結論

時期は挙式の13カ月以上前が21.5パーセントで最多、 次いで8〜7カ月前が20.7パーセントと、二つの山に分かれます。 式場を決める前に済ませておくと日程を組みやすくなります。

場所は料亭・ホテル・女性の自宅が中心で、 食事代は自宅なら女性側、会場を借りるなら折半という形が多数です。 遠方から出向く側には交通費もかかりますので、そこまで含めて調整してください。

結納をやる時期

結納をすると決めたところで最初に困るのが時期で、 結婚が決まってすぐなのか、式が近づいてからなのかという見当がつかず、 予定を入れる先が決められません。

時期を左右しているのは婚姻届を出す日と式場の予約という二つの予定で、 そのどちらに結納を寄せるかによって実施の時期は一年以上前にも半年前にも動きますし、 どちらにも寄せないまま考えていると、そもそも基準が無いために日が決まりません。

時期割合と考え方
挙式の13カ月以上前21.5パーセントで最も多く、式場を決める前にあたります
挙式の8〜7カ月前20.7パーセントで、準備が動き出す時期に重なります
挙式の6〜5カ月前15.6パーセントで、招待状を出す前の時期です
挙式の12〜11カ月前約1割で、一年前を目安にする家が選びます
婚姻届の前後けじめとして、届出の日に合わせる家もあります
決め方両家全員の都合を、二人が中心になってまとめます

結納の時期は、一年以上前と半年前後の二つに割れます。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では挙式の13カ月以上前が21.5パーセントで最多、次いで8〜7カ月前が20.7パーセント、6〜5カ月前が15.6パーセントでした。12〜11カ月前も約1割あります。式場を決める前に済ませる人と、式の準備が動き出してから行う人に分かれていると読み取れます(最終確認:2026年8月)。

式場を決める前に済ませておくと、日程の自由が利きます。 式の準備が動き出すと打ち合わせや衣裳合わせで週末が埋まっていきますし、 両家の予定を四人分そろえる余地も狭くなります。

逆に、結納を先延ばしにすると差し込む場所が無くなります。 式の三か月前ともなれば招待状の準備や引出物の手配が重なりますし、 その時期に結納の相談を始めても、品の手配が間に合いません。 するかしないかを早く決めておくほうが、どちらに転んでも動きやすくなります。

日取りと六輝

時期の目星がついたところで日を選ぶ段になると、 大安でなければいけないのかという問いが出てきて、 候補日がいくつもあるのに一つに絞れなくなります。

六輝を気にするかどうかは親の世代で分かれるところで、 本人たちが気にしていなくても親が強く望むことがありますので、 自分たちだけで日を決めてしまうと、あとから差し戻されます。

日扱い
大安婚礼で最も好まれ、会場も混み合います
友引慶事では差し支えなく、選ばれることもあります
仏滅避ける家が多く、会場は取りやすくなります
先勝午前中を吉とするため、昼前から始める形が選ばれます
先負午後を吉とするため、昼過ぎからの開始に向きます
気にしない場合両家の都合を優先して差し支えありません

六輝を気にするかどうかは、日を選ぶ前に親へ尋ねておいてください。本人たちが気にしていない場合でも、親の世代には強くこだわる方がいますし、あとから日を動かすとなれば会場の予約も取り直しになります。希望があるかどうかを一度聞くだけで、候補日の絞り方が決まります(最終確認:2026年8月)。

時間帯は昼に始めて祝い膳へ移る形が多く選ばれています。 儀式を済ませてから食事に入るという順ですので、 昼食にあたる時間から始めると流れが自然につながります。

遠方から出向く側がいる場合は、移動の時間を先に見てください。 朝の早い便で出ても午前中に着かないという距離であれば、 昼始まりは無理がありますし、前泊が必要になることもあります。 日を決める前に、いちばん遠い人の移動時間を確かめておいてください。

会場の選び方

場所を探し始めると、結納ができる店をどう見分けるのかが分からず、 個室のある店を片端から調べることになりますが、 それだけでは足りない条件がいくつかあります。

必要なのは個室そのものではなく結納品を飾れる場所と、両家が別々に支度できる部屋の二つで、 この条件を満たす店は個室のある店の中でもかなり限られますが、 結納プランを持つ会場であれば最初から用意されていますので、そこから探すほうが早く決まります。

会場特徴
料亭床の間のある座敷が使え、最も選ばれている会場です
ホテル結納プランがあり、飾り付けや進行まで任せられます
専門式場結納から下見まで一度に済ませられる利点があります
女性の自宅地域によっては、いまも一定の割合を占めます
レストランの個室飾る場所と別室が確保できるかを、先に確かめます
選ぶ基準両家の親の希望を、二人が聞いて持ち寄ります

結納プランのある会場を選ぶと、当日の手間がまとめて減ります。結納品の飾り付け、白木台や毛せんの用意、桜湯の手配、進行の手伝いまで含まれていることが多く、初めて行う家にとってはこの差が大きく効きます。ただし結納品の代金が含まれる場合は、内訳を確かめておいてください(最終確認:2026年8月)。

会場を探すのは二人の役ですが、決めるのは両家の親を交えてという順にすると、 あとから不満が出ません。 雰囲気や料理の好みは親のほうが希望を持っていることが多くなります。

候補を挙げるときは、二つか三つに絞ってから示すほうが話が早く進みます。 一覧を渡して選んでもらう形にすると、 両家の希望が別々の店に分かれてしまい、そこから調整が始まります。 あらかじめ条件を満たす店だけを残しておいてください。

自宅で行う場合

女性の自宅で行うという形はいまも残っていて、 地域によっては四分の一を超えるところもありますが、 迎える側の準備は会場を借りる場合より重くなります。

自宅を選ぶ理由は費用だけではなく、床の間のある和室があること、 家に迎え入れる形そのものに意味を見る家があることによりますので、 親が希望する場合には理由を聞いてみてください。

項目自宅で行うときの支度
飾る場所床の間の前か、上座に台を置ける空きを作ります
座る場所六人が正座できる広さと、座布団を用意します
祝い膳仕出しを頼むか、近くの店へ移動する形にします
桜湯桜の花の塩漬けを用意し、人数分をいれます
掃除と片付け玄関から和室までの動線を、前日に整えます
駐車場相手側が車で来る場合の置き場所を確かめます

自宅で行うなら、祝い膳をどうするかを先に決めてください。儀式が済んだあとに食事へ移りますので、家で用意するなら仕出しを頼むことになりますし、近くの店へ移動するなら予約と移動の手段が要ります。儀式だけ自宅で行い、食事は店へ移るという形も広く行われています(最終確認:2026年8月)。

自宅で行う場合、男性側が女性宅へ出向くという形になりますので、 迎える側は玄関から和室までの動線を整えておく必要がありますし、 コートを預かる場所も用意しておくことになります。

関東式で両家が品を交わす場合は、 男性側が到着する前に女性側も飾り終えておきます。 相手の目の前で自分の品を並べる形になると中身が先に見えてしまいますので、 到着の時刻を伝えてもらい、その前に支度を済ませてください。

費用は誰が払うか

場所が決まると次は支払いですが、 誰がどこまで持つのかを切り出せないまま日が近づき、 当日に伝票の前で押し問答になるということが起こります。

負担の考え方は場所によって変わっていて、 迎える側が持つのか、双方で分けるのかという二つの形があり、 自宅か会場かでどちらになるかが決まります。

場面費用の負担
女性の自宅で行う迎える側として、女性側が持つのが一般的です
料亭やホテルで行う折半にする家が多くなります
会場費の全国平均食事を含めて44万円ですが、実際は幅があります
最も多い価格帯5万円以上10万円未満が、全体の4分の1を占めます
結納品の代金用意した側が、それぞれ負担します
交通費と宿泊費遠方から出向く側の負担が、偏らないよう調整します

会場費だけは、平均を見ても実感がつかめません。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)で食事を含めた結納式の費用の全国平均は44万円ですが、いちばん多い価格帯は5万円以上10万円未満で全体の4分の1を占めます。30万円以上と10万円以上15万円未満もそれぞれ2割ほどあり、結納品を用意したかどうかと参加人数で総額が大きく動くため、平均のほうが実態から離れます(最終確認:2026年8月)。

折半にすると決めたなら、当日の支払い方まで決めておいてください。 その場で割ろうとすると全員の前で財布を出すことになりますし、 端数が出れば計算する時間も要ります。

片方がまとめて支払い、後日に半分を渡す形にしておくと、 当日の席は儀式と食事だけで済みます。 会場に事前に伝えておけば、伝票を持ってこないという扱いにもできますので、 予約の段階で相談しておいてください。

遠方から出向く場合

両家が離れて暮らしている場合はどちらの土地で行うのかという問題が最初に立ちはだかり、 どちらから切り出しても相手に移動を強いる形になってしまうために、 その一点が決まらないまま日程の相談だけが先送りにされていきます。

距離の問題はそのまま費用の問題でもあって、 移動する側には会場費のほかに交通費と宿泊費が乗ることになりますので、 会場費だけをきれいに折半すると、全体で見たときの負担が片方へ大きく偏ります。

場面調整の仕方
どちらで行うか女性側の土地で行う形が、慣習としては基本にあたります
移動する側の負担交通費と宿泊費がかかるぶん、会場費を軽くします
中間の土地で行う双方が移動する形にして、負担を分ける方法もあります
前泊が要る場合宿を先に押さえ、当日の朝の余裕を作ります
高齢の親がいる移動の負担を優先し、近い側の土地で行います
伝え方移動の負担を先に見て、費用の話はそのあとにします

移動の負担と費用の負担を、別々に話し合わないでください。会場費だけを折半にすると、片方は交通費と宿泊費を上乗せで負担することになりますし、その差は当日まで表に出ません。移動にかかる分を含めて全体で釣り合うように組むと、どちらの側にも不公平が残りません(最終確認:2026年8月)。

女性側の土地で行うのが慣習としての基本ですが、 高齢の親がいる側に合わせるという考え方も広く受け入れられています。 長い移動が体にこたえる年齢であれば、慣習より優先して差し支えありません。

中間の土地を選ぶ方法もあり、双方が同じだけ移動する形にすれば、 負担の議論そのものが要らなくなります。 ただし土地勘のない場所で会場を探すことになりますので、 結納プランのあるホテルを選んでおくと、当日の段取りで困りません。

予約するときに伝えること

会場が決まって予約の電話をかける段になると、 何をどこまで伝えればよいのかが分からず、 人数と日時だけを告げて切ってしまうことがあります。

結納は普通の会食とは支度の中身がまるで違いますので、 用途を告げるかどうかで当日に用意されているものが変わりますし、 伝えないまま予約すればふつうの会食として扱われ、飾る場所も別室も無いまま当日を迎えることになります。

伝えること理由
結納で使うこと飾り台や毛せんの用意が要るためです
結納品を飾ること床の間か上座の空きを確保してもらいます
別室が要ること両家が別々に支度できる場所を頼みます
桜湯の用意会場で出せるか、持参するかを確かめます
支払いの方法折半か一括かを伝え、当日の伝票を調整します
写真の撮影撮ってもらえるか、持ち込みが可能かを尋ねます

結納で使うと伝えるだけで、会場の対応が変わります。結納プランを持たない店でも、用途が分かっていれば床の間のある部屋を用意してくれますし、飾り台を貸してもらえることもあります。伝えていない場合は普通の会食として扱われますので、当日に飾る場所がありません(最終確認:2026年8月)。

予約の時期は、大安の昼が最も混みます。 婚礼に関わる予定はこの枠に集中しますので、 候補日が大安であれば、二か月前には押さえておくほうが安全です。

予約が済んだら、両家に日時と場所と集合時刻を書いて送っておいてください。 口頭だけで伝えると、遠方の親が時刻を取り違えるということが起こりますし、 当日の朝に確かめる手立てもありません。 地図と最寄り駅からの道順まで添えておけば、迷って遅れることも避けられます。

手土産の用意を見る

結納の時期と場所に唯一の正解があるわけではなく、 挙式の一年以上前に済ませる家も、準備が動き出してから行う家もありますし、 自宅を選ぶか料亭を選ぶかも、その家が何を大切にしているかによって分かれます。 平均や最頻値は、両家で話し始めるときの取っかかりにすぎません。

どの場面でも変わらないのは、移動と費用をまとめて釣り合わせるという一点で、 会場費だけを折半にすると、遠方から出向く側の負担が見えないまま残ります。 交通費も宿泊費も含めて全体で公平になるように組んでおけば、 その日から始まる両家の付き合いに、小さなしこりを残さずに済みます。

当日の流れを見る

よくある質問

結納はいつやりますか?

挙式の13カ月以上前が21.5%で最も多く、次いで8〜7カ月前が20.7%、6〜5カ月前が15.6%です。式場を決める前に済ませておくと日程を組みやすくなります。

大安でないといけませんか?

決まりはありませんが、親の世代には強くこだわる方がいます。日を決める前に希望があるかどうかを尋ねておいてください。

どこで行うのが一般的ですか?

料亭やホテルが中心で、女性の自宅も地域によっては一定の割合を占めます。結納品を飾る場所と、両家が別々に支度できる別室があるかが選ぶ条件になります。

費用は誰が払いますか?

女性の自宅で行う場合は迎える側として女性側が持ち、料亭やホテルでは折半にする家が多くなります。遠方から出向く側の交通費も含めて調整してください。

会場費はいくらかかりますか?

食事を含めた全国平均は44万円ですが、最も多い価格帯は5万〜10万円未満で全体の4分の1を占めます。結納品を用意したかどうかと参加人数で大きく動きます。

両家が遠く離れている場合は?

女性側の土地で行うのが慣習としての基本ですが、高齢の親がいる側に合わせても差し支えありません。中間の土地を選んで双方が移動する形もあります。

予約のときに何を伝えますか?

結納で使うこと、結納品を飾ること、両家が別々に支度する別室が要ることの三つを伝えてください。伝えていないと普通の会食として扱われます。

まとめ

  • 時期は挙式の13カ月以上前が21.5パーセントで最多になります
  • 会場は飾る場所と別室があるかどうかで選びます
  • 費用は自宅なら女性側、会場なら折半が多数を占めます
  • 予約では結納で使うことを必ず伝えます

参考情報

  1. ゼクシィ「116人に調査【最近の結納事情】費用から結納返しまで今どきの傾向を解説!」(データはゼクシィ結婚トレンド調査2024 全国推計値/2025年6月マクロミル会員110人調査/2025年7月時点)
    https://zexy.net/article/app000000050/
  2. リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024 首都圏」(2024年10月発表)
    https://souken.zexy.net/data/trend2024/XY_MT24_report_06shutoken.pdf
  3. ゼクシィ「「結納」、誰が何する?準備〜当日の流れまるわかり!【保存版】」(ホテル椿山荘東京 婚礼コーディネーター 八木みゆき氏監修)
    https://zexy.net/article/app002106017/

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。結納は地域と家によるしきたりの差がとりわけ大きい行事ですので、両家の親の考えを先に聞いてください。本記事の内容と食い違う場合は、親から聞いた形に合わせるほうが角が立ちません。