結論

結納後のお礼状に決まりはありませんが、 翌日か翌々日に届く形で出しておくと丁寧です。 書くのは本人で、それぞれが相手の親あてに一通ずつ送ります。

とくに結納の日に初めて相手の親と会った場合は、 この一通があるかどうかで次に会うときの入り方が変わりますので、 文面を練るより、早く届けることを優先してください。

お礼状は必要なのか

結納が無事に済んで気が緩んだところで、 これで終わりでよいのだろうかという思いが残り、 何かすべきことがあるのではないかと落ち着かなくなります。

決まりとして課されているものはありませんが、 結納は両家にとってのはっきりした節目にあたりますので、 礼を伝える一通があるかどうかで、次に顔を合わせるときの入り方がずいぶん変わってきますし、 その差は式の当日まで尾を引きます。

場面お礼状の位置づけ
決まりの有無出さなければならないという決まりはありません
出したほうがよい場面結納の日に初めて相手の親と会った場合にあたります
出す人本人が、それぞれ相手の親あてに書きます
親からも出す場合両家の親同士が初対面なら、親からも出す家があります
出さない選択その場で十分に礼を伝えていれば、差し支えありません
効き方次に会うときの空気が、この一通で変わります

お礼状に決まりはありませんが、出しておくと収まりがよくなります。結納は両家にとっての節目ですので、翌日か翌々日に届く形で出すと丁寧です。とくに結納の日に初めて相手の親と顔を合わせた場合は、本人がそれぞれ相手の親あてに書くと、次に会うときの入り方が変わります(最終確認:2026年8月)。

効き目がはっきり出るのはその日が初対面だった場合で、 当日は儀式の進行に気を取られていて言葉が足りなかったという感覚が残りますし、 迎えた相手の親の側にも、もっと話しておけばよかったという同じ感覚が残っていることが多くなります。

そこへ一通が届くと、言い足りなかった部分が埋まります。 当日は儀式の進行に気を取られていましたので、 落ち着いてから改めて礼を述べる形になりますし、 受け取った側も、次に会うときに触れる話題ができます。

誰が誰に出すのか

出そうと決めたところで宛先が分からないという壁が来て、 相手の家あてにするのか、父親の名前にするのか、 両家の親それぞれに出すのかで手が止まります。

基本の形は本人がそれぞれ相手の親あてに一通ずつというもので、 自分の親へは顔を合わせたときに口頭で礼を述べれば足りますし、 両家の親同士が手紙をやりとりする形にしてしまうと、かえって重い付き合いの始まりになります。

差出人宛先と内容
男性本人女性側の両親あてに、迎えていただいた礼を書きます
女性本人男性側の両親あてに、結納の品への礼を書きます
宛名の書き方「○○様 ○○様」と連名にするか、ご両親様とします
自分の親へ口頭で礼を伝えれば足り、手紙は要りません
両家の親同士初対面であれば、親からも一通出す形があります
仲人を立てた場合仲人へも、両家からそれぞれ礼を伝えます

宛名は連名にするか、ご両親様とまとめるかのどちらかで足ります。父親だけの名前にすると母親が外れた形になりますし、母親だけにすると家あての手紙として収まりません。「○○様 ○○様」と二人の名を並べて書くのが最も丁寧ですが、ご両親様とまとめても失礼にはあたりません(最終確認:2026年8月)。

仲人を立てた場合は、仲人へも礼を伝えます。 両家を往復して品を運び、口上まで述べてもらった立場ですので、 当日の礼だけで済ませるのは軽くなります。

親同士が初対面だった場合は、親からも一通という形が丁寧ですが、 これは家によって扱いが分かれるところです。 本人が出すことを親に伝えておけば、 親のほうで出すかどうかを判断できますので、そこまで決めてしまわなくて構いません。

出す時期

書くと決めても、いつ出せばよいのかで迷い、 文面を整えているうちに数日が過ぎ、 いまさら出すのも遅いのではないかと考えて出しそびれます。

時期については早く届くほうがよいという一点しか基準がなく、 練り上げた文面より投函までの日数のほうがはるかに効きますので、 書き出しを考えあぐねて三日置くくらいなら、当日の夜に数行書いて翌朝に出すほうが結果として整います。

時期扱い
翌日に投函する翌々日には届き、最も収まりのよい時期です
当日の夜に書く記憶が新しいうちに書けるため、内容が具体的になります
三日以内この範囲であれば、遅れた印象にはなりません
一週間を過ぎた遅れた詫びを添えず、そのまま礼を書きます
出しそびれた場合次に会うときに口頭で伝えれば足ります
遠方の場合届くまでの日数を見込んで、早めに投函します

一週間を過ぎた場合でも、遅れたことを詫びる文は入れないほうが収まります。詫びを書くと、遅れたという事実そのものに相手の目が向きますし、受け取った側は気にしていなかったことを気にする形になります。そのまま礼だけを書いて出すほうが、手紙として自然に読めます(最終確認:2026年8月)。

実のところ当日の夜に書いてしまうのが最もよく、 その日に目にしたものや相手の親と交わした話の中身がまだ記憶に残っていますので、 料理の名でも話に出た土地の名でも、文面に具体的な場面をひとつ入れられます。

形式的な礼だけを並べた手紙と、 その日の話題に触れた手紙とでは受け取ったときの印象がまるで違いますので、 疲れていても数行だけ書き留めておくと、 翌日に清書するときの手がかりになります。

そのまま使える文例

いざ便箋を前にすると書き出しの一行が出てこないということが起こり、 拝啓から始めるべきなのか、 いきなり礼を述べてよいのかで手が止まります。

礼状は頭語と時候の挨拶から入るのが基本の形ですが、 その日の礼を述べるための短い手紙ですので、 長く書く必要はなく、便箋一枚に収まる分量で足ります。

部分文例
頭語と時候「拝啓 ○○の候、皆様にはご健勝のことと存じます」
当日の礼「先日は結納の儀にあたり、心のこもったおもてなしをいただきました」
品への礼「結構な結納の品々を賜り、両親ともども感謝しております」
その日に触れる「皆様と和やかにお話しでき、心よりうれしく存じました」
これからのこと「今後とも末永くよろしくお願い申し上げます」
結語「まずは書中をもちましてお礼申し上げます 敬具」

右の列をそのまま順につなげば、一通の手紙になります。頭語・時候の挨拶・当日の礼・その日の場面・これからのこと・結語という六つの部分でできていますので、時候の挨拶とその日の場面だけを自分の言葉に入れ替えれば足ります。便箋一枚に収まる長さで十分ですので、無理に文量を増やさないでください(最終確認:2026年8月)。

時候の挨拶は季節に合わせて選びます。 春なら陽春、夏なら盛夏、秋なら仲秋、冬なら厳寒といった語を当てれば足りますし、 季節の言葉が思いつかなければ、その日の天気に触れる形でも構いません。

いちばん効くのがその日の場面に触れる一行で、 料理のことでも、話に出た土地のことでも構いませんので、 具体的な言葉をひとつ入れておくと、 定型ではなくその日のことを書いた手紙として読んでもらえます。

お礼状の書き方をくわしく見る

書き方の決まり

文面が決まっても、何に書くのかという段でまた迷い、 はがきでよいのか便箋なのか、 縦書きか横書きかという細かい点が気になってきます。

改まった相手へ出す手紙ですので白い便箋に縦書きにしておけば形として外れませんが、 便箋を買いに行き封筒を選んでいるうちに日が過ぎるくらいなら、 手元にあるはがきで先に出してしまうほうが、この場面でははるかに勝ります。

項目選び方
便箋白い無地か、控えめな罫線のものを選びます
書き方の向き縦書きにすると、改まった手紙として収まります
筆記具黒か濃い青のインクで書き、鉛筆は使いません
封筒白の二重封筒にすると、より丁寧になります
はがき簡略にはなりますが、出さないよりはるかに勝ります
手書きかどうか手書きにすると、字の巧拙にかかわらず伝わります

字がうまく書けないことを理由に出さないでいるほうが、はるかに損になります。受け取る側が見ているのは字の巧拙ではなく、書いて出したという行いのほうですし、印刷された文面より手書きの一枚のほうが確実に届きます。丁寧に書いてあれば、それだけで十分に伝わります(最終確認:2026年8月)。

白の二重封筒は弔事には使わないという決まりがありますので、 慶事にあたる結納の礼状ではむしろふさわしい形になります。 売り場では礼状用として並んでいますので、迷わず選べます。

はがきでも構いませんが、裏面が人目に触れるという点だけ頭に入れておいてください。 配達の過程でも、家の郵便受けから居間へ運ばれるあいだにも読まれる形になりますので、 込み入ったことを書くのであれば封書のほうが向いています。

電話やメッセージで済ませる場合

手紙を書く時間が取れないという事情はありますし、 いまどき手紙のほうが仰々しいのではないかという迷いもあって、 電話やメッセージで済ませてよいのかが気になります。

三つの手段には向き不向きがあって、 速さでは電話とメッセージが、残り方では手紙がそれぞれ勝ちますので、 相手の親の年代と、当日にどこまで言葉を交わせたかという二つを見て選び分けることになります。

手段向いている場面
手紙初対面だった場合や、相手の親が年配の場合に向きます
電話すでに親しくなっている場合に、声で伝えられます
メッセージ連絡先を交換していれば、当日中に送れます
組み合わせる当日にメッセージ、翌日に手紙という形が最も丁寧です
電話をかける時刻翌日の昼過ぎから夕方までにかけます
避けたい形何も伝えないまま日が過ぎるのが、いちばん残ります

当日にメッセージを送り、翌日に手紙を出すという形が最も丁寧になります。その日のうちに一言届けば相手の親も安心しますし、そのあとに手紙が届けば改めて礼を受けた形になりますので、二重にはなりません。どちらか一方しかできないのであれば、速いほうを選んでください(最終確認:2026年8月)。

メッセージで送る場合は、本人あてではなく相手の親あてにするのが難しく、 連絡先を知らないことのほうが多くなります。 その場合は相手を通して伝えてもらう形になります。

電話をかけるのであれば、翌日の昼過ぎから夕方が無難です。 朝は支度で慌ただしいことがありますし、 夜は食事の時間にかかりますので、 相手の生活の型が分からない段階では、その時間帯を選んでおいてください。

その後の両家の付き合い

礼状を出し終えて一段落したところで、今度は次にいつ連絡を取ればよいのかが分からなくなり、 用も無いのに連絡するのもためらわれるまま放っておくと、 式の準備の相談が始まるまで両家のあいだで数か月の間が空いてしまいます。

結納は両家の付き合いの始まりにあたりますので、 ここからの距離の取り方が、そのまま先々の関係の形になります。 近すぎても遠すぎても、あとから調整するのは難しくなります。

場面進め方
呼び方「お父様」「お母様」と呼ぶ形が、最も無難にあたります
連絡の頻度用がある時だけで足り、無理に増やさなくて構いません
季節の挨拶お中元やお歳暮を始めるかは、両家で合わせます
式の相談本人たちが決めたことを、それぞれの親へ伝えます
親同士の連絡直接やりとりを始めるかは、両家の様子を見て決めます
帰省初めて相手の家を訪ねる時期を、二人で相談します

親同士が直接やりとりを始めるかどうかは、急がなくて構いません。結納で顔を合わせたからといって、そこから連絡を取り合う間柄になるとは限りませんし、片方の親だけが積極的だと、もう一方が負担に感じることもあります。当面は本人たちが間に立ち、必要なことだけを伝える形にしておくほうが、どちらの家にも無理がありません(最終確認:2026年8月)。

呼び方については、結納が済んだ時点から「お父様」「お母様」と 呼ぶ形に切り替えるのが自然です。 名字で呼び続けると距離が縮まりませんし、 式のあとで急に変えるほうが不自然になります。

お中元やお歳暮を始めるかどうかは両家で合わせておいてください。 片方だけが贈ると、受け取った側は返さなければという気持ちになりますし、 一度始めると長く続くことになりますので、 始めるなら両家そろって、始めないならどちらも贈らないという形にしておくと後々まで軽く済みます。

相手の家を初めて訪ねるときを見る

結納後のお礼状に決まりはなく、出さなかったからといって欠礼になるわけでもありませんし、 当日にきちんと礼を述べていれば、それで十分だという考え方も成り立ちます。 文面の形式も、便箋にするかはがきにするかも、大きな違いにはなりません。

どの場面でも変わらないのは、早く届けるほうが効くという一点だけで、 文面を練って一週間かけるより、翌日に届く数行のほうが確実に伝わります。 結納はここから始まる両家の付き合いの入口にあたりますので、 その最初の一通を、迷っているうちに出しそびれないでください。

結納とは何かを見る

よくある質問

結納のお礼状は必要ですか?

決まりはありませんが、出しておくと丁寧です。とくに結納の日に初めて相手の親と会った場合は、この一通があるかどうかで次に会うときの入り方が変わります。

誰が誰に出しますか?

本人が、それぞれ相手の親あてに一通ずつ出します。男性本人は女性側の両親へ、女性本人は男性側の両親へ送ります。自分の親へは口頭で足ります。

いつ出せばいいですか?

翌日に投函して翌々日に届く形が最も収まります。当日の夜に書いておくと、その日の場面を具体的に入れられます。

一週間過ぎてしまいました

そのまま礼だけを書いて出してください。遅れたことを詫びる文を入れると、遅れた事実そのものに相手の目が向きます。

はがきでもいいですか?

差し支えありませんが、白い便箋に縦書きのほうが改まった形になります。字の巧拙を気にして出さないでいるほうが損になります。

電話やメッセージで済ませてもいいですか?

当日にメッセージを送り、翌日に手紙を出す形が最も丁寧です。どちらか一方しかできないのであれば、速いほうを選んでください。

結納のあと、親をどう呼びますか?

「お父様」「お母様」と呼ぶ形が無難です。結納が済んだ時点で切り替えると自然で、式のあとに急に変えるより収まります。

まとめ

  • お礼状は翌日か翌々日に届く形で出します
  • 本人がそれぞれ相手の親あてに一通ずつ書きます
  • 遅れた場合でも詫びは入れず礼だけを書きます
  • 呼び方は「お父様」「お母様」に切り替えます

参考情報

  1. ゼクシィ「「結納」、誰が何する?準備〜当日の流れまるわかり!【保存版】」(ホテル椿山荘東京 婚礼コーディネーター 八木みゆき氏監修)
    https://zexy.net/article/app002106017/
  2. ゼクシィ「116人に調査【最近の結納事情】費用から結納返しまで今どきの傾向を解説!」(データはゼクシィ結婚トレンド調査2024 全国推計値/2025年6月マクロミル会員110人調査/2025年7月時点)
    https://zexy.net/article/app000000050/

本記事で紹介している金額や作法は一般的な目安です。結納は地域と家によるしきたりの差がとりわけ大きい行事ですので、両家の親の考えを先に聞いてください。本記事の内容と食い違う場合は、親から聞いた形に合わせるほうが角が立ちません。