結論

お返しではなく、お礼を伝えます。 届いてから3日以内が目安です。

目上の方には書面が丁寧ですが、 電話やメールでも構いません。 まず「届きました」と伝えることがいちばん大切です。

もらったときの対応

項目目安
やること お礼を伝える(お返しは不要)
時期 届いてから3日以内
目上の方へ はがき・封書が丁寧
親しい相手へ 電話・メッセージでよい
取引先へ 会社の慣例に従う
お返し 不要
受け取れない場合 丁重に辞退して返送

すぐに書面を用意できないなら、先に電話やメッセージで構いません。 「届いていない のでは」と心配させないことが先です。 あらためて書面を出しても差し支えありません。

まず届いたことを伝える

いちばん大切なのは「届きました」と知らせることです。 形式は後回しで構いません。

送った側は届いたか気にしています

配送は相手の手元に確実に着いたか分かりません。不在で戻っていないか、傷んでいないか、気にかけています。

丁寧なお礼状を練っているうちに日が経つより、先に一報を入れるほうが親切です。

時期扱い
届いた当日〜3日以内目安
1週間以内問題ない
2週間以上遅い。一言お詫びを添える
忘れていた気づいた時点で出す。出さないよりよい

遅れたら「ご挨拶が遅くなりました」と一言添えれば十分です。 長い言い訳は要りません。

伝える手段

お礼を伝える手段は相手によって変わります。 電話、はがき、メール。

基準になるのは普段のやり取りです。 改まった形にすればよいものでもなく、 いつもと違う手段は相手を身構えさせます。

相手向く手段
目上の方・恩師 はがき・封書
上司 はがき。翌日に口頭でも一言
取引先 会社の慣例(封書またはメール)
目上の親族 電話またははがき
両親・きょうだい 電話・メッセージ
親しい友人 メッセージ

子どもがいる家庭なら、子どもから一言伝えてもらうのも喜ばれます。 「おいしかったです」の一行で、 贈った側は続けてよかったと思えます。

お礼状の書き方

お礼状には書く順序があります。 考えながら書く場面ではありません。

形式どおりに書くとそっけなくなります。 定型の言葉だけでは、 本当に受け取ったのかも伝わりません。

要素内容
1. 時候の挨拶 「暑さ厳しき折」「盛夏の候」
2. 品が届いた旨 「結構なお品をお送りいただき」
3. 感想 「家族で美味しくいただきました」
4. お礼 「お心遣いに感謝申し上げます」
5. 結び 「ご自愛ください」

「感想」があると、お礼状らしくなります。 「美味しくいただきました」「子どもが喜んでいました」の一行で、 贈った側は選んでよかったと分かります。

相手別の例文

目上の方へ(はがき)

「暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。家族そろって美味しくいただいております。お心遣いに深く感謝申し上げます。どうぞご自愛ください。」

取引先へ(封書・メール)

「拝啓 盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。このたびは結構なお品を賜り、厚く御礼申し上げます。社員一同、ありがたく頂戴いたしました。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。 敬具」

親族へ(電話・はがき)

「暑い日が続きますが、お変わりありませんか。このたびは美味しいお品をありがとうございました。子どもたちも大喜びでした。こちらは皆元気にしております。どうぞご自愛ください。」

親しい相手へ(メッセージ)

「今日届きました。ありがとう! 早速いただきました、とても美味しかったです。暑いけど体に気をつけてね。」

会社宛に届いた場合

会社宛に届いた場合は個人で処理しません。 自分あての贈り物ではないためです。

問題になるのは誰が礼を返すかです。 担当者の判断で動くと、 会社としての対応と食い違います。

やること内容
1. 上長に報告する 個人で処理しない
2. 受領の記録を残す 贈答台帳に。翌年の参考になる
3. お礼を出す 会社の慣例に従う(封書またはメール)
4. 品物を扱う 部署で分ける/休憩室に置く
5. 規定を確認する 受け取れない規定なら返送

贈答の記録は必ず残してください。 担当が替わったとき、 どこからいくらの品をいただいていたかが分からないと引き継げません。

取引先への贈答マナーを見る

受け取れない場合

規定で受け取れないときは、丁重に返送します

公務員や、贈答を禁じている企業では受け取れません。黙って受け取ると規定違反になります。

手紙を添えて返送します。「規定により受け取れないため」と理由をはっきり書けば、相手も納得できます。今後は贈らないでほしい旨も添えると、翌年の手間が省けます。

辞退の文例

「このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。大変ありがたく存じますが、社内規定によりお受けすることができません。誠に恐縮ではございますが、ご返送させていただきます。
お気持ちだけありがたく頂戴いたします。今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。」

気をつけること内容
理由をはっきり書く「規定により」と明記する
感謝は伝える「お気持ちだけありがたく」
早めに返す生鮮品なら特に急ぐ
送料こちらで負担する
今後のこと「以後お気遣いなく」と添える

返送は失礼ではありません。 受け取れない事情を伝えないほうが、 翌年も贈られて双方が困ります。

よくある質問

お中元をもらったらお返しは必要ですか?

不要です。お中元はお礼の贈り物なので、いただいたらお礼を伝えれば足ります。届いてから3日以内が目安です。

お礼はどう伝えますか?

目上の方や恩師にははがき・封書が丁寧です。取引先は会社の慣例に従います。両親や親しい友人なら電話・メッセージで構いません。まず「届きました」と伝えることがいちばん大切です。

お礼状には何を書きますか?

時候の挨拶、品が届いた旨、感想、お礼、結びの5つです。特に「美味しくいただきました」「子どもが喜んでいました」といった感想があると、贈った側は選んでよかったと分かります。

お礼が遅れてしまいました。

気づいた時点で出せば十分です。2週間以上経っているなら「ご挨拶が遅くなりました」と一言添えます。長い言い訳は要りません。出さないよりは出すほうがよいです。

会社宛に届いたらどうしますか?

まず上長に報告し、個人で処理しません。受領を贈答台帳に記録し、会社の慣例に従ってお礼を出します。記録は担当が替わったときの引き継ぎに必要です。

規定で受け取れない場合はどうしますか?

手紙を添えて丁重に返送します。「社内規定によりお受けできません」と理由をはっきり書き、感謝は伝えます。送料はこちらで負担し、「以後お気遣いなく」と添えると翌年の手間が省けます。

まとめ

  • お返しは不要。お礼を伝える
  • 届いてから3日以内が目安
  • まず「届きました」と知らせるのが先
  • 目上にははがき・封書が丁寧
  • お礼状には感想を一行入れる
  • 会社宛は上長に報告し記録を残す
  • 受け取れないなら理由を書いて返送する

参考情報

  1. 郵便局のネットショップ「お中元の熨斗(のし)のマナー|水引の種類と結び方、正しい表書き」
    https://www.shop.post.japanpost.jp/column/ochugen/ochugen_noshi.html
  2. 高島屋「進物の基礎知識」
    https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html
  3. 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
    https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html

お中元にお返しは不要でお礼状を出すこと、送り状は品物より先に届くように出すこと、手渡しは紙袋から出して渡すことは、参照した情報源で共通しています。送り状を省略してよいかは相手との関係によるため、本文では相手別に整理しています。

本記事の例文はそのまま使えることを目指した目安です。相手との関係や状況によって、ふさわしい言い方は変わります。会社としてのやり取りでは、自社の慣例を優先してください。