結論

結納をしない人は9割を超えています。 顔合わせ食事会だけを行った人が85.6パーセントで、 どちらも行わなかった人も6.8パーセントいますので、珍しい選択ではありません。

親へ伝えるときは、やめるという言い方だけで終えないことが要点で、 顔合わせ食事会の日取りや場所を添えて示せば、 形を変えるのであって無くすのではないという伝わり方になります。

しない人はどれくらいか

結納をしないと決めかけたところで最後に引っかかるのが世間の目で、 省略したと思われるのではないかという不安から、 親に切り出す前に一度手が止まります。

不安の中身は自分たちだけが特別なことをしているという感覚ですが、 実際の数字はその感覚と正反対で、 いま結納をしないことのほうがはるかに一般的な選択にあたります。

行ったこと割合
顔合わせ食事会のみ85.6パーセントで、いまの標準的な形にあたります
どちらも行わなかった6.8パーセントいて、これも珍しくありません
結納をしなかった合計92.4パーセントで、9割を超えます
結納を行った合計7.0パーセントにとどまります
実施率の高い地域それでも15パーセント程度までです
しない理由形式ばらずに済ませたい、負担が大きいという声が並びます

結納をしない選択は、いまではむしろ多数派です。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)で結納を行った人は7パーセントにとどまり、85.6パーセントが顔合わせだけを行っています。やらないことの説明より、代わりに何をするかを先に示すほうが親は納得しやすく、顔合わせ食事会の日取りを添えて伝えると話が進みます(最終確認:2026年8月)。

数字を知っておくと気は楽になりますが、 親を説得する道具としては使わないほうがうまくいきます。 少数派になったことと、その家がやりたいかどうかは別に動いているためです。

親の世代にとって結納は、自分たちが通ってきた形のある行事です。 いまは少ないと数字を突きつけられると、 自分たちの経験そのものを否定されたように受け取ることがありますので、 割合の話から入るのは避けてください。

親への伝え方

伝える段になると言葉が見つからず、 結納はしないつもりだと切り出したあとの沈黙を想像して、 話を先延ばしにしてしまうことになります。

伝え方でつまずくのはやめるという情報しか渡していないためで、 受け取った側からは省略されたようにしか読めず、 その先に何があるのかが見えないまま話が止まります。

伝え方受け取られ方
「結納はしない」だけ省略された、軽く見られたと読まれる余地が残ります
代わりの形を添える顔合わせの日取りを示せば、話が次へ進みます
希望を先に尋ねる「するとしたらどんな形を」と聞くと本音が出ます
それぞれが自分の親へ相手の親へ直接伝えず、二人が分担します
伝える時期結婚が決まってすぐの段階で済ませておきます
押し切らない数字や世間の傾向を、根拠として持ち出さないようにします

やらないと決めるときこそ、代わりに何をするかを先に示してください。結納をしないという言い方だけでは、省略された、軽く見られたという受け取り方をされる余地が残りますが、顔合わせ食事会の日取りと場所を添えて伝えれば、話は自然と次の段階へ移ります。形を変えるのであって、無くすのではないという伝え方になります(最終確認:2026年8月)。

切り出す前に一度尋ねておきたいのが、 「もし結納をするとしたら、どんな形を考えていた?」という問いです。 具体的な希望が返ってくるか、特にないという答えが返るかで、望みの強さが分かります。

伝えるのはそれぞれが自分の親に対してという分担にしてください。 相手の親へ直接伝えると、断りにくい立場に相手の親を置くことになりますし、 その家の考えを聞く前に結論だけが届くという順序になります。 自分の親を説得するのは自分の役目という形にしておけば、角が立ちません。

代わりにすること

結納をしないと決めたあとで、 では何をすればよいのかという空白が生まれ、 両家が顔を合わせる機会そのものを設けないまま式を迎えかねません。

いま結納の代わりに行われているのが顔合わせ食事会で、 両家の親睦を目的とした会ですので、 形式も進行も自分たちで決められるという点が結納と大きく違います。

項目顔合わせ食事会での代え方
両家の挨拶本人たちが司会役になり、両家を紹介します
婚約の形婚約記念品を交換し、けじめの形を残します
記念の写真全員そろったところで撮り、記録として残します
婚姻届の記入その場で書き、証人欄を両家の親に頼む家もあります
しおりの用意家族の紹介を書いた紙を配り、会話の助けにします
費用折半か、本人たちが持つ形が多くなります

顔合わせで婚約記念品を交換すると、結納に近いけじめの形が残ります。指輪や腕時計をその場でお披露目し、両家の親に見てもらうという流れにすれば、写真にも残りますし、婚約が形になったという感覚も生まれます。儀式の代わりに、記憶に残る場面をひとつ作るという考え方にあたります(最終確認:2026年8月)。

顔合わせで実際に行われているのが婚姻届の記入で、 証人欄を両家の親に書いてもらうという形にすると、 その場に両家がそろっている意味がはっきりします。

家族の紹介を書いたしおりを用意する家もあり、 名前と生年月日と好きなものを並べた一枚を配ると、 初対面でも話の取っかかりができます。 結納のような手順が無いぶん、こうした工夫が場を保つ役に立ちます。

顔合わせ食事会のマナーを見る

支度金と金銭のやりとり

結納をしないと決めたのにお金の話だけが残るということがあり、 儀式を省いても金銭のやりとりはするのかどうかで、 両家の想定が食い違ったまま当日を迎えることになります。

実際には結納金という名前を使わずに金銭を渡す形が行われていて、 支度金と呼んだり、顔合わせの席で金封を差し出したりという形になりますので、 儀式の有無と金銭の有無は分けて考えておく必要があります。

場面扱い
支度金として渡す結納金の名を使わず、婚礼の支度にあてる金銭として渡します
顔合わせの席で渡す儀式の形をとらずに、金封を差し出す形です
金額の目安決まった相場は無く、結納金の相場を当てる家もあります
お返し受け取った場合は、結納返しに準じた形で返します
渡さない場合両家で先に合意しておけば、まったく差し支えありません
確かめる時期顔合わせの日取りを決める段階で、両家に確かめます

結納をしない場合でも、金銭を渡す形は残ります。結納金という名前を使わずに支度金として渡す、あるいは顔合わせの席で金封を差し出すという形が実際に行われています。金額に決まった相場はなく、結納金の相場をそのまま当てる家もあれば、半分程度にとどめる家もあります。渡すかどうかを両家で先に合わせておかないと、当日どちらかが用意していないという形になります(最終確認:2026年8月)。

いちばん避けたいのが、当日になって片方だけが金封を出すという状況です。 受け取る側は返す準備をしていませんし、 その場で断るのも受けるのも難しく、全員が身動きできなくなります。

これを防ぐには、日取りを決める段階で一度確かめるだけで足ります。 金銭のやりとりをするのかしないのか、その一点を両家に尋ねておけば、 額の相談はそのあとでも間に合いますし、 渡さないと決まったのであれば、その先の準備は要らなくなります。

婚約記念品で形にする

儀式も金銭も無しにすると、婚約したという実感が残らないという不満が あとから出てくることがあり、 とくに親の側からそう言われる場面が実際にあります。

この空白を埋めるのが婚約記念品で、 指輪や腕時計を交換するという形は結納をしない場合にも広く行われていますし、 手元に残るぶん、記憶にも残ります。

品扱い
婚約指輪男性から女性へ贈られ、最も選ばれる記念品です
お返しの品腕時計が31.4パーセントで1位、スーツが29.5パーセントと続きます
お披露目の場顔合わせの席で見せると、けじめの形が残ります
交換しない選択指輪だけにする家もあり、決まりはありません
金額の目安結納金とは別のものですので、連動しません
用意する時期仕立てに日数が要るため、1か月前には動き始めます

婚約指輪と結納金は、意味合いが違うものとして扱われます。指輪は財産として持ち続けられる贈り物であり、支度金である結納金とは性質が別ですので、両方を受け取ったからといって返礼を合算する必要はありません。結納をしない場合でも、指輪のお返しという考え方は残ります(最終確認:2026年8月)。

お返しに腕時計やスーツが選ばれているのは、 本人の好みと寸法が要る品だからで、 一緒に選びに行く時間そのものが記念になるという事情があります。

顔合わせの席でお披露目したいのであれば、 一か月前には動き始めておいてください。 オーダーのスーツは仕立てに数週間かかりますし、 指輪もサイズ直しや刻印で日数を要しますので、直前では間に合いません。

両家で意見が割れたとき

いちばん厄介なのが片方の親だけが結納を望んでいるという状況で、 どちらの顔を立てても一方が不満を残しますので、 二人のあいだでも意見が割れて話が動かなくなります。

この場面で効くのは折衷案を探すことではなく、 望んでいる側の理由を先に聞くことで、 何を大切にしているのかが分かれば、別の形で満たせることがあります。

状況進め方
片方の親が強く望む望む側の理由を聞き、何を大切にしているかを確かめます
形式にこだわる場合簡略な形でできるかを、望む側に相談します
けじめを重んじる場合婚約記念品の交換や写真で、形を残す方法があります
費用が理由の場合負担の分け方を変えれば、実施できることがあります
遠方で集まりにくい顔合わせと同じ日にまとめる形を検討します
動かない場合望む側に合わせるほうが、あとに残るしこりは小さくなります

結納をする側に合わせるほうが、あとに残るものは小さくなります。やりたかったのにできなかったという思いは長く残りますが、やらなくてよかったのにやったという思いはその日で終わりますし、行った側があとから不満を言う場面は多くありません。どうしても動かないなら、望む側の形を選ぶのが実際的な落としどころにあたります(最終確認:2026年8月)。

形式そのものにこだわっているわけではない場合も多く、 両家がそろって挨拶を交わす場が欲しいだけということがあります。 それであれば顔合わせ食事会で満たせますので、 理由を聞かないまま断ると、話がすれ違ったまま終わります。

費用が理由で難しいのであれば、負担の分け方を変えるだけで 実施できることもあります。 結納品を簡略にする、会場を自宅にする、品目数を五つに絞るという調整で 総額は大きく下がりますので、 できないと決める前に、望む側に相談してみてください。

しなかったあとに残ること

結納をしないと決めて話がまとまっても、 あとから蒸し返されるのではないかという不安が残り、 式の当日や、その先の親族の集まりで話題になることを恐れてしまいます。

実際に引っかかりが残るかどうかは、 決め方が納得のいくものだったかで決まりますので、 結論そのものより、そこへ至る過程のほうが後々まで効いてきます。

決め方あとに残るもの
両家の希望を聞いて決めた納得が残るため、蒸し返されることはありません
片方の親に相談せず決めた聞いてもらえなかったという思いが残ります
数字で押し切った言い負かされたという感覚が、長く残ります
代わりの形を用意した省略ではなく選択として、記憶に残ります
金銭のやりとりを曖昧にした額の話が、あとから出てくることがあります
写真を残したその日の記録として、話題にできる形が残ります

あとに残るのは、結納をしたかどうかではなく、どう決めたかのほうです。両家の希望を聞いたうえで顔合わせにしたのであれば納得が残りますが、片方に相談しないまま決めると、聞いてもらえなかったという思いが式のあとまで続きます。結論を急ぐより、両家に一度尋ねる時間を取るほうが、結局は早く片づきます(最終確認:2026年8月)。

記録として残しておきたいのがその日の写真で、 両家がそろった一枚があれば、 あとから話題にできる形が手元に残ります。

顔合わせで会った日を婚約の日として覚えておくのも一つの形です。 結納のような手順は踏まなくても、両家がそろって挨拶を交わした日にはなりますので、 その日を節目として扱っておけば、 形式が無かったことが空白として残ることはありません。

顔合わせの時期と場所を見る

結納をするかしないかに正解は無く、 9割を超える人がしていないという事実は、しないことを選びやすくはしますが、 それだけで自分の家の答えが決まるわけではありません。 少数派になった行事をあえて選ぶ家には、選ぶだけの理由があります。

どの場面でも変わらないのは、やめると言う前に代わりの形を用意するという一点で、 顔合わせ食事会の日取りを添えて伝えれば、話は省略の是非から次の段階へ移ります。 あとに残るのは結納をしたかどうかではなく、どう決めたかのほうですので、 結論を急ぐより、両家に一度尋ねる時間を取ってください。

結納とは何かを見る

よくある質問

結納をしない人はどれくらいいますか?

9割を超えます。ゼクシィ結婚トレンド調査2024(全国推計値)では顔合わせ食事会だけを行った人が85.6%、どちらも行わなかった人が6.8%でした。

親にどう伝えればいいですか?

「結納はしない」だけで終えず、顔合わせ食事会の日取りや場所を添えて伝えてください。形を変えるのであって無くすのではない、という伝わり方になります。

結納の代わりに何をしますか?

顔合わせ食事会が一般的です。両家の挨拶に加えて、婚約記念品の交換、記念の写真、婚姻届の記入といった形で、けじめの場面を作る家もあります。

結納をしなくても支度金は渡しますか?

渡す家もあります。結納金の名を使わずに支度金として渡す形や、顔合わせの席で金封を差し出す形が実際に行われていますので、日取りを決める段階で両家に確かめてください。

婚約指輪だけでもいいですか?

差し支えありません。指輪を贈り、腕時計やスーツをお返しに選ぶという形が広く行われています。顔合わせの席でお披露目すると、けじめの形が残ります。

片方の親だけが結納を望んでいます

まず望む側の理由を聞いてください。形式そのものではなく、両家がそろって挨拶を交わす場が欲しいだけということもあります。どうしても動かない場合は、望む側に合わせるほうがあとに残るしこりは小さくなります。

あとから蒸し返されませんか?

決め方が納得のいくものであれば残りません。両家の希望を聞いたうえで決めたのか、片方に相談せずに決めたのかが、そのまま後々まで効いてきます。

まとめ

  • 結納をしない人は9割を超えます
  • 伝えるときは代わりの形を添えます
  • 金銭のやりとりは日取りを決める段階で確かめます
  • あとに残るのはどう決めたかのほうにします

参考情報

  1. ゼクシィ「116人に調査【最近の結納事情】費用から結納返しまで今どきの傾向を解説!」(データはゼクシィ結婚トレンド調査2024 全国推計値/2025年6月マクロミル会員110人調査/2025年7月時点)
    https://zexy.net/article/app000000050/
  2. ゼクシィ「結納金って税金がかかるの?贈与税・渡し方etc.気になる疑問を解説!」(ファイナンシャルプランナー 丸山晴美氏・マナーデザイナー 岩下宣子氏監修/2025年5月時点)
    https://zexy.net/article/app002505017/
  3. みんなのウェディング「結納とは?顔合わせとの違い、費用、当日の流れをわかりやすく解説」
    https://www.mwed.jp/articles/11260/

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。結納は地域と家によるしきたりの差がとりわけ大きい行事ですので、両家の親の考えを先に聞いてください。本記事の内容と食い違う場合は、親から聞いた形に合わせるほうが角が立ちません。