結論
お中元は日ごろのお礼を伝える夏の贈り物です。 時期は7月上旬〜15日ごろ(地域差あり)、 金額は3千〜5千円が目安です。
掛け紙は紅白の蝶結びにのしを付け、表書きは「御中元」。 お祝いではないため、喪中でも贈れます。
お中元の基本
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 時期 | 7月上旬〜15日ごろ(地域差あり) |
| 金額 | 3千〜5千円(上司・仲人は5千円) |
| 水引 | 紅白の蝶結び(5本) |
| のし | 付ける(生ものは付けない) |
| 表書き | 御中元 |
| 名前 | 贈る人のフルネーム |
| 渡し方 | 配送が主流。送り状を先に出す |
| お返し | 不要。お礼状を出す |
| 喪中 | 贈ってよい(お祝いではないため) |
お中元は「お祝い」ではありません。 お礼の贈り物なので、 相手が喪中でも、自分が喪中でも贈れます。ただし四十九日以内は時期をずらします。
お中元とは
日ごろお世話になっている方へのお礼として、夏に贈るものです。 お祝いではありません。
お中元は一度きりの贈り物ではありません。 毎年続くことが前提になっており、 その点が普通のお礼と違います。
| 性格 | 内容 |
|---|---|
| お礼 | 半年間の感謝を伝える |
| 継続 | 毎年続けるものとされる |
| 挨拶 | 「今後もよろしく」という意味を含む |
| お返し | 不要。お礼状で足りる |
単年のお礼なら、お中元にしないほうが気楽です。 一度贈ると翌年も期待されます。 その年だけなら「御礼」として贈るほうが、双方に負担がありません。
贈る時期
お中元の時期は地域によって違います。 全国共通の期間はありません。
加えて近年は早まっています。 昔からの期間と、 実際に贈られている時期がずれてきています。
| 地域 | 時期 |
|---|---|
| 北海道 | 7月中旬〜8月15日 |
| 東北・関東 | 7月1日〜7月15日 |
| 北陸 | 地区により7月1日〜15日と7月15日〜8月15日に分かれる |
| 東海・関西・中国・四国 | 7月15日〜8月15日 |
| 九州 | 8月1日〜8月15日 |
| 沖縄 | 旧暦の7月13〜15日(年により変わる) |
近年は全国的に早まっています。 関東では6月下旬から贈ることも増えました。 相手の地域の時期に合わせるのが基本です。
誰に贈るか
お中元は誰にでも贈るものではありません。 相手を選びます。
注意が要るのは受け取れない立場の方です。 職種によっては規則で制限されており、 贈ると断る手間をかけます。
| 相手 | 扱い |
|---|---|
| 仲人 | 結婚後3年程度という慣習がある |
| 両親・義両親 | 家によって違う。夫婦で相談して決める |
| 親戚 | 親族間の慣習に合わせる |
| 上司 | 会社が禁止していることがある |
| 取引先 | 会社としての判断に従う |
| 習い事の先生 | 教室の慣習に合わせる |
| 主治医・学校の先生 | 受け取れないことが多い |
公務員は国家公務員倫理法などで、利害関係者からの贈答を制限されています。 企業でも社内規定で禁じていることがあります。 断る手間をかけさせないよう、先に確認してください。
金額の目安
額は相手との関係でおおよそ決まります。 迷う幅は広くありません。
考えておきたいのは毎年続くことです。 最初に決めた額がその後の基準になり、 後から動かしにくくなります。
| 相手 | 目安 |
|---|---|
| 一般的な相場 | 3千〜5千円 |
| 両親・義両親 | 3千〜5千円 |
| 親戚 | 3千〜5千円 |
| 上司 | 5千円 |
| 仲人 | 5千円 |
| 取引先 | 5千〜1万円 |
| 特にお世話になった方 | 5千〜1万円 |
毎年続くことを前提に決めます。 一度上げた金額は下げにくくなります。 4千円・9千円は避けます。「死」「苦」を連想させるためです。
贈るまでの流れ
お中元は思い立ってすぐ贈れるものではありません。 決めることが順に並んでいます。
抜けやすいのが送り状です。 品物の手配に気を取られると、 こちらが後回しになります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1. 贈る相手を決める | 毎年続けられる範囲にする |
| 2. 予算を決める | 相手ごとに3千〜5千円 |
| 3. 品物を選ぶ | 消えものが基本。家族構成を考える |
| 4. 掛け紙を指定する | 紅白の蝶結び・のし付き・「御中元」 |
| 5. 送り状を出す | 品物より先に届くように |
| 6. 配送を手配する | 相手の在宅を考えた日時に |
送り状は品物より先に届くように出します。 突然荷物が届くと、相手は何が届いたのか分かりません。 省略されることも増えましたが、目上の方には出すほうが丁寧です。
喪中の場合
お中元は喪中でも贈れます
お祝いではなくお礼だからです。相手が喪中でも、自分が喪中でも、贈って差し支えありません。
ただし四十九日以内は避けます。慌ただしい時期であり、紅白の水引も場にそぐいません。
| 状況 | やり方 |
|---|---|
| 四十九日を過ぎている | 通常どおり贈ってよい |
| 四十九日以内 | 時期をずらし、「暑中御見舞」として贈る |
| 掛け紙 | 気になる場合は白無地の短冊にする |
| 送り状 | お悔やみに触れるなら短く |
紅白の水引が気になる場合は、白無地の短冊に「御中元」と書く方法があります。 売り場で「先方が喪中です」と伝えれば対応してもらえます。
よくある質問
お中元とは何ですか?
日ごろお世話になっている方へのお礼として、夏に贈るものです。お祝いではありません。毎年続けるものとされているため、贈る前に「これから毎年続けられるか」を考えておくのが大切です。
いつ贈ればよいですか?
東北・関東は7月1日〜15日、東海・関西・中国・四国は7月15日〜8月15日、九州は8月1日〜15日が目安です。近年は全国的に早まっており、関東では6月下旬から贈ることも増えました。相手の地域の時期に合わせます。
いくらぐらいが目安ですか?
3千〜5千円が一般的な相場です。上司や仲人は5千円、取引先は5千〜1万円。毎年続くことを前提に、無理のない額を決めます。一度上げた金額は下げにくくなります。4千円・9千円は避けます。
上司や取引先に贈ってもよいですか?
会社の規定を先に確認してください。公務員は国家公務員倫理法などで利害関係者からの贈答を制限されており、企業でも社内規定で禁じていることがあります。断る手間をかけさせないことが大切です。
お返しは必要ですか?
不要です。お中元はお礼の贈り物なので、いただいたらお礼状を出せば足ります。どうしても返したい場合は、時期をずらして「暑中御見舞」や「御礼」として贈ります。
喪中でもお中元を贈ってよいですか?
贈れます。お祝いではなくお礼だからです。相手が喪中でも自分が喪中でも差し支えありません。ただし四十九日以内は避け、時期をずらして「暑中御見舞」とします。紅白の水引が気になる場合は白無地の短冊にします。
まとめ
- お中元はお祝いではなくお礼
- 時期は7月上旬〜15日ごろ(地域差あり)
- 金額は3千〜5千円
- 毎年続けるものという前提がある
- 紅白の蝶結び(5本)+のし、表書きは「御中元」
- お返しは不要。お礼状を出す
- 喪中でも贈れる(四十九日以内は時期をずらす)
参考情報
- 郵便局のネットショップ「お中元の熨斗(のし)のマナー|水引の種類と結び方、正しい表書き」
https://www.shop.post.japanpost.jp/column/ochugen/ochugen_noshi.html - 高島屋「進物の基礎知識」
https://www.takashimaya.co.jp/giftnavi/shinmotu_01.html - 三越伊勢丹「のし紙とかけ紙の正しいマナー」
https://www.mistore.jp/gift/manner/knowledge/noshi_mizuhiki/article/noshi_manner.html
水引(紅白の蝶結び)、のしを付けること、表書き「御中元」「御歳暮」、時期を過ぎた場合に「暑中御見舞」「残暑御見舞」を使うことは、参照した情報源で共通しています。地域ごとの時期は年々早まっており、情報源によって幅があるため、本文では幅をもたせて記載しています。
本記事で紹介している金額や時期は一般的な目安です。地域やご家庭、業界の慣習によって異なる場合があります。お勤め先や取引先の規定で贈答が制限されていることがあります。事前にご確認ください。