのであれば仏壇にありますが、寺や会館へ出向くときは持っていかなければならず、当日の朝に気づくと取りに戻る時間がありません。引き出物は数が多いと持ち運びが重くなりますので、会場へ直接届けてもらえるかを注文のときに尋ねておくと、当日の荷物が一つ減ります(最終確認:2026年8月)。

お布施は白い封筒に入れ、袱紗に包むか小さな盆に載せて渡します。 御車代と御膳料は、お布施とは別の封筒に分けて包むことになりますので、 前日のうちに3つを書き分けて、まとめて袱紗に入れておいてください。

受付を設けるかどうかは人数によります。 10人ほどの集まりであれば、玄関先で受け取って構いませんが、 20人を超えるようであれば、 親族のどなたかに受付をお願いしておくほうが、施主が挨拶に回れます。

お布施を渡す手順と添える言葉を見る

当日の流れと施主の挨拶

当日に施主が声を出す場面は、思っているより少なく、 法要の始まりと、会食の始まり、そして終わりの3回だけにあたります。 それぞれ短くて構いませんが、 何を言うのか決めていないと、その場で言葉に詰まります。

迷いやすいのは長さのほうです。 集まった方はこれから読経を聞き、食事をして帰りますので、 挨拶が長くなるほど段取りが押していきますから、 次の表の要素を一つずつ入れた長さで足ります。

場面入れる要素
法要の前集まっていただいた礼と、これから始める旨を述べます
会食の前法要が済んだ報告と、ゆっくり過ごしてほしい旨を伝えます
会食の終わり改めての礼と、これからの付き合いをお願いします
見送りのとき一人ずつに引き出物を渡しながら礼を述べます

3回のうちいちばん短くてよいのが、法要の前の挨拶にあたります。僧侶が控えていらっしゃる場面ですので、「本日はお集まりいただきありがとうございます。ただいまより父の一周忌法要を始めさせていただきます」の二文で十分です。故人の思い出を語るのは、会食の席のほうが向いています(最終確認:2026年8月)。

会食の前の挨拶では、 法要が滞りなく済んだことを一言添えると場が落ち着きます。 そのあとに献杯へつなぐことになりますが、 献杯の発声を親族の年長者にお願いする場合は、 当日の朝までに頼んでおいてください。

会食の終わりでは、締めの挨拶をしてから引き出物を渡します。 席を立ってから渡そうとすると、 帰り支度と重なって渡し漏れが起きますので、 挨拶のあいだに親族のどなたかに配ってもらうほうが確実です。

献杯の作法と挨拶の言葉を見る

かかるお金の全体像

準備を進めるうちにいちばん見通しが立たなくなるのが、 全部でいくらかかるのかという点にあたります。 お布施、会食、引き出物、会場と、支払う先がばらばらで、 合計を出す機会が最後まで訪れないためです。

全日本仏教会と大和証券が2025年3月に公表した「仏教に関する実態把握調査」では、葬儀や法要について不安なことの1位が「費用が分からない」で64.5パーセント、2位が「お布施の金額が分からない」で62.9パーセントとなっており、6,192人の6割以上がお金の見当のつかなさを挙げています。 金額そのものは地域と寺院によって幅が大きく、 当サイトで断定できるものではありませんので、 何にお金がかかるのかという項目のほうを次の表に整理しました。

費目何に対して払うか
お布施読経と法話に対してお包みするものです
御車代外の会場へお越しいただく交通費にあたります
御膳料会食に出られないときの食事代にあたります
会場の使用料寺の本堂や会館を借りるときにかかります
会食の料理一人あたりの単価に人数を掛けて計算します
引き出物家族の数だけ用意することになります
卒塔婆料塔婆を立てる場合にお布施とは別に包みます

この表で見落とされやすいのは、御車代と御膳料が別立てになるという点にあたります。お布施だけを用意していると当日に封筒が足りなくなりますので、僧侶が会食に出られるかどうかを先に確かめておいてください。それぞれの金額の目安は別の記事で扱っていますので、そちらをご覧ください(最終確認:2026年8月)。

費用を親族で分担する家もあります。 兄弟で分けるのであれば、包む前に金額を共有しておくほうが、 あとから「そんなにかかっていたのか」という話にならずに済みます。

参列される方からは香典をいただきますので、 その分が費用の一部にあてられることになります。 いただいた香典に対して、当日は引き出物でお返しするという形ですので、 高額に包んでくださった方には後日あらためて品を贈ることもあります。

お布施の金額を親族に尋ねるときは、相手を選ぶ

お布施の目安は寺院との関係で決まりますので、同じ菩提寺の檀家である親族に尋ねるのがいちばん確かな方法にあたります。別の寺の檀家である親族に尋ねても、宗派も地域も違えば金額の基準そのものが違います。

尋ねる相手がいない場合は、菩提寺に直接尋ねて構いません。失礼にはあたりませんし、「皆さまどのくらい包まれていますか」という尋ね方であれば、住職の側も答えやすくなります。

御車代と御膳料の金額を見る

法事の準備に、これといった決まった手順があるわけではありません。 家族だけで営むなら案内状も引き出物も要りませんし、 寺の本堂を借りるのか自宅に来ていただくのかによって 当日までにすることはずいぶん変わりますので、 一覧をそのまま全部なぞる必要はまったくありません。

どの形で営む場合でも変わらないのは、 菩提寺への連絡がいちばん先に来るという一点だけです。 日取りが決まらなければ案内も出せず、人数も固まらず、 料理の数も引き出物の数も動かせませんので、 迷っているうちは何も進みません。まず電話を一本かけてしまえば、 あとは順番に落ちていきます。

よくある質問

法事の準備はいつから始めればよいですか?

2か月から3か月前が目安です。まず菩提寺へ連絡して日取りを相談し、そのあとで会場、案内状、会食、引き出物の順に決めていきます。寺院は春秋の彼岸とお盆が繁忙期にあたりますので、その時期に重なる場合はとくに早めの相談が必要です。

四十九日も2〜3か月前から準備するのですか?

四十九日だけは事情が違います。亡くなってから2か月に満たない日程にあたりますので、葬儀が済んだらそのまま続けて菩提寺へ相談してください。案内も3週間前ごろには出すことになります。

菩提寺への電話では何を尋ねればよいですか?

日取りの候補、場所、お布施の目安、こちらで用意するもの、会食に出席されるかどうか、卒塔婆の要否の6つをまとめて尋ねてください。一度の電話で決められることが多いほど、あとの手戻りが減ります。

お布施の金額を尋ねるのは失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。「皆さまどのくらい包まれていますでしょうか」という尋ね方であれば、住職の側も答えやすくなります。同じ菩提寺の檀家である親族に尋ねる方法もあります。

会食の人数はいつまでに決めればよいですか?

1週間前までに店へ最終の人数を伝えるのが目安です。引き出物は届くまでに数日かかりますので、2週間前までに数を決めておきます。料理は一人ずつ、引き出物は1家族に1つで数えます。

会食を設けなくても失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。法要だけで解散する家は増えています。設けない場合は案内状にその旨を書いておき、僧侶には御膳料を包んでください。引き出物の金額を少し上げて調整する考え方もあります。

当日に持っていくもので忘れやすいものは何ですか?

位牌です。寺や会館で営む場合は持参することになりますが、当日の朝に気づくと取りに戻る時間がありません。お布施・御車代・御膳料を分けて包んだ封筒も、前日のうちにまとめておいてください。

施主の挨拶は何回しますか?

法要の前、会食の前、会食の終わりの3回です。いずれも短くて構いません。法要の前は「本日はお集まりいただきありがとうございます」から始めて、これから始める旨を述べる二文で足ります。

まとめ

  • 準備は2〜3か月前から始めます
  • いちばん先に菩提寺へ連絡します
  • 案内状は1〜1か月半前に届くよう出します
  • 返信の締切は2週間前に置きます
  • 会食の人数は1週間前に確定します
  • 引き出物は2週間前までに発注します
  • 料理は一人ずつ、引き出物は1家族に1つで数えます
  • 寺で営むときは位牌を持参します

参考情報

  1. 公益財団法人全日本仏教会・大和証券株式会社「仏教に関する実態把握調査(2024年度)報告書」(2025年3月31日公表/調査時期2024年12月19〜20日/本調査6,192サンプル)
    https://www.jbf.ne.jp/wp-content/uploads/site211/files/pdf/2024jiltutaihaku-tyousa%20HPyou.pdf
  2. 小さなお葬式「法事とは?法要との違いや法事を迎える際の準備手順を徹底解説!」
    https://www.osohshiki.jp/column/article/389/
  3. はじめてのお葬式ガイド「法事・法要とは?違いや種類、流れ・準備を解説【初七日・四十九日・一周忌・三回忌】」
    https://www.e-sogi.com/guide/4474/
  4. 小さなお葬式「法事・法要の案内状の書き方徹底解説!法事や場面ごとの文例も紹介」
    https://www.osohshiki.jp/column/article/073/

準備の着手が2か月から3か月前にあたること、会食と引き出物の数を1週間から10日前に確定させることは、参照した情報源でおおむね一致しています。いっぽう案内状を出す時期は情報源によって幅があり、参照した情報源は1か月から2か月前としています。本記事では当サイトの既存記事と揃えて、1か月から1か月半前に届く形で示しました。不安の内訳(費用64.5パーセント、お布施62.9パーセント、何が必要か57.9パーセントなど)は全日本仏教会と大和証券の共同調査によるもので、全員6,192人のうち「あてはまる」「ややあてはまる」と答えた人の合計(あてはまる計)にあたります。お布施と御車代の金額は別の記事で扱っていますので、本記事では触れるにとどめています(最終確認:2026年8月)。

本記事で紹介している準備の時期・手配の順番・当日の流れは、いずれも一般的な目安にあたります。法事の営み方は宗派・地域・菩提寺・ご家庭によって大きく異なり、全国で共通する決まりがあるわけではありません。実際の進め方は、必ず菩提寺またはお勤めいただく僧侶にご確認ください。親族のあいだで考え方が分かれたときも、寺院の判断に従うのがいちばん角が立ちません。